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第九章 真ハピエン後の追加エピソード
101.一緒になりたい※
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さすがにソッチは未経験だから、不安すぎて緊張してきた。
俺がぎゅっと目を瞑っていると、ラウディが一度身体を起こして口づけてきた。
「……っふ」
「ん……大丈夫、力を抜いて?」
「んなこと、言われても……っ」
往生際が悪いのは分かってるけど、怖いものは怖い。
でも、何度もキスを繰り返されるうちにまた身体の力が抜けてきた。
ラウディは俺の様子を見て安心したのか、ちゅっと優しく口づけてからもう一度俺の秘所をやんわりと指先でなぞり始めた。
「うぅ……」
「少しずつ、解していくから……」
ラウディは手を伸ばすと、サイドテーブルに置いてあった何かのビンの蓋を器用に口で開ける。
蓋を咥えたまま、俺の尻へ液体を垂らしてきた。
「ひっ! な、なに……?」
「ん……花で作った潤滑油。いい香りがするし、安心安全」
ラウディはいつの間にか瓶の蓋まで戻して、使用済みのビンをテーブルへ戻す。
妙に器用で手馴れているのは仕様なのか?
乙女の妄想が詰まったゲームだからとか……?
余計なことを考えさせないと言わんばかりに、ラウディの指が俺の秘所をくすぐって少しずつ指を侵入させてくる。
異物感になれないけど、その間も様々な場所へキスしつづけられた。
「ぁう……んっ……」
「ん……少しずつ、解けてきた」
「はずかしぬぅぅ……」
情けない顔をしているのは分かっているけど、自分でも触ったこともないところを解されているなんてどういう状況なんだか。
しつこく触られているうちに、呼吸が苦しくなってくることに気付く。
気付いた時には指の本数が増えていた。
「ひぁっ!」
「ここがいいの? いいよ、優しく触ってあげる」
ラウディは楽しそうな声色で、俺が反応した部分を中心に押し上げてくる。
触れられるたびに、自然と身体がビクビクとしてしまう。
違和感しかなかったはずなのに、気づくとまた反応し始めた己自身に触れようとしていた。
「コッチも寂しいの? 一緒に触ってあげる」
「ふぇ? い、いいって……ぅあっ」
自分の手と一緒にラウディに手を握り込まれてしまった。
俺が感じているらしい部分と、とろりと蜜が溢れ出した己自身に同時に与えられる刺激に頭の奥がチカチカしてきた。
「も、はなしてぇ……っ」
「ここでやめると、ハルが辛くなるよ? 怖くないから、感じて?」
ラウディの声まで甘く聞こえる。自分の身体が変えられていく不安と、これから与えられる刺激への興味で感情の交じり合いはピークへ達してきた。
俺のナカのいい部分と俺の外のいい部分を同時に責められて、俺の感情は一気に噴き出した。
「も、むりぃ……っ!」
ドクンと心臓の音が聞こえたような気がしたのと同時に、俺自身は果ててしまい俺のナカもきゅうっと力が入ってしまう。
ラウディは指が汚れても気にせずに、また白濁をペロリと舐めながら満足気に微笑んだ。
ぼーっとしている意識の中で、ラウディの瞳だけが深い色で輝いている気がする。
「ハル、ごめん。俺もハルと一緒になりたい」
「ラウディと……?」
「そう。なるべくゆっくりするから……」
俺に話しかけながら、ラウディが自分の服を寛げたのが視界の端で見えた。
ラウディ自身も、しっかりと存在を主張している。
顔に似合わずなんて言ったら失礼だけど、立派なモノを……って。
それが俺のナカにってこと?
