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第九章 我慢していた魔塔主と受け入れる弟子
237.恥ずかしいけれど安心できる場所<レイヴン視点>
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宣言通りに何度も求められてしまって、何回目かの行為で気を失ってしまった。
ぼんやりした頭のままうっすらと目を開けると、テオの腕の中にいてしっかりと抱きしめられていた。
先程まで愛し合ってたと思うとまた恥ずかしくなる。
身体はだるくて動くのも億劫だし、少しだけ動いて辺りの状況を探ろうと身じろぎする。
「……今、どういう状況……?」
そっと顔を上げて側にいるテオの様子を伺うと、どうやら眠っているみたいだ。
目を閉じていると普段の姿が影を潜めて、穏やかな大人の男性に見える。
飄々としていて、自分勝手で、色々と文句を言いたいことが山ほどあるけど。
でも俺のことを一番に考えてくれているテオ。
それは俺が不安になった時も支えてくれているし、普段もなんやかんやで助けてくれているから良く分かる。
最近は特に気づくと触れられて、俺も触れられるのが癖になってしまって。
ついつい甘えてしまう気がする。
起こさないように自分も寝てしまおうかと胸元に顔を寄せると、優しく髪に触れる手が俺の髪を梳いた。
「気が付いたか?」
「はい。けど、途中からあんまり覚えてなくて……」
「イイ声で鳴いてたしご褒美にたくさん構ってやったら、やたらと好き好き言うんだもんなァ」
「……記憶にないです」
すぐ俺をからかいたがるし。
なんだよ、イイ声って。
……俺のせいじゃないし。
テオのせいだし。
赤くなっている自分の顔を見せないようにさらに胸元に密着すると、クツクツと笑う愉しそうな声が降ってくる。
それでもテオが俺を撫でる手付きは優しい。
撫でられるのは嫌いじゃないし、どんな顔をしてるかなんて見られたくないから、顔の火照りが治まるのを待つしかない。
顔を上げずに話を続ける。
「暫く動く元気がありませんけど……」
「俺も大分搾り取られたし、いいんじゃねぇの?」
「だから、言い方……でもこれでテオが満足したのなら、いいです」
「俺だけみたいな言い方してるが、レイちゃんもだろ」
煽るように言われて、俺も気持ちよかったです! って絶対言ったりしないけど。
本当に嫌だったら、身体を許したりしない。
素直に認めたくないだけだ。
認めたら……またからかわれるだけだし。
俺が色々考えているのもお見通しなのか、見せろと言わんばかりに顔を上向きにさせられた。
まだ熱の収まらないほんのり染まった顔で、困惑している視線を漂わせてしまう。
「コッチを見ろ」
テオが言い出すと聞かないのは身に沁みるほど分かっているので、素直にジッと見上げる。
ぼんやりした頭のままうっすらと目を開けると、テオの腕の中にいてしっかりと抱きしめられていた。
先程まで愛し合ってたと思うとまた恥ずかしくなる。
身体はだるくて動くのも億劫だし、少しだけ動いて辺りの状況を探ろうと身じろぎする。
「……今、どういう状況……?」
そっと顔を上げて側にいるテオの様子を伺うと、どうやら眠っているみたいだ。
目を閉じていると普段の姿が影を潜めて、穏やかな大人の男性に見える。
飄々としていて、自分勝手で、色々と文句を言いたいことが山ほどあるけど。
でも俺のことを一番に考えてくれているテオ。
それは俺が不安になった時も支えてくれているし、普段もなんやかんやで助けてくれているから良く分かる。
最近は特に気づくと触れられて、俺も触れられるのが癖になってしまって。
ついつい甘えてしまう気がする。
起こさないように自分も寝てしまおうかと胸元に顔を寄せると、優しく髪に触れる手が俺の髪を梳いた。
「気が付いたか?」
「はい。けど、途中からあんまり覚えてなくて……」
「イイ声で鳴いてたしご褒美にたくさん構ってやったら、やたらと好き好き言うんだもんなァ」
「……記憶にないです」
すぐ俺をからかいたがるし。
なんだよ、イイ声って。
……俺のせいじゃないし。
テオのせいだし。
赤くなっている自分の顔を見せないようにさらに胸元に密着すると、クツクツと笑う愉しそうな声が降ってくる。
それでもテオが俺を撫でる手付きは優しい。
撫でられるのは嫌いじゃないし、どんな顔をしてるかなんて見られたくないから、顔の火照りが治まるのを待つしかない。
顔を上げずに話を続ける。
「暫く動く元気がありませんけど……」
「俺も大分搾り取られたし、いいんじゃねぇの?」
「だから、言い方……でもこれでテオが満足したのなら、いいです」
「俺だけみたいな言い方してるが、レイちゃんもだろ」
煽るように言われて、俺も気持ちよかったです! って絶対言ったりしないけど。
本当に嫌だったら、身体を許したりしない。
素直に認めたくないだけだ。
認めたら……またからかわれるだけだし。
俺が色々考えているのもお見通しなのか、見せろと言わんばかりに顔を上向きにさせられた。
まだ熱の収まらないほんのり染まった顔で、困惑している視線を漂わせてしまう。
「コッチを見ろ」
テオが言い出すと聞かないのは身に沁みるほど分かっているので、素直にジッと見上げる。
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