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第九章 真ハピエン後の追加エピソード

100.土の精霊の本気度※

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 最初はどうリアクションを返せばいいのかとか、余計なことを考えていたけど……ラウディに触れられていくうちに考えている余裕がなくなってくる。
 ラウディの暗緑色の瞳は俺のことだけを求めていて、見つめられていると抵抗する気力も奪われていく。

「……はぁっ……ラウディ……」
「ハルの身体、少しずつ色づいてきた」

 ラウディはやたら丁寧に俺の身体に吸い付いてくるから、全身むずむずする。
 合間にキスも挟んでくるし、大したことはされてないのかもしれないけど……恥ずかしすぎる。

「色づく……?」
「キレイ。ところどころ赤い花が咲いてるみたいで」
「それはラウディのせい……っ」

 胸の飾りに触れられると、慣れない身体がビクンと揺れる。
 指先でやんわりと何度も転がされていくのと同時にラウディが鎖骨の辺りをんできた。
 なんだこれ? 全身全て食べられてしまいそうだ。

「んなとこ食べても、美味しくないから……ぁ」
「そんなことない。ハルはどこも甘くて美味しい」

 ついにぷくりと膨れ上がった突起まで唇で挟まれながら、下で転がされる。
 そんなところ触ったこともないってのに、ラウディにされている事実と未知の刺激でどうにかなりそうだ。

「も、いいから……っ。さわんなぁ」
「ダメ。逃がさない」

 普段とは違う熱のこもる視線と熱い吐息が俺の思考を溶かしていく。
 ギシリと軋むベッドは、ラウディが体勢を動かしたことを暗に伝えてきた。

「ひっ……ぁ」
「良かった。感じてくれてた」

 ラウディが嬉しそうな声を漏らす先には、俺の下半身がちらりと見え隠れしていた。
 ソコは触れられてもいないっていうのに、何故か存在を主張していた。

 ラウディは微笑しながら、ゆっくりと下着も取り去ってしまった。
 これで、俺の身体を守るものはなくなってしまった。

「あぁぁ……も、無理……」

 見たくなくて腕で顔を隠すと、ラウディから不満げな声が漏れる。

「ハル、顔隠さないで? 可愛い顔が見たいのに……」
「んな、恥ずかしいことばっかりされてるってのに。無茶言うなって……」

 ラウディの雰囲気とか声色すら、今の俺にとっては毒だ。
 俺は見たくないと思っても、身体と心が喜び始めているのが分かる。

「大丈夫。痛くしない。ハル、力を抜いて。俺に任せて」
「ラウディの本気度が……うぁっ、ぁ!」

 急に自身を握られたせいで、自然と変な声が漏れた。
 自分の声とは思えない声で、耳を疑う。
 ラウディは指を丁寧に滑らせ、俺自身を握り込みながら上から下へと繰り返し刺激を与えていく。

「ひぅっ! や、やめ……」
「怖くない、怖くない……」

 呪文のように囁かれて、俺の身体は余計にラウディから受ける刺激に反応してしまう。
 マズイ、このまま弄られたら……!

「ラウディ、もういいって……ぅあ、あぁっ!」

 何度目かの刺激で、俺はあっさり果ててしまった。
 最近行為をしていなかったせいもあるのかもしれないけど、早すぎて泣けてくる。

「……ぅ」
「ん……」

 俺がそっと薄目を開くと、ラウディはあろうことか俺から出たものをペロリと美味しそうに舐めていた。
 舐めていたのは指だけど、それでもここから逃げ出したいくらいに恥ずかしい。

「美味しくないからっ! も、いいって!」
「嫌がるハルも可愛いけど……もっと求めるハルも見たい」

 何故かラウディのやる気に更に火をつけてしまったらしい。
 俺だけで、はいおしまいとはならないだろうけど……この後は、アレしか待ってないってこと?

「し、したことないから。ホントに。だから……」
「分かってる。俺に全部任せて?」

 ラウディは本気モードになると一人称が切り替わるんだなとか今更ながらに頭の片隅で思っていると、果てて大人しくなった俺自身をまた握られて、今度は腹にかかった白濁を指で掬われて予想通りの位置へ手をあてがわれた。
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