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第十章 たまには真面目な魔塔主といつも真面目な弟子
285.お互い素直に求め合う
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ソファーの上だと、自由に動くには少し窮屈だ。
レイヴンはちらちらとソファーに視線を流して、落ち着かねぇ感じだしな。
フッと笑い、ちゅっと唇に口付ける。
「なぁに気にしてんだ?」
「ん……だ、だって。ソファーが。ギシギシ言ってて……っぁ」
キスの合間に、レイヴンの首筋に吸い付いて跡をつける。
やっぱりソファーに気を取られてるじゃねぇか。
「そ、そこ。今、跡つけましたよね? ピリっとして……」
「別にいいだろ? 明日も休みみたいなもんだしよ」
「またそんなこと言って……ひゃっ、あ、あぁ…」
唇で首に何度も触れていく。
柔く触れながら唇をずらしていくと、レイヴンの声も色気を増して、次第に息も乱れてくる。
煩わしくなったレイヴンのシャツを取り去って、パサリと床へと放ってしまった。
「あ……」
「ここだと大胆には動けねぇか。ベッド行くかァ?」
「大胆って……そんなに、動くつもり……ですか?」
「まぁ、気分次第だな」
言って、身体を離して起き上がる。
素早くレイヴンの身体の下に両腕を入れて、横抱きに持ち上げスタスタと歩き出す。
ベッドへと一直線に向かい、優しく身体を横たえた。
「さってと。美味しく食ってやるよ」
「人を食べ物みたいに、言わないでください……んっ…」
邪魔になった自身のシャツを脱ぎ去って床へと放り、すぐさま覆い被さってレイヴンの唇を奪う。
頬を柔らかく指先で撫でながら、啄むように、一度、二度、三度。
優しく、軽く、触れていく。
「ホント、いつもと違って……恥ずかしいけど。ちょっと、嬉しい感じがします」
「素直で何より。ご褒美やらねぇとな」
ニッと口で弧を描き、指先をレイヴンの黒く艷やかな髪へと埋めて、ふわふわと撫でていく。
その間もキスを降らすことはやめずに、目元、頬、鼻先、と擽ったがるレイヴンを宥めるように、繰り返し唇を落とす。
「テオ……」
レイヴンも手を伸ばして俺の頬に触れながら、自分から唇を近づけてチュッ、と、キスを返してきた。
どちらかと言えば受け身なことが多いってのに、珍しいな。
満足げに見遣り、同じようにキスを返した。
「今日は一味違うな。いいぜ、俺もいいところを見せねぇとな」
「張り切りすぎなくて、いいですよ? 俺、触れてもらえるだけで、その……嬉しいから」
レイヴンが頬をほんのりと染めて呟く言葉は、俺の心を揺さぶる。
触れてもらえるだけで嬉しいって?
全く、可愛いもんだよなァ?
