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第九章 我慢していた魔塔主と受け入れる弟子
232.今はとにかく触れたくて堪らない
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「良かったな、コレでレイちゃんを抱き潰しても大丈夫だなァ?」
「だ、抱きつぶ……し、信じられない。何言ってるんだこの人は!」
叫びそうになったので慌てて自制したレイヴンが可愛らしいもんだ。
からかうとイイ反応をするのは分かってたからな。
レイヴンの周りにだけ防音結界を展開しておいたし、独り言は俺にしか届かない。
それも含めてレイヴンも、今はグッと我慢して努めて冷静を装う。
ディーの話が終わると足早に退室する。
「無事に終えられて良かったな。まだ黒幕や目的については分からないが、テオの言う通りならばまた向こうから仕掛けてくる可能性が高いな。俺も待っているのは性に合わないし攻めていきたいところだが。何せ正体不明ではな」
「エルフの森に仕掛けたっつーことは、戦力の確認か、前にも言ったがお披露目か。どっちにせよ国を滅ぼしてやろう、とまでは感じねぇんだよな。計画だとしたらずさん過ぎるんだよ。ガキがいきがって創ったモノを見せたがってるとしか思えねぇし」
苦々しい表情を隠さずに苛立ちを見せるディーよりも、面倒臭ぇがレイヴンに怪我をさせる原因を作ったヤツを、心の奥底では徹底的に潰そうと思っている俺の雰囲気を察して、耐えかねたウルガーが両手をあげて息を吐く。
「なんですかそれは。余計に厄介じゃないですか。俺は平和に過ごしたいだけなのに」
「ウルガー……発言が何か年寄りくさい。それはとても良いことだけど、俺もヤラれっぱなしなのは嫌なので。こちらから作戦を練って引きずり出すのも手かなと。何にせよ準備をと整えてからですね」
補佐官と副団長が間に入ってくる。
考えるとイラつくし、一旦頭から追いやる。
まだ相手も動かねぇだろうってのは、元々予想してるしな。
その時が来れば徹底的に叩き潰せばいい。
今は、レイちゃんを可愛がりたくて堪んねぇし。
俺とレイヴンも王宮を後にする。
「緊張していましたけど、勅命は無事に果たせて安心しました。エルフの皆さんと繋がりもできたし……って。テオ? あ……待って、凄い嫌な予感が……」
「何だよ、嫌な予感って。戻るぞ」
有無を言わさずにレイヴンの腰を抱いて飛ぶと、自室のテラスに着地する。
着地してすぐにグッと身体を寄せ、上を向かせて唇を奪う。
性急で乱暴なキスで暫く貪ってから開放する。
俺が宣言していたから予想してたんだろうが、レイヴンはもう息があがってほんのりと頬を赤く染めている。
自分で分かったのか、分かりやすく恥ずかしそうに顔を背けた。
「おいおい、これくらいで音をあげられたら困るんだがなぁ?」
「……わ、分かったから…逃げないから……その……せめて装備を外して身綺麗にしてからに……」
「面倒臭ぇなぁ。でもまあ、身軽になった方がヤりやすいよな。そうするか」
「……はぁ。もう、今回はお礼の意味を含めてですからね? そんなに俺はテオとその……したい訳じゃないですからね?」
あくまでも俺がしたいからを強調してくるレイヴンに笑っちまう。
漸く何も気にせずに可愛がることができるから、何でも構わねぇし。
俺はレイヴンを自室の中に引っ張り込んだ。
「だ、抱きつぶ……し、信じられない。何言ってるんだこの人は!」
叫びそうになったので慌てて自制したレイヴンが可愛らしいもんだ。
からかうとイイ反応をするのは分かってたからな。
レイヴンの周りにだけ防音結界を展開しておいたし、独り言は俺にしか届かない。
それも含めてレイヴンも、今はグッと我慢して努めて冷静を装う。
ディーの話が終わると足早に退室する。
「無事に終えられて良かったな。まだ黒幕や目的については分からないが、テオの言う通りならばまた向こうから仕掛けてくる可能性が高いな。俺も待っているのは性に合わないし攻めていきたいところだが。何せ正体不明ではな」
「エルフの森に仕掛けたっつーことは、戦力の確認か、前にも言ったがお披露目か。どっちにせよ国を滅ぼしてやろう、とまでは感じねぇんだよな。計画だとしたらずさん過ぎるんだよ。ガキがいきがって創ったモノを見せたがってるとしか思えねぇし」
苦々しい表情を隠さずに苛立ちを見せるディーよりも、面倒臭ぇがレイヴンに怪我をさせる原因を作ったヤツを、心の奥底では徹底的に潰そうと思っている俺の雰囲気を察して、耐えかねたウルガーが両手をあげて息を吐く。
「なんですかそれは。余計に厄介じゃないですか。俺は平和に過ごしたいだけなのに」
「ウルガー……発言が何か年寄りくさい。それはとても良いことだけど、俺もヤラれっぱなしなのは嫌なので。こちらから作戦を練って引きずり出すのも手かなと。何にせよ準備をと整えてからですね」
補佐官と副団長が間に入ってくる。
考えるとイラつくし、一旦頭から追いやる。
まだ相手も動かねぇだろうってのは、元々予想してるしな。
その時が来れば徹底的に叩き潰せばいい。
今は、レイちゃんを可愛がりたくて堪んねぇし。
俺とレイヴンも王宮を後にする。
「緊張していましたけど、勅命は無事に果たせて安心しました。エルフの皆さんと繋がりもできたし……って。テオ? あ……待って、凄い嫌な予感が……」
「何だよ、嫌な予感って。戻るぞ」
有無を言わさずにレイヴンの腰を抱いて飛ぶと、自室のテラスに着地する。
着地してすぐにグッと身体を寄せ、上を向かせて唇を奪う。
性急で乱暴なキスで暫く貪ってから開放する。
俺が宣言していたから予想してたんだろうが、レイヴンはもう息があがってほんのりと頬を赤く染めている。
自分で分かったのか、分かりやすく恥ずかしそうに顔を背けた。
「おいおい、これくらいで音をあげられたら困るんだがなぁ?」
「……わ、分かったから…逃げないから……その……せめて装備を外して身綺麗にしてからに……」
「面倒臭ぇなぁ。でもまあ、身軽になった方がヤりやすいよな。そうするか」
「……はぁ。もう、今回はお礼の意味を含めてですからね? そんなに俺はテオとその……したい訳じゃないですからね?」
あくまでも俺がしたいからを強調してくるレイヴンに笑っちまう。
漸く何も気にせずに可愛がることができるから、何でも構わねぇし。
俺はレイヴンを自室の中に引っ張り込んだ。
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