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第一章 積極的な魔塔主と翻弄される弟子
3.夜の始まり
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「やべ。やりすぎた。レイちゃん、おーい? 返ってこーい?」
「………」
「もしもーし? 生きてるか?」
「………」
「なぁなぁ? そろそろ起きろって……」
ちょっと飛ばし過ぎたかと思ったが、目が合うと逆に引っ張り込まれる。
俺のことを抱きしめるとは、やるじゃねぇか。
「……師匠が好き勝手してくれるせいで、俺まで変な気分になってきたんですけど。人のこと煽ったんだから、責任取ってくれますよね?」
「誰に言ってんだよ? っつーか、俺を誘うとは。レイちゃんも成長したんじゃねぇの」
俺の耳元で囁くってことは、俺とヤってもイイっていう、正式なお誘いか?
こりゃあ、いただかないと男が廃るな。
遅かれ早かれ俺のモノにするつもりだったし、それが早まっただけだ。
耳朶にキスを落として、照れてやがるレイヴンを横抱きにして立ち上がる。
ベッドまで連れていって転がしてやったら、もう逃さねぇ。
俺もさっさとローブと服を脱ぎ捨てる。
「……はぁ。何でこんなことになってんだろ……師匠、全然酔ってないし」
今頃気づいても遅いがなァ?
食い入るような熱い視線で見られても困っちまうが、やたらと色気を出してる割にはどうでもいいことを気にしてんな。
ここはひとつ、励ましてやるか。
「相変わらず軽いし、見た目が良いのはやっぱり得だわ。抱く気になるもんな」
「……っるさいな。今日は誰かさんの処理に付き合ってあげるだけですから。何か成り行きで巻き込まれてるし。何やってんだろ……俺。はぁ……俺がやっぱり抱かれる役ですよね。知ってた」
感じてる癖にまだ言うか。
もっと素直になれば可愛いのによ。
キスくらいで蕩けてるような若造にケツを差し出す俺じゃないからな。
「何だそりゃあ? 相手なんて探せばごまんといるだろうによ。抱かれるってお前……自分で言い出したんだから、責任は取らねぇとな。俺は自分が挿れる以外、ヤル気はねぇからよ」
「別にいいですよ。誰かにヤラれた経験なんてないですけど……記憶の中では」
「まぁた曖昧だな。確かに何も覚えてないうちにヤラれてそうだよなァ?」
「酔ってる俺のこと弄んだくせに、良く言いますよね。最後までしてないからいいだろ、とか思ってました? 俺、今でも根に持ってますからね。文句あります?」
全く、前にお遊びで一緒に抜いたのを根に持ってんな?
あの時は俺じゃなくてレイヴンが酔っ払ってたんだよな。
コイツを酔わせると色気全開になるからお仕置きのつもりでヤッたんだが、睨んでくるってことはやっぱり気にしてんのか。
そういうところは子どもらしくて笑っちまうな。
「ハハ! そりゃ上等だ! 心配すんなって。今回は同意の上でだろ? ちゃんとヨくしてやるからよ。この俺のテクニックってヤツでな」
「………」
「もしもーし? 生きてるか?」
「………」
「なぁなぁ? そろそろ起きろって……」
ちょっと飛ばし過ぎたかと思ったが、目が合うと逆に引っ張り込まれる。
俺のことを抱きしめるとは、やるじゃねぇか。
「……師匠が好き勝手してくれるせいで、俺まで変な気分になってきたんですけど。人のこと煽ったんだから、責任取ってくれますよね?」
「誰に言ってんだよ? っつーか、俺を誘うとは。レイちゃんも成長したんじゃねぇの」
俺の耳元で囁くってことは、俺とヤってもイイっていう、正式なお誘いか?
こりゃあ、いただかないと男が廃るな。
遅かれ早かれ俺のモノにするつもりだったし、それが早まっただけだ。
耳朶にキスを落として、照れてやがるレイヴンを横抱きにして立ち上がる。
ベッドまで連れていって転がしてやったら、もう逃さねぇ。
俺もさっさとローブと服を脱ぎ捨てる。
「……はぁ。何でこんなことになってんだろ……師匠、全然酔ってないし」
今頃気づいても遅いがなァ?
食い入るような熱い視線で見られても困っちまうが、やたらと色気を出してる割にはどうでもいいことを気にしてんな。
ここはひとつ、励ましてやるか。
「相変わらず軽いし、見た目が良いのはやっぱり得だわ。抱く気になるもんな」
「……っるさいな。今日は誰かさんの処理に付き合ってあげるだけですから。何か成り行きで巻き込まれてるし。何やってんだろ……俺。はぁ……俺がやっぱり抱かれる役ですよね。知ってた」
感じてる癖にまだ言うか。
もっと素直になれば可愛いのによ。
キスくらいで蕩けてるような若造にケツを差し出す俺じゃないからな。
「何だそりゃあ? 相手なんて探せばごまんといるだろうによ。抱かれるってお前……自分で言い出したんだから、責任は取らねぇとな。俺は自分が挿れる以外、ヤル気はねぇからよ」
「別にいいですよ。誰かにヤラれた経験なんてないですけど……記憶の中では」
「まぁた曖昧だな。確かに何も覚えてないうちにヤラれてそうだよなァ?」
「酔ってる俺のこと弄んだくせに、良く言いますよね。最後までしてないからいいだろ、とか思ってました? 俺、今でも根に持ってますからね。文句あります?」
全く、前にお遊びで一緒に抜いたのを根に持ってんな?
あの時は俺じゃなくてレイヴンが酔っ払ってたんだよな。
コイツを酔わせると色気全開になるからお仕置きのつもりでヤッたんだが、睨んでくるってことはやっぱり気にしてんのか。
そういうところは子どもらしくて笑っちまうな。
「ハハ! そりゃ上等だ! 心配すんなって。今回は同意の上でだろ? ちゃんとヨくしてやるからよ。この俺のテクニックってヤツでな」
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