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閑話(現代)
しおりを挟む「パパまだ帰ってこないの?」
「さっき連絡来たからもう帰ってくるわよ。」
うちには5歳の男の子と6歳年上の嫁、いわゆる姉さん女房がいる3人家族だ。
テーブルの上には出来立ての晩御飯が並んでいる。
「早く帰って来ないかなぁ、お腹空いたよ…」
「帰って来てご飯食べたら何して遊んでもらおうかな」
うちの息子はやんちゃ坊主で寝るまで遊ぼう攻撃をしてくる。
これが地味に疲れる…仕事の方がらくなんじゃないかな?だけどめっちゃカワイイんだな~
「お風呂も入らないとだめよ」
「わかってるよ…」
そんな嫁と子供の会話中
プルルル…プルルル…電話がなる。
「はい、藤木です。」
電話で俺が事故に遭って病院に運ばれた事を知った。
病院に運ばれている時には俺はもう死んでいた。
俺はここでの出来事は見ていないから知らない。
見なくてよかったんじゃないだろうか。
見ていたら素直にエクスピアには行けなかったんじゃないだろうか?
あんなに嫁と子供が泣いている姿は見たくない。
あんな姿は初めてではないだろうか。
嫁が病院で色々手続きをしてる時
「ママ先生とお話ししなくちゃいけないから絵本持って来たから読んでまっててね。」
「グスン…わ…わかったよ、早く帰って来てね」
息子は俺が買ってあげた冒険物の絵本が大好きだ。まぁ一般的な1人の勇者が困難に立ち向かい、仲間達と魔王を退治する話。
子供にはわかりやすい内容の絵本だ。
何回子供に読み聞かせただろうか…
顔はまだ赤い、涙もまだ出てる。
「パパ……パパ…」
「パパの嘘つき…帰ってきたら遊ぶ約束したのに…」
もう5歳だから父親の死を子供なりに理解してるんだろう。ほんとごめんな…
今にも泣き出しそうだ。
「僕、大丈夫かの?」
いきなり後ろから声をかけられびっくり
息子が振り返るとアロハシャツを着たグラサンをかけた場違いなおじいちゃんがいた。
「おじいちゃんはだれ?」
「わしか?わしは……」
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すいません。キリのいいところで終わらせたら短くなってしまいました。
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