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楔
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米軍機の群れは明らかに混乱した。
まさか総指揮官がいきなり喰われるとは…。
「そのゼロ」は再度切り返し、更に1機のコクピットを砕く。
そして…。
「があっ!?左翼エルロンが飛んだ!」
「クソ!1機じゃなかったのか!」
そう、特攻機群の中には、数少ないエース級のパイロットが紛れていたのだ。
渡久地も入れ8機だが…。
機転を効かせ、素速く指揮を引き継いだゲレーロ大尉の機体も、2分と持たず例のゼロに撃墜される。
機体の性能も数も圧倒的優位。
しかも上空からの襲撃と言う要素が更に加わる。
だが…3人目引き継いだ指揮官機が撃墜されると、完全に米軍機側は統制を失った。
それでも各個に敵の日本機を墜としていけば確実に勝利は得られる筈だったのであるが、最初の5分間での物心両面でのダメージが大きすぎた。
そしてF6Fをはじめとする米軍機の高速性の優位が活きづらい高度3000mを切る、いや更に低い所に誘導されたのも痛かった。
これならば一定の心得ある零戦パイロットは、腕に覚えの巴戦…組んず解れつのドッグファイトに持ち込める。
なおこの頃既に最初米側が撃ち漏らした「本来の護衛戦闘機隊」28機が上位から襲い掛かり、乱戦に拍車をかけていた。
「それにしてもだ…。」
渡久地の作戦もだが、奴自身の腕も理解不能…。
大ベテラン、岩本徹三少尉は内心ひとりごちた。
2.3秒先の敵の動きを先読み、と言うのならば彼自身も出来る。
しかしこの男は数分単位で、将棋で言えば優に100手先を当たり前のように読んで動いている。5機以上のグラマンに追い回されても悠々と敵弾幕を交わし、バックを取り撃墜、あるいは味方の手練れが喰いやすい位置にまで誘い出している。
五感は無論、別の何かも極限まで研ぎ澄まされている…?
そして、米側にとって致命的だったのは、ほとんど無傷で特攻機群を取り逃してしまったことだ。
アメリカ機動部隊、ピケットライン…前衛駆逐艦群。
「敵機侵入!30機は下らんぞ!」
「バカな!戦闘機隊は寝てるのか!?」
「とにかく撃て!ぶっ殺せ!」
8機が駆逐艦や後方の巡洋艦群に撃ち墜とされる。
しかし駆逐艦1隻に2機、もう1隻に1機が体当たりし、大火災を発生させる。
そこに空いた防御の穴から、残りの機体が雪崩れ込む。
9機はより濃密になった砲火に墜とされる。
だが残りは重巡洋艦以上の艦に次々と突っ込む。
大型主力艦にはまず戦艦ミズーリに。
そして正規空母ランドルフ、ベニントンに2機づつ。
特にこの2空母の被害が甚大であった。
後世の評価通りダメージコントロールは優れているから、沈没には至らない。
が、両者とも格納庫まで爆弾が貫通し誘爆を数回。大火災を起こし、航行不能寸前まで追い込まれた。
そして両艦とも500人に迫る戦死者。
貴重なパイロット、艦船クルーいずれにせよ痛すぎる人的被害である…。
これらの被害に加え、米側記録で戦闘機52機を撃墜されたのも、艦隊司令ミッチャー中将にはショックであった。
さらに追い討ちとして…呉軍港を強襲していたスプルーアンス提督率いる本隊が、空母フランクリン、ワスプⅡに日本の攻撃機(銀河)による通常攻撃でこちらの空母と同等かそれ以上の痛撃を受けたとの報せが入る。
旗艦ホーネットでは、鹿児島の敵海軍航空隊基地に報復攻撃をと強く進言する幕僚もいたが、敵状不明と機体不足を理由にミッチャーはかぶりを振った。
丁度そのタイミングで、スプルーアンス提督より沖合で再合流をとの指示があり。ミッチャーも賛同した。
(なお、松山基地に配備されていた海軍新鋭戦闘機紫電改を中心とした部隊のデビュー戦でもあったが、源田実司令が喧伝した60機近い撃墜数は誤認で、実態は互いに10数機撃墜と痛み分け、ややこちらが優位程度との公式記録となっている。)
そして、鹿屋基地…。
直掩戦闘機隊ですら、30機以上が無事帰還などいつ以来であろうか。
滑走路周辺からは歓声すら上がっていた。
一応敬礼しつつ、いつ視認したのかほぼ正確な戦果報告を宇垣司令長官に直接行う渡久地。
「駆逐艦は分からないが、中型艦以上は沈没はないと思うぜ?一応正規の戦果確認担当の奴と突き合わせてくれ。」
重々しく頷きつつも、内心では戦慄すら覚える宇垣。
この男…1人でこの戦争の盤面そのものを動かすつもりか!?
視点は違えど、岩本ら少数のエースパイロット達も同じ思いを抱いていた。
何者だこの男…。
ん?
悠然とタバコを吹かした…と思いきや、そのまま渡久地は何もない…いや今回の戦場の方角の空に向け敬礼をした。
!!!
