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第六章 我が道を行く魔塔主と献身的に支える弟子(と騎士二人)
170.過保護な大人たち
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街を出て合流予定となっている村を目指して歩き出したが、目指す村まではまあまあ距離がある。
こりゃ途中野宿する必要があるな。
買い足した果物を食べながら談笑している余裕もあったが、日が暮れてくると流石に飽きてきたな。
景色がほぼ変わらねぇし。
特に一番体力のないレイヴンの足取りが少しずつ重たくなってきた。
俺だけじゃなく、ディーもウルガーもレイヴンを気にしてチラチラしてるくらい疲れが見える。
ここまで遠い遠征はしたことねぇだろうし、体力ねぇもんな。
こればっかりは経験もあるから仕方ないことだ。
「レイちゃん、疲れたならおんぶしてやろうか? 抱きかかえるのもいいけどなぁ」
「……遠慮しておきます。この中だと確かに一番体力はないですが、夜までに野営するのに良い場所を見つけておかないといけませんから。もう少し、いけます」
「我々は遠征に慣れているからな。この程度では大したことはないが……おい、ウルガー。わざとらしく荷物が重いフリをするな。大したものは背負わせてないだろう」
「そんなこと言って、団長の方が荷物少ないじゃないですか。テオドール様なんて手ぶらですよ? 手ぶら。レイヴンですら袋を提げているのに……」
ウルガーがレイヴンの袋を指差す。
これだからド素人は。
鼻で笑っちまうな。
仕方ねぇからマントとローブをめくって見せてやる。
中に大量の瓶を差し仕込んだベルト、さらに腕にはレイヴンと揃いのブレスレットも付けてるし、基本魔力増幅のアクセサリーが必須だからな。
瓶に関しては魔力回復薬と体力回復、毒消しに酔い冷ましと滋養強壮だろ?
まぁ、色々揃えとかねぇと。
効果が高いのは自分で作ったヤツが一番だからな。
「仕方ねぇから必要最低限は持ち歩いているって訳よ。落ち着いた場所なら魔塔のものも幾つかお取り寄せできるかもしれねぇがな。面倒臭ぇんだよ。で、ジャラジャラ付けてんのは魔力関連のモンだな。もっと説明して欲しいか?」
「……いえ、結構です。うわぁー……脱がせると怖い人だった。そんなに薬がいるのかは謎ですが、仕込んでるんですね。怖い怖い。しかもお取り寄せって……」
お取り寄せに関しては距離もあるからな。
特定の位置に置いてあるものだけに限るしそこまで使い勝手は良くねぇし、魔力消費がかかるからなぁ。
魔塔から城下町程度なら楽だが、今は距離があるからな。
いざやるとなると魔法陣書いてからになるしなぁ。
やっぱ面倒だな。
面倒だしやってるヤツがいるかどうかは分からねぇな。
レイヴンはまだそこまではできないはずだ。
俺の説明だけで、ウルガーがお手上げの仕草を撮る。
その様子にレイヴンが苦笑して追加で説明を続ける。
「師匠は余計な薬も持ち歩いているだろうけどね。魔法使いは色々強化する装備が主だから、重装備を身に着けない分、魔力関連の装備が重要なんだ」
「へぇー。そこまで注目したことはなかったから何か新鮮だ。魔法使いもある意味重装備なんだな」
様々なことを言いながらも各自目線は周りへと配ってはいる。
警戒は決して怠ってはいない。
この辺りになると急に魔物が出てもおかしくはないからな。
暗くなってきた森の中を慎重に進み、水場が近い開けた空間にやっと辿り着く。
まずは俺とレイヴンで防御結界を張り巡らせて、安全を確保する。
その間にディーとウルガーとでテントを張る。
火起こし用の薪を組み終わったところを見計らい、魔法で火を付けた。
こりゃ途中野宿する必要があるな。
買い足した果物を食べながら談笑している余裕もあったが、日が暮れてくると流石に飽きてきたな。
景色がほぼ変わらねぇし。
特に一番体力のないレイヴンの足取りが少しずつ重たくなってきた。
俺だけじゃなく、ディーもウルガーもレイヴンを気にしてチラチラしてるくらい疲れが見える。
ここまで遠い遠征はしたことねぇだろうし、体力ねぇもんな。
こればっかりは経験もあるから仕方ないことだ。
「レイちゃん、疲れたならおんぶしてやろうか? 抱きかかえるのもいいけどなぁ」
「……遠慮しておきます。この中だと確かに一番体力はないですが、夜までに野営するのに良い場所を見つけておかないといけませんから。もう少し、いけます」
「我々は遠征に慣れているからな。この程度では大したことはないが……おい、ウルガー。わざとらしく荷物が重いフリをするな。大したものは背負わせてないだろう」
「そんなこと言って、団長の方が荷物少ないじゃないですか。テオドール様なんて手ぶらですよ? 手ぶら。レイヴンですら袋を提げているのに……」
ウルガーがレイヴンの袋を指差す。
これだからド素人は。
鼻で笑っちまうな。
仕方ねぇからマントとローブをめくって見せてやる。
中に大量の瓶を差し仕込んだベルト、さらに腕にはレイヴンと揃いのブレスレットも付けてるし、基本魔力増幅のアクセサリーが必須だからな。
瓶に関しては魔力回復薬と体力回復、毒消しに酔い冷ましと滋養強壮だろ?
まぁ、色々揃えとかねぇと。
効果が高いのは自分で作ったヤツが一番だからな。
「仕方ねぇから必要最低限は持ち歩いているって訳よ。落ち着いた場所なら魔塔のものも幾つかお取り寄せできるかもしれねぇがな。面倒臭ぇんだよ。で、ジャラジャラ付けてんのは魔力関連のモンだな。もっと説明して欲しいか?」
「……いえ、結構です。うわぁー……脱がせると怖い人だった。そんなに薬がいるのかは謎ですが、仕込んでるんですね。怖い怖い。しかもお取り寄せって……」
お取り寄せに関しては距離もあるからな。
特定の位置に置いてあるものだけに限るしそこまで使い勝手は良くねぇし、魔力消費がかかるからなぁ。
魔塔から城下町程度なら楽だが、今は距離があるからな。
いざやるとなると魔法陣書いてからになるしなぁ。
やっぱ面倒だな。
面倒だしやってるヤツがいるかどうかは分からねぇな。
レイヴンはまだそこまではできないはずだ。
俺の説明だけで、ウルガーがお手上げの仕草を撮る。
その様子にレイヴンが苦笑して追加で説明を続ける。
「師匠は余計な薬も持ち歩いているだろうけどね。魔法使いは色々強化する装備が主だから、重装備を身に着けない分、魔力関連の装備が重要なんだ」
「へぇー。そこまで注目したことはなかったから何か新鮮だ。魔法使いもある意味重装備なんだな」
様々なことを言いながらも各自目線は周りへと配ってはいる。
警戒は決して怠ってはいない。
この辺りになると急に魔物が出てもおかしくはないからな。
暗くなってきた森の中を慎重に進み、水場が近い開けた空間にやっと辿り着く。
まずは俺とレイヴンで防御結界を張り巡らせて、安全を確保する。
その間にディーとウルガーとでテントを張る。
火起こし用の薪を組み終わったところを見計らい、魔法で火を付けた。
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