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第十二章 準備をする魔塔主と寂しがる弟子
345.戯れる師匠と弟子
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レイヴンの首元に顔を擦りつけると、擽ったそうに身をよじられる。
逃さないように唇を押し付けて肌を吸い上げると、レイヴンからヒャッと高い声があがる。
「ちょっ! もう、変態すぎませんか?」
「なんだよ、くっつかれるの好きなんだろ?」
「くっついているのは好きですけど……匂いを嗅がれるのは別に好きって訳じゃないです」
レイヴンの首元から顔を上に向けて見上げると、レイヴンが困ったように視線を泳がせた。
「そうかぁ?」
「そんな目で見られても、困るのでやめてください」
「いい匂いなんだから、気にせず楽しもうぜ」
「言い方が変態すぎませんか? やり方が気持ち悪いですけど、少しの間戯れるのもお預けですからね。いいですよ、テオにつきあってあげます」
今日はやたらと上から目線でくるじゃねぇか。
それならコッチはレイヴンに合わせて、俺が甘えていく形で愉しむとするか。
「なぁ、レイちゃん。離れると寂しくなるから優しくしてくれよ」
「うわぁ……猫なで声のテオとか! 鳥肌たつー」
レイヴンはいかにも気持ち悪いと言った顔を見せてくる。
わざとらしく丁寧に腕まで擦りやがって。
「おいおい、寂しい気持ちは一緒なんじゃねぇの?」
「寂しいのは嘘じゃないですけど……じゃあ、テオ」
レイヴンは微笑んで、俺の手を掴んで引っ張ってきた。
大人しくついていくと、ベッドまで誘導される。
「ほら、座って」
「お、甘やかしてくれるのか?」
ニヤついて腰かけると、レイヴンは苦笑してから自分の膝をポンポンと叩いた。
これは膝枕をしてくれるってことか?
おかしいな、ヤるって話がどっか吹き飛んだな。
まぁ、ガチで甘やかしてくれるってんなら構わねぇけど。
大人しくレイヴンの膝の上の頭を乗せる。
レイヴンは俺の髪を結んでいた紐を取ってしまうと、髪を梳くように撫でてきた。
やわやわと滑るような感触がくすぐってぇな。
「いつもされるばっかりですからね。たまにはいいでしょう?」
「これはこれで悪くねぇな。レイちゃんは俺が満足するまで甘やかしてくれるなら、されるがまま大人しくしてやるよ」
「口調は可愛くないですけど、俺も大きな動物を可愛がってると思うことにします」
クスクスと楽しそうな声が上から降ってくる。
レイヴンは飽きずに俺の髪の毛と戯れて楽しそうにしてるが、レイヴンと違ってそんなに触り心地のいいもんじゃねぇし。
何が楽しいんだか。
「なんだよ、ずっと楽しそうだな」
「そうですか? テオが従順だからかな」
「俺はいつでもレイちゃんには従順だろうが」
「ホント、言うことやること適当ですよね」
横目で確認すると、レイヴンは少しだけムッとした顔で俺の顔を覗き込んできた。
笑って返してやろうとすると、先に目尻へキスされた。
逃さないように唇を押し付けて肌を吸い上げると、レイヴンからヒャッと高い声があがる。
「ちょっ! もう、変態すぎませんか?」
「なんだよ、くっつかれるの好きなんだろ?」
「くっついているのは好きですけど……匂いを嗅がれるのは別に好きって訳じゃないです」
レイヴンの首元から顔を上に向けて見上げると、レイヴンが困ったように視線を泳がせた。
「そうかぁ?」
「そんな目で見られても、困るのでやめてください」
「いい匂いなんだから、気にせず楽しもうぜ」
「言い方が変態すぎませんか? やり方が気持ち悪いですけど、少しの間戯れるのもお預けですからね。いいですよ、テオにつきあってあげます」
今日はやたらと上から目線でくるじゃねぇか。
それならコッチはレイヴンに合わせて、俺が甘えていく形で愉しむとするか。
「なぁ、レイちゃん。離れると寂しくなるから優しくしてくれよ」
「うわぁ……猫なで声のテオとか! 鳥肌たつー」
レイヴンはいかにも気持ち悪いと言った顔を見せてくる。
わざとらしく丁寧に腕まで擦りやがって。
「おいおい、寂しい気持ちは一緒なんじゃねぇの?」
「寂しいのは嘘じゃないですけど……じゃあ、テオ」
レイヴンは微笑んで、俺の手を掴んで引っ張ってきた。
大人しくついていくと、ベッドまで誘導される。
「ほら、座って」
「お、甘やかしてくれるのか?」
ニヤついて腰かけると、レイヴンは苦笑してから自分の膝をポンポンと叩いた。
これは膝枕をしてくれるってことか?
おかしいな、ヤるって話がどっか吹き飛んだな。
まぁ、ガチで甘やかしてくれるってんなら構わねぇけど。
大人しくレイヴンの膝の上の頭を乗せる。
レイヴンは俺の髪を結んでいた紐を取ってしまうと、髪を梳くように撫でてきた。
やわやわと滑るような感触がくすぐってぇな。
「いつもされるばっかりですからね。たまにはいいでしょう?」
「これはこれで悪くねぇな。レイちゃんは俺が満足するまで甘やかしてくれるなら、されるがまま大人しくしてやるよ」
「口調は可愛くないですけど、俺も大きな動物を可愛がってると思うことにします」
クスクスと楽しそうな声が上から降ってくる。
レイヴンは飽きずに俺の髪の毛と戯れて楽しそうにしてるが、レイヴンと違ってそんなに触り心地のいいもんじゃねぇし。
何が楽しいんだか。
「なんだよ、ずっと楽しそうだな」
「そうですか? テオが従順だからかな」
「俺はいつでもレイちゃんには従順だろうが」
「ホント、言うことやること適当ですよね」
横目で確認すると、レイヴンは少しだけムッとした顔で俺の顔を覗き込んできた。
笑って返してやろうとすると、先に目尻へキスされた。
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