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第四章 行動に移す魔塔主と色々認めたくない弟子
78.休暇からの復帰<レイヴン視点>
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なんだかちょっかいをかけられっぱなしのティータイムが終わると師匠もそれ以上のちょっかいをかけずに、自室へと戻るというのでこれ以上何か起こる前に背中を押して見送ってしまう。
「……師匠も珍しく気を使ってくれたみたいだし、この後もゆっくりさせてもらおうかな」
片付けながら、書類整理ではなく読書でもしようと。
俺も有り難く療養と言う名の休日を過ごすことにした。
+++
休めと言われてしまって、数日間は休ませてもらった後。
俺も漸く復帰することができた。
討伐についての報告と復帰の報告を兼ねて王宮へと足を運んだ帰り道。
同じく報告に来ていたらしいウルガーと出くわした。
「ウルガーも陛下に?」
「俺は大した報告はないけど、この前持ち帰ったサンプルも調べ終わったんだろう?それについての質疑応答とかって聞いた」
「確かに俺が休んでいる間に魔塔でも毒の成分について調査していたから。珍しく師匠がほとんどしてくれたから、俺も似たような質疑応答くらいだった」
そうか、と少し考え込んだウルガーが、ふ、と顔を上げて改めて俺に話を切り出す。
「そういや、レイヴン。今晩って予定空いてるか?」
「今日はやるべきことはほとんど終わったし、師匠も今日こそは羽を伸ばすとかなんとか言ってたから、どうせカジノか酒場に行くだろうし……空いてるよ」
何か師匠の行き先を行ってたらイラっとしてきた。
俺の側でベタベタしてたと思ったら、結局いつもの師匠に戻るんだから。
ついていけないんだよな、もう。
俺がぶつくさ言ってしまったせいか、ウルガーがポンと俺の肩を叩く。
「じゃあ、後で。飯でも食いに行こう」
「分かった。いつものところで落ち合おう」
手をあげて互いに別れる。
ウルガーとの食事も久しぶりだからちょっと嬉しい。
普段着に着替えるために、俺も魔塔に一旦戻ることにした。
+++
――――お互いに身体が空き、夜に差し掛かる時間帯。
街へ繋がる城門前が2人で外出する時のいつもの待ち合わせ場所だ。
騎士服ではなく気軽な服に着替えてきたウルガーが、先に待っていたいつものローブを来た俺に駆け寄ってきた。
普段着と言ってもあまり変わらないんだよな。
何か支給される服が便利だからつい着回してる。
ローブの下は多少シャツとか、寛いだものに着替えたけど。
「お前は何かいつも同じ地味な格好してるよな」
「便利なんだよ、ローブ。防寒着代わりにもなるし、魔力の節約にも繋がるし。魔法使いはいかに楽するか、だろ」
「そんなもんか? 俺は剣さえあればいいけどな。どこで食う?」
「そうだな……師匠がいなそうなところで」
俺の呟きまで受け止めたウルガーが、ハハ!と声をあげて笑う。
そんなに笑うところじゃないと思うけど、大抵師匠のことを愚痴るのはウルガー相手が多いから、はいはいと慣れた感じで受け流された。
「じゃあ、最近俺たちの間で人気の店でいいか? 安くてたくさん食えるから結構通ってるんだよな」
「分かった。案内よろしく」
ウルガーの案内で街中を進んでいく。
途中途中、お互いに街の人たちから声をかけられて会話しながら目的の店まで辿り着いた。
「……師匠も珍しく気を使ってくれたみたいだし、この後もゆっくりさせてもらおうかな」
片付けながら、書類整理ではなく読書でもしようと。
俺も有り難く療養と言う名の休日を過ごすことにした。
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休めと言われてしまって、数日間は休ませてもらった後。
俺も漸く復帰することができた。
討伐についての報告と復帰の報告を兼ねて王宮へと足を運んだ帰り道。
同じく報告に来ていたらしいウルガーと出くわした。
「ウルガーも陛下に?」
「俺は大した報告はないけど、この前持ち帰ったサンプルも調べ終わったんだろう?それについての質疑応答とかって聞いた」
「確かに俺が休んでいる間に魔塔でも毒の成分について調査していたから。珍しく師匠がほとんどしてくれたから、俺も似たような質疑応答くらいだった」
そうか、と少し考え込んだウルガーが、ふ、と顔を上げて改めて俺に話を切り出す。
「そういや、レイヴン。今晩って予定空いてるか?」
「今日はやるべきことはほとんど終わったし、師匠も今日こそは羽を伸ばすとかなんとか言ってたから、どうせカジノか酒場に行くだろうし……空いてるよ」
何か師匠の行き先を行ってたらイラっとしてきた。
俺の側でベタベタしてたと思ったら、結局いつもの師匠に戻るんだから。
ついていけないんだよな、もう。
俺がぶつくさ言ってしまったせいか、ウルガーがポンと俺の肩を叩く。
「じゃあ、後で。飯でも食いに行こう」
「分かった。いつものところで落ち合おう」
手をあげて互いに別れる。
ウルガーとの食事も久しぶりだからちょっと嬉しい。
普段着に着替えるために、俺も魔塔に一旦戻ることにした。
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――――お互いに身体が空き、夜に差し掛かる時間帯。
街へ繋がる城門前が2人で外出する時のいつもの待ち合わせ場所だ。
騎士服ではなく気軽な服に着替えてきたウルガーが、先に待っていたいつものローブを来た俺に駆け寄ってきた。
普段着と言ってもあまり変わらないんだよな。
何か支給される服が便利だからつい着回してる。
ローブの下は多少シャツとか、寛いだものに着替えたけど。
「お前は何かいつも同じ地味な格好してるよな」
「便利なんだよ、ローブ。防寒着代わりにもなるし、魔力の節約にも繋がるし。魔法使いはいかに楽するか、だろ」
「そんなもんか? 俺は剣さえあればいいけどな。どこで食う?」
「そうだな……師匠がいなそうなところで」
俺の呟きまで受け止めたウルガーが、ハハ!と声をあげて笑う。
そんなに笑うところじゃないと思うけど、大抵師匠のことを愚痴るのはウルガー相手が多いから、はいはいと慣れた感じで受け流された。
「じゃあ、最近俺たちの間で人気の店でいいか? 安くてたくさん食えるから結構通ってるんだよな」
「分かった。案内よろしく」
ウルガーの案内で街中を進んでいく。
途中途中、お互いに街の人たちから声をかけられて会話しながら目的の店まで辿り着いた。
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