彼の素顔は誰も知らない

めーぷる

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第三章 ギルド長からのご指名

21.微かに聞こえた声※

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「……っ、く…」
「あぁ……ホント、あっついね。リューのナカ。どうしよう、さっさと終わらせた方がスッキリするのか? でも、僕も少しだけ愉しんでもいい?」

 ズリュと音を立たせながら一旦ゆっくりと引き抜いて、物足りなさそうに小刻みに震えるリューの双丘を掴んでズブリと一気に突き立てた。

「…ア、アァっ!!!」
「こんなに声張ってるの聞いたの、初めてかも。じゃあ、もうちょっと動くから。力抜いて」

 宣言してから僕は改めて上から腰を打ち付けていく。
 洞窟内にパンパンという乾いた音が響き、時折苦しそうなリューの嬌声が混じる。

 身体全体が汗ばみ、色づいているのが妙に艶めかしい。
 普段のリューを考えたら、同一人物とは思えないくらいだ。

 それでも僕が今まで相手をしてきた人たちに比べたら、まだまだ乱れていない方なのかもしれない。

「リュー、気持ち良いか? もう一度、イケば楽になるだろうから。我慢せずに、快楽に身を任せろ」
「……ぁ、あ…っぅう……」
「そう、そう……イイ感じ。僕も、熱くて……堪んない、から……」
「……ン、ぁ…、あ……」

 荒く呼吸を逃しているリューの瞳に僕が映る。
 きっと見えていないんだろうと思ったのに何故かこちらを見ている気がして、激しく腰を打ち付けながらジッとリューを見つめる。

「………、ア……」
「……え?」
「アリィ……」

 小さな声だったが、呼吸の合間に僕を呼ぶ声がした。驚いたのと同時に強めに奥を叩いてしまう。
 リューの全身が跳ねて、ガクガクと震えだす。

「アァァッっ!!!」

 一際大きな声を上げると、身体を仰け反らしてリューが先に果てる。
 勢いよく白濁をぶちまけて、僕の服をドロドロに汚していく。

 遅れて僕も最奥で弾け、熱い欲望をリューへと全て注ぎ込む。
 その奔流が落ち着いたところで自身を引き抜くと、収まりきらない白濁も一緒に流れてリューの双丘と後孔を汚していく。

「一緒にイクつもりだったのに……リューのせいでズレたし。そんなに切なそうに名前を呼ばれるとは思わなかった。予想外すぎる」
「……はぁっ、はぁっ……」

 先程、名を呼んだのは偶然なのか、無意識なのか。
 今はただ行き場のない熱さを逃そうとしているだけだ。
 リューの両足を静かに下ろして上から覗き込む。

「満足した?もう一回しとく?」
「……」

 答えてくれないが、リューは萎える様子がなく硬度を保ったままだ。
 僕は舌舐めずりをしながら、タイを緩めてシャツのボタンを外していく。

「これは……僕も本気を出さないと満足してもらえないらしい。フフ……戦闘よりコッチの方が得意だし、任せてもらおうか」

 リューを横向きに転がして体位を変え、僕も素早く服を全て脱ぎ去ってしまうと、再びリューの身体を貪っていく。
 こうなれば、リューが動けなくなるまでとことん付き合うのみ、だ。
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