「そ、それを……?」
「ハルのナカに、挿れる」
ラウディははっきりと宣言すると、ばさりと自分の服を脱ぎ捨てた。
そんなに筋肉はなさそうだけど、しなやかな身体は白くて薄明りの下でもキレイに見える。
ラウディは改めて俺をベッドへ寝かせると、両腕で俺の身体を支えながら昂りを俺のナカへゆっくりと沈めてきた。
「うぅっ……」
「ゆっくり息を吐いて」
「……ふ、うぅぅ……」
「イイコ。あと、半分……」
尻の辺りが焼けつくような感覚で、酷く苦しい。
必死にラウディの言葉通りにしようとするけど、恐怖が勝って腰が逃げそうになってしまう。
「お願い、逃げないで……」
「そんな……こと、言われても……っ」
はあはあと息を吐き出しながら、必死にラウディを見上げた。
ラウディは困ったように微笑みながら、俺の頬を優しく撫でる。
俺がぎゅっと目を瞑っていると、ラウディが一度身体を起こして口づけてきた。
「……っふ」
「ん……大丈夫、力を抜いて?」
「んなこと、言われても……っ」
往生際が悪いのは分かってるけど、怖いものは怖い。
でも、何度もキスを繰り返されるうちにまた身体の力が抜けてきた。
ラウディは俺の様子を見て安心したのか、ちゅっと優しく口づけてからもう一度俺の秘所をやんわりと指先でなぞり始めた。
「うぅ……」
「少しずつ、解していくから……」
ラウディは手を伸ばすと、サイドテーブルに置いてあった何かのビンの蓋を器用に口で開ける。
蓋を咥えたまま、俺の尻へ液体を垂らしてきた。
「ひっ! な、なに……?」
「ん……花で作った潤滑油。いい香りがするし、安心安全」
ラウディはいつの間にか瓶の蓋まで戻して、使用済みのビンをテーブルへ戻す。
妙に器用で手馴れているのは仕様なのか?
乙女の妄想が詰まったゲームだからとか……?
余計なことを考えさせないと言わんばかりに、ラウディの指が俺の秘所をくすぐって少しずつ指を侵入させてくる。
異物感になれないけど、その間も様々な場所へキスしつづけられた。
「ぁう……んっ……」
「ん……少しずつ、解けてきた」
「はずかしぬぅぅ……」
情けない顔をしているのは分かっているけど、自分でも触ったこともないところを解されているなんてどういう状況なんだか。
しつこく触られているうちに、呼吸が苦しくなってくることに気付く。
気付いた時には指の本数が増えていた。
「ひぁっ!」
「ここがいいの? いいよ、優しく触ってあげる」
ラウディは楽しそうな声色で、俺が反応した部分を中心に押し上げてくる。
触れられるたびに、自然と身体がビクビクとしてしまう。
違和感しかなかったはずなのに、気づくとまた反応し始めた己自身に触れようとしていた。
「コッチも寂しいの? 一緒に触ってあげる」
「ふぇ? い、いいって……ぅあっ」
自分の手と一緒にラウディに手を握り込まれてしまった。
俺が感じているらしい部分と、とろりと蜜が溢れ出した己自身に同時に与えられる刺激に頭の奥がチカチカしてきた。
「も、はなしてぇ……っ」
「ここでやめると、ハルが辛くなるよ? 怖くないから、感じて?」
ラウディの声まで甘く聞こえる。自分の身体が変えられていく不安と、これから与えられる刺激への興味で感情の交じり合いはピークへ達してきた。
俺のナカのいい部分と俺の外のいい部分を同時に責められて、俺の感情は一気に噴き出した。
「も、むりぃ……っ!」
ドクンと心臓の音が聞こえたような気がしたのと同時に、俺自身は果ててしまい俺のナカもきゅうっと力が入ってしまう。
ラウディは指が汚れても気にせずに、また白濁をペロリと舐めながら満足気に微笑んだ。
ぼーっとしている意識の中で、ラウディの瞳だけが深い色で輝いている気がする。
「ハル、ごめん。俺もハルと一緒になりたい」
「ラウディと……?」
「そう。なるべくゆっくりするから……」
俺に話しかけながら、ラウディが自分の服を寛げたのが視界の端で見えた。
ラウディ自身も、しっかりと存在を主張している。
顔に似合わずなんて言ったら失礼だけど、立派なモノを……って。
それが俺のナカにってこと?
「そ、それを……?」
「ハルのナカに、挿れる」
ラウディははっきりと宣言すると、ばさりと自分の服を脱ぎ捨てた。
そんなに筋肉はなさそうだけど、しなやかな身体は白くて薄明りの下でもキレイに見える。
ラウディは改めて俺をベッドへ寝かせると、両腕で俺の身体を支えながら昂りを俺のナカへゆっくりと沈めてきた。
「うぅっ……」
「ゆっくり息を吐いて」
「……ふ、うぅぅ……」
「イイコ。あと、半分……」
尻の辺りが焼けつくような感覚で、酷く苦しい。
必死にラウディの言葉通りにしようとするけど、恐怖が勝って腰が逃げそうになってしまう。
「お願い、逃げないで……」
「そんな……こと、言われても……っ」
はあはあと息を吐き出しながら、必死にラウディを見上げた。
ラウディは困ったように微笑みながら、俺の頬を優しく撫でる。
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