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第一章 積極的な魔塔主と翻弄される弟子
25.ちょっとした戯れ
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甘えてんのか? たまにそういう時もあるが。
俺もイイ気分のまま見下ろして、視線を合わせる。
「師匠、甘いもの持ってません?」
「甘いもんなんて俺が持ってる訳……そういや、誰かに飴もらった気がするわ」
ローブのポケットをがさりと漁る。
露店でもらった飴玉が二つ出てきた。
包みに気付いたレイヴンが、手のひらを見せてちょうだいの仕草をする。
――お強請りするならもっとやり方があるよなァ?
「タダではやれねぇなあ?そうだなぁ……」
ニヤリと笑んで、飴玉の包みを適当に剥いてポイっと自分の口に放り込む。
「……甘いもの好きじゃないのに、何で俺に見せつけて食べてるんですか。もう1個持ってるの見えましたよ?意味不明なことしてないでそっちをくださ……」
残ったもう一つの飴玉は机の上に放り、レイヴンが言い終わる前に抱き寄せて唇を奪う。
飴に気を取られていたレイヴンは、また? と言いたげな視線で俺を見上げてくるが、無視して唇から離れずに様子を伺う。
先に息苦しくなってきたレイヴンが、俺の胸を叩いて息苦しさを訴えてくる。
ま、そんなか弱い力で訴えられても離してやらねぇが。
力で敵わないと分かったレイヴンが息継ぎのために口を少し開けたところで逃さず舌を差し込み、口内を擽っていく。
「ん……ぅ…」
「…もうちょい、口開けろ」
「え? ぁ…むぐっ」
素直に口を開けてくるレイヴンにつられて口が緩む。
俺が舐めていた飴玉をレイヴンの口内へと転がして、無理矢理に食べさせた。
飴の存在に驚いて目を丸くしたレイヴンが予想通りで、目を細くして見遣り飴玉をレイヴンの口内でうまく転がしてやりながら、同時に舌も絡ませていく。
「ぁむ……んっ…」
「……甘いな」
レイヴンは行為に対しては素直で感じやすい。
そういうところも含めて俺の好みだ。
ぁー……このままだとヤッちまいたくなるな。
程よく体温も上がってきたし、レイヴンが流されている表情がイイ。
何でこうも無自覚かねぇ?
一通り口内で暴れて楽しみ尽くす。
名残惜しいが、またギャンギャンと騒ぐ前に身体を少し離してレイヴンを開放する。
まだ熱い吐息を逃すレイヴンの頭をポンポンと撫でた。
「……はぁ…っ…ったく…何……」
「飴?」
「……そうですね。なんで口移しで…よこすんですか……」
「食いたかったんだろ?」
「だから、そっちのをくださいって、言ったのに……」
ふぅ、とレイヴンは自分を落ち着けるように息を吐き出すと、緩慢な動作で俺の膝の上から下りる。
「……その書類、読んでおいてください。では、これで失礼します」
「おう。飯食えよ?お前、細っこいから軽すぎだ」
ヒラリと手を振ると、レイヴンはまた溜め息混じりで軽く頭を下げて部屋を出ていった。
「……快楽には素直な癖によ。これくらいで動揺するとか、まだまだ子どもだよなァ」
レイヴンを可愛がるのは日課みたいなもんだ。
煙草に火を付けて、この部屋で余韻を暫く楽しむ。
もっと自分を曝け出すレイヴンを見てみたいもんだが。
それはまだ少し、先のことだろうな
俺もイイ気分のまま見下ろして、視線を合わせる。
「師匠、甘いもの持ってません?」
「甘いもんなんて俺が持ってる訳……そういや、誰かに飴もらった気がするわ」
ローブのポケットをがさりと漁る。
露店でもらった飴玉が二つ出てきた。
包みに気付いたレイヴンが、手のひらを見せてちょうだいの仕草をする。
――お強請りするならもっとやり方があるよなァ?
「タダではやれねぇなあ?そうだなぁ……」
ニヤリと笑んで、飴玉の包みを適当に剥いてポイっと自分の口に放り込む。
「……甘いもの好きじゃないのに、何で俺に見せつけて食べてるんですか。もう1個持ってるの見えましたよ?意味不明なことしてないでそっちをくださ……」
残ったもう一つの飴玉は机の上に放り、レイヴンが言い終わる前に抱き寄せて唇を奪う。
飴に気を取られていたレイヴンは、また? と言いたげな視線で俺を見上げてくるが、無視して唇から離れずに様子を伺う。
先に息苦しくなってきたレイヴンが、俺の胸を叩いて息苦しさを訴えてくる。
ま、そんなか弱い力で訴えられても離してやらねぇが。
力で敵わないと分かったレイヴンが息継ぎのために口を少し開けたところで逃さず舌を差し込み、口内を擽っていく。
「ん……ぅ…」
「…もうちょい、口開けろ」
「え? ぁ…むぐっ」
素直に口を開けてくるレイヴンにつられて口が緩む。
俺が舐めていた飴玉をレイヴンの口内へと転がして、無理矢理に食べさせた。
飴の存在に驚いて目を丸くしたレイヴンが予想通りで、目を細くして見遣り飴玉をレイヴンの口内でうまく転がしてやりながら、同時に舌も絡ませていく。
「ぁむ……んっ…」
「……甘いな」
レイヴンは行為に対しては素直で感じやすい。
そういうところも含めて俺の好みだ。
ぁー……このままだとヤッちまいたくなるな。
程よく体温も上がってきたし、レイヴンが流されている表情がイイ。
何でこうも無自覚かねぇ?
一通り口内で暴れて楽しみ尽くす。
名残惜しいが、またギャンギャンと騒ぐ前に身体を少し離してレイヴンを開放する。
まだ熱い吐息を逃すレイヴンの頭をポンポンと撫でた。
「……はぁ…っ…ったく…何……」
「飴?」
「……そうですね。なんで口移しで…よこすんですか……」
「食いたかったんだろ?」
「だから、そっちのをくださいって、言ったのに……」
ふぅ、とレイヴンは自分を落ち着けるように息を吐き出すと、緩慢な動作で俺の膝の上から下りる。
「……その書類、読んでおいてください。では、これで失礼します」
「おう。飯食えよ?お前、細っこいから軽すぎだ」
ヒラリと手を振ると、レイヴンはまた溜め息混じりで軽く頭を下げて部屋を出ていった。
「……快楽には素直な癖によ。これくらいで動揺するとか、まだまだ子どもだよなァ」
レイヴンを可愛がるのは日課みたいなもんだ。
煙草に火を付けて、この部屋で余韻を暫く楽しむ。
もっと自分を曝け出すレイヴンを見てみたいもんだが。
それはまだ少し、先のことだろうな
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