【第二部開始】風変わりな魔塔主と弟子

第一章 積極的な魔塔主と翻弄される弟子

5.少しずつ解して※

「もう……さっさと、済ませてください……死にそう……」
「んだよ、これからだろうが。つーか、解してやらねぇとケツが大変なことになるぞ？」

　腰から尻へと手を添えて撫でてやると、またピクリと反応する。
　下半身も細いし女みたいだ。

　ただ、反応している中心部は可愛らしいが女にはない、雄の象徴だ。
　コイツも可愛がってやらねぇと。

　見てるとついつい舌舐めずりしちまうな。
　俺にとっちゃ、待ち構えていた食事みたいなもんだし。

「やっぱ、やめません……？　挿れるの……」
「ここまでやっといてか？　まぁ、無理矢理も嫌いじゃねぇけど。俺も鬼じゃねェからよ。とりあえずちょっとやってみっから、それからイケそうか考えればいいだろ。ダメなら、挿れねぇで済ますってコトで」

　往生際が悪ぃな。
　まあ、最初は怖くても仕方ねぇが俺が痛くするわけねぇだろ？
　安心させるために笑って、枕の辺りを探る。

　あったあった……これだ。
　潤滑油。

　瓶に入っている潤滑油のコルクを引き抜いて傾け、レイヴンの身体に思い切りぶっかける。

「ひゃっ！　つ、つめたっ！　……いきなり、謎の液体ぶっかけるとか、何考えて……」
「そりゃあ、塗り込んでヤるためだろうが。ソレ用の液体だからな」
「それは、そう、ですけど……んっ…ぬるぬるする…ぅ…」

　眉間に皺を寄せて、また嫌そうにしてんな。
　レイヴンは。

　まぁ、気にしないで準備してやらねぇとな。
　尻に広げて、時々指を穴に滑らせてやる。

　クチュクチュと響く音が気になって、俺が解してることには気づいてねぇみたいだ。

「お、気に入ったか？」
「だ、誰が…っ…ンやぁ……」
「尻を解すのにもイイらしいぜ？　なかなかいいケツじゃねぇの。小ぶりで」
「なぁっ…!　 ……も、最低……ぁ…ん…はぁ…」

　時折胸にもちょっかいをかけてみると、目を瞑って耐えようとしてるじゃねぇか。
　ホント可愛いな。

　可愛い、可愛い言ってるオレもだいぶキてるが、俺なりに愛情かけてやってんだ。
　褒め言葉だろ？

「イイ反応。七十点ってとこだな。もうちょい声あげれば満点やるぜ？」
「いらな…あぁっ……っくぅ…」

　素直じゃねぇからお仕置きも含めて、肌にキツく吸い付き転々と跡を残す。
　白かったはずの肌がほんのりと上気した肌になって、さらに赤い花が幾つも咲いていく。

　大分大人しくなったレイヴンの後孔を、その隙に広げるように指を埋めていく。
　レイヴンもさすがに察したみたいだ。
　イヤイヤと首を振って、潤む瞳で見上げて訴えてくる。