激しく貫きたい気持ちと、甘く蕩かしたい気持ちとがせめぎ合い、結果、どちらもすれば良いと頭の中で結論付けた。
触れる手はそのままに唇で首筋を吸い上げて、また一つ所有印を増やしていく。
「……ぅ、もう……明日、部屋から一歩も出ませんから。テオ、付けすぎだし」
「んな、そこまで付けてねぇだろ。どっちにしても動けないくらいはするつもりだしなぁ」
レイヴンは、かぁっと赤く色づいていく。
顔だけではなく首まで赤く見えて、美味そうだ。
鎖骨にも舌を這わせて、ちゅっ、と吸い上げる。
「俺、明日ベッドから出られるのかな……不安……」
「どうした、怖気づいたか?」
「そういう訳じゃ、ないですけど……俺の気持ちより、身体がもっと触れて欲しいって思っている気がして、どうしよう……」
困り顔で訴える割には、発言がやたらと積極的だよなぁ。
今日は確実に、抱き潰しちまいそうだ。
素直なレイは可愛い。
いつも以上に頬が緩んじまう。
俺の表情で察したレイヴンは、誤魔化すように両腕を俺の首に回して、キスを強請ってきた。
レイヴンはちらちらとソファーに視線を流して、落ち着かねぇ感じだしな。
フッと笑い、ちゅっと唇に口付ける。
「なぁに気にしてんだ?」
「ん……だ、だって。ソファーが。ギシギシ言ってて……っぁ」
キスの合間に、レイヴンの首筋に吸い付いて跡をつける。
やっぱりソファーに気を取られてるじゃねぇか。
「そ、そこ。今、跡つけましたよね? ピリっとして……」
「別にいいだろ? 明日も休みみたいなもんだしよ」
「またそんなこと言って……ひゃっ、あ、あぁ…」
唇で首に何度も触れていく。
柔く触れながら唇をずらしていくと、レイヴンの声も色気を増して、次第に息も乱れてくる。
煩わしくなったレイヴンのシャツを取り去って、パサリと床へと放ってしまった。
「あ……」
「ここだと大胆には動けねぇか。ベッド行くかァ?」
「大胆って……そんなに、動くつもり……ですか?」
「まぁ、気分次第だな」
言って、身体を離して起き上がる。
素早くレイヴンの身体の下に両腕を入れて、横抱きに持ち上げスタスタと歩き出す。
ベッドへと一直線に向かい、優しく身体を横たえた。
「さってと。美味しく食ってやるよ」
「人を食べ物みたいに、言わないでください……んっ…」
邪魔になった自身のシャツを脱ぎ去って床へと放り、すぐさま覆い被さってレイヴンの唇を奪う。
頬を柔らかく指先で撫でながら、啄むように、一度、二度、三度。
優しく、軽く、触れていく。
「ホント、いつもと違って……恥ずかしいけど。ちょっと、嬉しい感じがします」
「素直で何より。ご褒美やらねぇとな」
ニッと口で弧を描き、指先をレイヴンの黒く艷やかな髪へと埋めて、ふわふわと撫でていく。
その間もキスを降らすことはやめずに、目元、頬、鼻先、と擽ったがるレイヴンを宥めるように、繰り返し唇を落とす。
「テオ……」
レイヴンも手を伸ばして俺の頬に触れながら、自分から唇を近づけてチュッ、と、キスを返してきた。
どちらかと言えば受け身なことが多いってのに、珍しいな。
満足げに見遣り、同じようにキスを返した。
「今日は一味違うな。いいぜ、俺もいいところを見せねぇとな」
「張り切りすぎなくて、いいですよ? 俺、触れてもらえるだけで、その……嬉しいから」
レイヴンが頬をほんのりと染めて呟く言葉は、俺の心を揺さぶる。
触れてもらえるだけで嬉しいって?
全く、可愛いもんだよなァ?
激しく貫きたい気持ちと、甘く蕩かしたい気持ちとがせめぎ合い、結果、どちらもすれば良いと頭の中で結論付けた。
触れる手はそのままに唇で首筋を吸い上げて、また一つ所有印を増やしていく。
「……ぅ、もう……明日、部屋から一歩も出ませんから。テオ、付けすぎだし」
「んな、そこまで付けてねぇだろ。どっちにしても動けないくらいはするつもりだしなぁ」
レイヴンは、かぁっと赤く色づいていく。
顔だけではなく首まで赤く見えて、美味そうだ。
鎖骨にも舌を這わせて、ちゅっ、と吸い上げる。
「俺、明日ベッドから出られるのかな……不安……」
「どうした、怖気づいたか?」
「そういう訳じゃ、ないですけど……俺の気持ちより、身体がもっと触れて欲しいって思っている気がして、どうしよう……」
困り顔で訴える割には、発言がやたらと積極的だよなぁ。
今日は確実に、抱き潰しちまいそうだ。
素直なレイは可愛い。
いつも以上に頬が緩んじまう。
俺の表情で察したレイヴンは、誤魔化すように両腕を俺の首に回して、キスを強請ってきた。
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