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第八章 解こうとした魔塔主と何も知らない弟子とエルフの里の長
228.一旦小休憩
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街に着いたのも昼過ぎで、馬を少し休ませるために小休憩を取ることになった。
相変わらず装備のせいか知らねぇがやたらと悪目立ちしている気がするんだよな。
そこは諦めるしかねぇから無視して軽食をとるために食堂へ足を向ける。
店はそこまで混んでねぇし、レイヴン以外はむさ苦しい野郎で座るのもなんだが、仕方なく四人で端の席へと腰掛けた。
「居着いちゃうと泊まりたくなりそうですから、本当に軽めにしましょう? テオドール様もお酒は控えて……」
「お前までレイヴンみたいなことを言うんじゃねぇ。別にちょっと引っ掛けたところで対して変わらねぇよ」
「師匠がお酒を飲んだら、俺、ディートリッヒ様の馬に乗りますからね」
「俺は別に構わんぞ」
レイヴンの宣言はいつものことだが、ディーの馬は却下だ。
舌打ちして、運ばれた水を一気飲みする。
そんな中、注文を取りに来たお姉ちゃんにサンドイッチとコーンスープを頼む。
「大の男四人で何か少食ですね。まぁ食べすぎてもって感じだしいいですけど。団長、足ります?」
「サンドイッチの間に肉が挟んであるだろうから問題ないだろう。飲まず食わずより断然良い。何か問題があるのか?」
「ウルガー……俺は何も言わないからな」
「まぁ、デカいヤツがお上品にサンドイッチ摘んでんのも変だよな。まぁ、俺はお上品だから構わねぇけど」
視線だけ流してきたディーは俺の軽口には乗らずに受け流す。
なんだよ、こういう時には絡んでこなくてつまんねぇな。
両手を上げ頭の後ろで組んで、暇つぶしに食堂で働くお姉ちゃんたちを値踏みする。
デカい街だからなかなか粒揃いじゃねぇか。
レクシェルの姉ちゃんとも離れちまったし、ここは一つ俺にとっての補給が必要だよな。
じっくり眺めてたってのに、不意打ちでしかもつま先で思い切り蹴りが飛んできた。
「いってぇ! 何だよ急に」
「いいから大人しくしていてください。全く……」
「ホント毎度毎度良くやるよな、この師弟は」
「テオドールが幼稚なのがいけないのだろうが、レイヴンも大変だな。疲れたら俺が代わりに殴り飛ばしてやるからな」
言いたい放題言いやがって。
レイヴンが手加減しねぇから、まあまあ痛ぇんだよ。
俺が痛がってるとサンドイッチが運ばれてくる。
肉や野菜が詰め込まれた簡単なサンドイッチだが、想像していたよりは重量感もあるしウマそうだな。
誰から取るのかと何か気配の探り合いみたくなっちまうが、自然とレイヴンに視線が集まった。
「……あの、皆さん食べないんですか?」
「いや、なんとなく。レイヴン待ち」
「たくさん食べろよ? 足りなければ追加しても構わないぞ」
「だってよ。良かったなぁ? レイちゃん」
優先順位に首を傾げながら、レイヴンは遠慮なくサンドイッチを手に取り頬張る。
それを見届けてから他も適当に手を伸ばす。
シャキシャキとしたレタスとトマトが新鮮なようで歯ざわりが良く、少々固めのパンをふやかして食べやすくしている。
腹が減ってれば大体ウマく感じるもんだが、これも悪くねぇな。
相変わらず装備のせいか知らねぇがやたらと悪目立ちしている気がするんだよな。
そこは諦めるしかねぇから無視して軽食をとるために食堂へ足を向ける。
店はそこまで混んでねぇし、レイヴン以外はむさ苦しい野郎で座るのもなんだが、仕方なく四人で端の席へと腰掛けた。
「居着いちゃうと泊まりたくなりそうですから、本当に軽めにしましょう? テオドール様もお酒は控えて……」
「お前までレイヴンみたいなことを言うんじゃねぇ。別にちょっと引っ掛けたところで対して変わらねぇよ」
「師匠がお酒を飲んだら、俺、ディートリッヒ様の馬に乗りますからね」
「俺は別に構わんぞ」
レイヴンの宣言はいつものことだが、ディーの馬は却下だ。
舌打ちして、運ばれた水を一気飲みする。
そんな中、注文を取りに来たお姉ちゃんにサンドイッチとコーンスープを頼む。
「大の男四人で何か少食ですね。まぁ食べすぎてもって感じだしいいですけど。団長、足ります?」
「サンドイッチの間に肉が挟んであるだろうから問題ないだろう。飲まず食わずより断然良い。何か問題があるのか?」
「ウルガー……俺は何も言わないからな」
「まぁ、デカいヤツがお上品にサンドイッチ摘んでんのも変だよな。まぁ、俺はお上品だから構わねぇけど」
視線だけ流してきたディーは俺の軽口には乗らずに受け流す。
なんだよ、こういう時には絡んでこなくてつまんねぇな。
両手を上げ頭の後ろで組んで、暇つぶしに食堂で働くお姉ちゃんたちを値踏みする。
デカい街だからなかなか粒揃いじゃねぇか。
レクシェルの姉ちゃんとも離れちまったし、ここは一つ俺にとっての補給が必要だよな。
じっくり眺めてたってのに、不意打ちでしかもつま先で思い切り蹴りが飛んできた。
「いってぇ! 何だよ急に」
「いいから大人しくしていてください。全く……」
「ホント毎度毎度良くやるよな、この師弟は」
「テオドールが幼稚なのがいけないのだろうが、レイヴンも大変だな。疲れたら俺が代わりに殴り飛ばしてやるからな」
言いたい放題言いやがって。
レイヴンが手加減しねぇから、まあまあ痛ぇんだよ。
俺が痛がってるとサンドイッチが運ばれてくる。
肉や野菜が詰め込まれた簡単なサンドイッチだが、想像していたよりは重量感もあるしウマそうだな。
誰から取るのかと何か気配の探り合いみたくなっちまうが、自然とレイヴンに視線が集まった。
「……あの、皆さん食べないんですか?」
「いや、なんとなく。レイヴン待ち」
「たくさん食べろよ? 足りなければ追加しても構わないぞ」
「だってよ。良かったなぁ? レイちゃん」
優先順位に首を傾げながら、レイヴンは遠慮なくサンドイッチを手に取り頬張る。
それを見届けてから他も適当に手を伸ばす。
シャキシャキとしたレタスとトマトが新鮮なようで歯ざわりが良く、少々固めのパンをふやかして食べやすくしている。
腹が減ってれば大体ウマく感じるもんだが、これも悪くねぇな。
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