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第五章 漸くモノにした魔塔主と少し素直になれた弟子
129.可愛らしい攻撃※
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寝転んだ俺の上に乗り上げて、自分がやられたのを模倣するようにレイヴンも鎖骨に吸い付いてから、軽く歯を立てる。
可愛い反撃にレイヴンの髪を撫でて大人しくされるがままで、次の攻め具合を伺う。
「……絶対、やられ慣れてる。これだから、汚い大人は……」
「それくらい噛まれたってどうってことねぇだろ。やるならこうやって、もうちょい歯、立てねぇと」
お手本代わりにレイヴンの首筋に吸血鬼のように噛みついて跡を付ける。
痛そうな顔をしてるが、吐き出している吐息は熱を帯びている。
「……ッ…ぅ……さっきから、痛いんですけど…――ン」
「刺激的だろ?」
「……最悪です。明日は、首隠さないとダメになったし……」
首を押さえながら、俺を軽く睨みつけ面白くなさそうに今度は耳に齧りついてきた。
「ってぇ! お前……耳は危ないだろ!」
「余裕なんでしょう? なら、いいじゃないですか」
「可愛くねぇー」
「テオも我儘じゃないですか。もう……」
遠慮がちに舌を出して、赤くなった耳を舐めてくる。
吐息が耳朶を掠めて擽ったい。
笑いながらレイヴンを撫でるとむくれながらも甘えるように俺の手のひらに髪を軽く押し付けてきた。
「愛撫までにゃんこっぽいなァ。今度は唇でも舐めてもらおうか?」
唇に指を当てて煽ると、レイヴンが仕方ないという表情を向けて俺に顔を近づけてペロと唇を舐める。
何度も撫でると答える代わりに舌を伸ばして猫のようにペロペロと舐めるので、口元で笑って舌を口内へ招き入れる。
「……っ、ン」
「ああ、コッチだ。もっと探っていいぞ。この前やったおさらいだ」
「この前……?」
「酔った時にしただろう? にゃんこプレイ」
酔った時と言った途端、レイヴンが一瞬動きを止める。
何か思い当たることでもあるのかレイヴンは顔を赤くした。
俺もあの時を思い出して、愉しげにキスで答える。
やられてばかりでなるものかと、レイヴンもレイヴンなりに俺を攻め立てていこうとでも思ってんのか、気合を入れて愛撫してくるがまだ動きは拙くぎこちない。
それでも必死に唇を合わせてくる姿を見てると可愛らしくて自然と表情が緩む。
「ぁ…、んん……」
「ほら、もっと頑張れ?」
煽ると軽く睨んできて、俺の舌先を喰む。
今の不意打ちは良かったな。
思わぬ反撃に俺の眉がピクリと動いたのが分かると、レイヴンが嬉しそうに微笑んで次は優しく舌先を突いてから唇を少し離す。
「今日は良く噛むじゃねぇか」
「猫だって、噛むんですよ。分かったら……大人しくしててください」
言い聞かせるように呟いて、また唇を開かせるようにツゥっと舌を添わせてくる。
言う通りに大人しく受け止めながら、ただレイヴンの髪を撫でていく。
「……ふ…っ、……っ――--」
夢中になって口内を探り、俺の舌に自ら自分の舌を絡ませてくる。
何度も舌を絡めていくと俺も気分が高まってくる。
感じやすいレイヴンはあからさまにイイ方向に切り替わってきてるのが分かり、口角が自然とあがる。
「……ふ、どうした…? レイ?」
「ふ…ぁ、あ……」
俺の呼びかけに、トロンとした瞳を向けてゆっくりと唇から離れていく。
二人の間に伝う銀糸がプツと切れても、レイヴンはじっと俺を見つめるばかりでそれ以上は動かない。
「お前、攻撃仕掛けて自爆してんじゃねぇか。まだまだだが、よく頑張ったってことで褒めてやらねぇとな」
