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第十二章 準備をする魔塔主と寂しがる弟子
347.可愛い弟子に抱かれて
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ニヤニヤしながらレイヴンを見上げると、上からため息が降ってくる。
「もう……絶対眠らないだろうし、うずうずしてるの丸分かりですから。分かりました。テオのことは責任もって寝かしつけます。ベッドに上がっていいですよ」
「可愛いレイちゃんの傍にいるからなぁ? そうか、それはじっくりと寝かせてもらわねぇとな」
レイヴンは苦笑しながら俺の頭をポンポンと宥めるように撫でてくる。
大人しく言うことを聞いてやらねぇと、ぷんすかしちまうからな。
身体を起こして一旦レイヴンから離れ、さっさとベッドへ寝転がる。
「許可した途端に図々しい……さすがテオ。でも、一緒に寝るだけですよ? 何もしないですからね」
「わぁったよ。レイちゃんだってもっとイチャイチャしたいの我慢してるんだから、俺も合わせないと失礼だからな」
「俺は別に……」
ぶつぶつ言いながら俺の隣に寝転んでくるのは、素直で可愛いんだけどな。
普段は俺の方から抱き込んじまうんだが、今日は俺が甘える設定だろうし好きにさせてやらねぇと。
ちらっとレイヴンを見ると、恥ずかしそうな顔をしながら両手を広げてくる。
「ほら、早く。いつもしてもらってますし、今日は俺が抱きしめてあげます」
「頼んだ。優しく寝かしつけてくれよ」
レイヴンの胸元に顔を寄せると、遠慮がちに俺の背中に両腕が回される。
スンと息を吸い込むと、何故か甘い香りがする。
相変わらず高めの体温が心地いい。
「これで満足ですか?」
「ん? まぁな。レイちゃんに包まれてるってのも悪くねぇ」
「いちいち言い方が気持ち悪いのなんとかなりません?」
「過敏に反応しすぎだろ。褒めてんのによ」
俺が呼気で笑うと、レイヴンは両腕に思い切り力を込めてくる。
ちょっと息苦しくなるが、俺もくっついてんのは嫌いじゃねぇからな。
褒めてやらねぇと。
「レイちゃんったら、大胆ー」
「何がですか! もう、大人しく寝てくださいよ」
「んなこと言われても、ドキドキしてんのが丸分かりだしな」
「ホント、ああいえばこういうんですから。諦めてますけど、どうしても言い返したくなるんですよね」
レイヴンはクスクスと笑いながら、俺の髪を優しく撫でてくる。
俺も欲望を刺激しない程度に、レイヴンの身体に腕を回す。
「なんかしがみつかれてるみたいで変な感じですね」
「体格差はどうしようもねぇからな。俺は気にしねぇが」
「ですよね。じゃあこのままで」
元々はヤる気満々だったが、静かに可愛がられてんのも落ち着くからな。
レイヴンにされるがまま、寝ちまうとするか。
大人しく目を瞑り、呼吸を整えて寝る準備を始める。
「テオ……? え、ホントに寝ちゃうんですか」
「寝たらマズイのか? なんだ、俺とヤる気に……」
「そんなことないです! 寝ましょう。俺も眠くなりました」
レイヴンが俺の頭をぎゅうぎゅうと締め付けてくるのが面白くて、声をあげて笑っちまった。
ひとしきり笑うと、心地よい眠気に誘われる。
このままだと、レイヴンより先に寝ちまいそうだ。
「俺もテオのために成長しますから、今は一緒に」
「あぁ。いつも一緒だ」
面倒ごとは全て片付けて、いつもの通り一緒になかよーく過ごさねぇとな。
ま、今は可愛い弟子に抱かれて眠るとするか。
「もう……絶対眠らないだろうし、うずうずしてるの丸分かりですから。分かりました。テオのことは責任もって寝かしつけます。ベッドに上がっていいですよ」
「可愛いレイちゃんの傍にいるからなぁ? そうか、それはじっくりと寝かせてもらわねぇとな」
レイヴンは苦笑しながら俺の頭をポンポンと宥めるように撫でてくる。
大人しく言うことを聞いてやらねぇと、ぷんすかしちまうからな。
身体を起こして一旦レイヴンから離れ、さっさとベッドへ寝転がる。
「許可した途端に図々しい……さすがテオ。でも、一緒に寝るだけですよ? 何もしないですからね」
「わぁったよ。レイちゃんだってもっとイチャイチャしたいの我慢してるんだから、俺も合わせないと失礼だからな」
「俺は別に……」
ぶつぶつ言いながら俺の隣に寝転んでくるのは、素直で可愛いんだけどな。
普段は俺の方から抱き込んじまうんだが、今日は俺が甘える設定だろうし好きにさせてやらねぇと。
ちらっとレイヴンを見ると、恥ずかしそうな顔をしながら両手を広げてくる。
「ほら、早く。いつもしてもらってますし、今日は俺が抱きしめてあげます」
「頼んだ。優しく寝かしつけてくれよ」
レイヴンの胸元に顔を寄せると、遠慮がちに俺の背中に両腕が回される。
スンと息を吸い込むと、何故か甘い香りがする。
相変わらず高めの体温が心地いい。
「これで満足ですか?」
「ん? まぁな。レイちゃんに包まれてるってのも悪くねぇ」
「いちいち言い方が気持ち悪いのなんとかなりません?」
「過敏に反応しすぎだろ。褒めてんのによ」
俺が呼気で笑うと、レイヴンは両腕に思い切り力を込めてくる。
ちょっと息苦しくなるが、俺もくっついてんのは嫌いじゃねぇからな。
褒めてやらねぇと。
「レイちゃんったら、大胆ー」
「何がですか! もう、大人しく寝てくださいよ」
「んなこと言われても、ドキドキしてんのが丸分かりだしな」
「ホント、ああいえばこういうんですから。諦めてますけど、どうしても言い返したくなるんですよね」
レイヴンはクスクスと笑いながら、俺の髪を優しく撫でてくる。
俺も欲望を刺激しない程度に、レイヴンの身体に腕を回す。
「なんかしがみつかれてるみたいで変な感じですね」
「体格差はどうしようもねぇからな。俺は気にしねぇが」
「ですよね。じゃあこのままで」
元々はヤる気満々だったが、静かに可愛がられてんのも落ち着くからな。
レイヴンにされるがまま、寝ちまうとするか。
大人しく目を瞑り、呼吸を整えて寝る準備を始める。
「テオ……? え、ホントに寝ちゃうんですか」
「寝たらマズイのか? なんだ、俺とヤる気に……」
「そんなことないです! 寝ましょう。俺も眠くなりました」
レイヴンが俺の頭をぎゅうぎゅうと締め付けてくるのが面白くて、声をあげて笑っちまった。
ひとしきり笑うと、心地よい眠気に誘われる。
このままだと、レイヴンより先に寝ちまいそうだ。
「俺もテオのために成長しますから、今は一緒に」
「あぁ。いつも一緒だ」
面倒ごとは全て片付けて、いつもの通り一緒になかよーく過ごさねぇとな。
ま、今は可愛い弟子に抱かれて眠るとするか。
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