そうか。
今この場に、この世にいない若者達が散らした数多の命と引き換えに、今日の「勝利」があるのだ。
その場に居た全員が、宇垣も含めそれに倣った。
この男、傲岸不遜なだけとおもいきや…。
くわえタバコはどうかとは思うが。
そんな中、顔を歪めている男が居た。
例の荒木少佐である。
たまたま腕があって知恵が回る。それで宇垣閣下に気に入られただけじゃねーか。
認めねぇ、許さねーぞ…。
まさか総指揮官がいきなり喰われるとは…。
「そのゼロ」は再度切り返し、更に1機のコクピットを砕く。
そして…。
「があっ!?左翼エルロンが飛んだ!」
「クソ!1機じゃなかったのか!」
そう、特攻機群の中には、数少ないエース級のパイロットが紛れていたのだ。
渡久地も入れ8機だが…。
機転を効かせ、素速く指揮を引き継いだゲレーロ大尉の機体も、2分と持たず例のゼロに撃墜される。
機体の性能も数も圧倒的優位。
しかも上空からの襲撃と言う要素が更に加わる。
だが…3人目引き継いだ指揮官機が撃墜されると、完全に米軍機側は統制を失った。
それでも各個に敵の日本機を墜としていけば確実に勝利は得られる筈だったのであるが、最初の5分間での物心両面でのダメージが大きすぎた。
そしてF6Fをはじめとする米軍機の高速性の優位が活きづらい高度3000mを切る、いや更に低い所に誘導されたのも痛かった。
これならば一定の心得ある零戦パイロットは、腕に覚えの巴戦…組んず解れつのドッグファイトに持ち込める。
なおこの頃既に最初米側が撃ち漏らした「本来の護衛戦闘機隊」28機が上位から襲い掛かり、乱戦に拍車をかけていた。
「それにしてもだ…。」
渡久地の作戦もだが、奴自身の腕も理解不能…。
大ベテラン、岩本徹三少尉は内心ひとりごちた。
2.3秒先の敵の動きを先読み、と言うのならば彼自身も出来る。
しかしこの男は数分単位で、将棋で言えば優に100手先を当たり前のように読んで動いている。5機以上のグラマンに追い回されても悠々と敵弾幕を交わし、バックを取り撃墜、あるいは味方の手練れが喰いやすい位置にまで誘い出している。
五感は無論、別の何かも極限まで研ぎ澄まされている…?
そして、米側にとって致命的だったのは、ほとんど無傷で特攻機群を取り逃してしまったことだ。
アメリカ機動部隊、ピケットライン…前衛駆逐艦群。
「敵機侵入!30機は下らんぞ!」
「バカな!戦闘機隊は寝てるのか!?」
「とにかく撃て!ぶっ殺せ!」
8機が駆逐艦や後方の巡洋艦群に撃ち墜とされる。
しかし駆逐艦1隻に2機、もう1隻に1機が体当たりし、大火災を発生させる。
そこに空いた防御の穴から、残りの機体が雪崩れ込む。
9機はより濃密になった砲火に墜とされる。
だが残りは重巡洋艦以上の艦に次々と突っ込む。
大型主力艦にはまず戦艦ミズーリに。
そして正規空母ランドルフ、ベニントンに2機づつ。
特にこの2空母の被害が甚大であった。
後世の評価通りダメージコントロールは優れているから、沈没には至らない。
が、両者とも格納庫まで爆弾が貫通し誘爆を数回。大火災を起こし、航行不能寸前まで追い込まれた。
そして両艦とも500人に迫る戦死者。
貴重なパイロット、艦船クルーいずれにせよ痛すぎる人的被害である…。
これらの被害に加え、米側記録で戦闘機52機を撃墜されたのも、艦隊司令ミッチャー中将にはショックであった。
さらに追い討ちとして…呉軍港を強襲していたスプルーアンス提督率いる本隊が、空母フランクリン、ワスプⅡに日本の攻撃機(銀河)による通常攻撃でこちらの空母と同等かそれ以上の痛撃を受けたとの報せが入る。
旗艦ホーネットでは、鹿児島の敵海軍航空隊基地に報復攻撃をと強く進言する幕僚もいたが、敵状不明と機体不足を理由にミッチャーはかぶりを振った。
丁度そのタイミングで、スプルーアンス提督より沖合で再合流をとの指示があり。ミッチャーも賛同した。
(なお、松山基地に配備されていた海軍新鋭戦闘機紫電改を中心とした部隊のデビュー戦でもあったが、源田実司令が喧伝した60機近い撃墜数は誤認で、実態は互いに10数機撃墜と痛み分け、ややこちらが優位程度との公式記録となっている。)
そして、鹿屋基地…。
直掩戦闘機隊ですら、30機以上が無事帰還などいつ以来であろうか。
滑走路周辺からは歓声すら上がっていた。
一応敬礼しつつ、いつ視認したのかほぼ正確な戦果報告を宇垣司令長官に直接行う渡久地。
「駆逐艦は分からないが、中型艦以上は沈没はないと思うぜ?一応正規の戦果確認担当の奴と突き合わせてくれ。」
重々しく頷きつつも、内心では戦慄すら覚える宇垣。
この男…1人でこの戦争の盤面そのものを動かすつもりか!?
視点は違えど、岩本ら少数のエースパイロット達も同じ思いを抱いていた。
何者だこの男…。
ん?
悠然とタバコを吹かした…と思いきや、そのまま渡久地は何もない…いや今回の戦場の方角の空に向け敬礼をした。
!!!
そうか。
今この場に、この世にいない若者達が散らした数多の命と引き換えに、今日の「勝利」があるのだ。
その場に居た全員が、宇垣も含めそれに倣った。
この男、傲岸不遜なだけとおもいきや…。
くわえタバコはどうかとは思うが。
そんな中、顔を歪めている男が居た。
例の荒木少佐である。
たまたま腕があって知恵が回る。それで宇垣閣下に気に入られただけじゃねーか。
認めねぇ、許さねーぞ…。
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