キスの余韻でぼんやりとしているレイヴンの頬を撫で、耳を撫で、指先で唇をなぞると身体を支えながらサッと体勢を入れ替えて、今度は俺が覆いかぶさる。
可愛い反撃にレイヴンの髪を撫でて大人しくされるがままで、次の攻め具合を伺う。
「……絶対、やられ慣れてる。これだから、汚い大人は……」
「それくらい噛まれたってどうってことねぇだろ。やるならこうやって、もうちょい歯、立てねぇと」
お手本代わりにレイヴンの首筋に吸血鬼のように噛みついて跡を付ける。
痛そうな顔をしてるが、吐き出している吐息は熱を帯びている。
「……ッ…ぅ……さっきから、痛いんですけど…――ン」
「刺激的だろ?」
「……最悪です。明日は、首隠さないとダメになったし……」
首を押さえながら、俺を軽く睨みつけ面白くなさそうに今度は耳に齧りついてきた。
「ってぇ! お前……耳は危ないだろ!」
「余裕なんでしょう? なら、いいじゃないですか」
「可愛くねぇー」
「テオも我儘じゃないですか。もう……」
遠慮がちに舌を出して、赤くなった耳を舐めてくる。
吐息が耳朶を掠めて擽ったい。
笑いながらレイヴンを撫でるとむくれながらも甘えるように俺の手のひらに髪を軽く押し付けてきた。
「愛撫までにゃんこっぽいなァ。今度は唇でも舐めてもらおうか?」
唇に指を当てて煽ると、レイヴンが仕方ないという表情を向けて俺に顔を近づけてペロと唇を舐める。
何度も撫でると答える代わりに舌を伸ばして猫のようにペロペロと舐めるので、口元で笑って舌を口内へ招き入れる。
「……っ、ン」
「ああ、コッチだ。もっと探っていいぞ。この前やったおさらいだ」
「この前……?」
「酔った時にしただろう? にゃんこプレイ」
酔った時と言った途端、レイヴンが一瞬動きを止める。
何か思い当たることでもあるのかレイヴンは顔を赤くした。
俺もあの時を思い出して、愉しげにキスで答える。
やられてばかりでなるものかと、レイヴンもレイヴンなりに俺を攻め立てていこうとでも思ってんのか、気合を入れて愛撫してくるがまだ動きは拙くぎこちない。
それでも必死に唇を合わせてくる姿を見てると可愛らしくて自然と表情が緩む。
「ぁ…、んん……」
「ほら、もっと頑張れ?」
煽ると軽く睨んできて、俺の舌先を喰む。
今の不意打ちは良かったな。
思わぬ反撃に俺の眉がピクリと動いたのが分かると、レイヴンが嬉しそうに微笑んで次は優しく舌先を突いてから唇を少し離す。
「今日は良く噛むじゃねぇか」
「猫だって、噛むんですよ。分かったら……大人しくしててください」
言い聞かせるように呟いて、また唇を開かせるようにツゥっと舌を添わせてくる。
言う通りに大人しく受け止めながら、ただレイヴンの髪を撫でていく。
「……ふ…っ、……っ――--」
夢中になって口内を探り、俺の舌に自ら自分の舌を絡ませてくる。
何度も舌を絡めていくと俺も気分が高まってくる。
感じやすいレイヴンはあからさまにイイ方向に切り替わってきてるのが分かり、口角が自然とあがる。
「……ふ、どうした…? レイ?」
「ふ…ぁ、あ……」
俺の呼びかけに、トロンとした瞳を向けてゆっくりと唇から離れていく。
二人の間に伝う銀糸がプツと切れても、レイヴンはじっと俺を見つめるばかりでそれ以上は動かない。
「お前、攻撃仕掛けて自爆してんじゃねぇか。まだまだだが、よく頑張ったってことで褒めてやらねぇとな」
キスの余韻でぼんやりとしているレイヴンの頬を撫で、耳を撫で、指先で唇をなぞると身体を支えながらサッと体勢を入れ替えて、今度は俺が覆いかぶさる。
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