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第二章 社長のための期間限定パートナー
22.次に備えて
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パーティーのことは次の日出社した時に社長にも物凄く心配された。
初めてだったから粗相はしたくなかったんだけど、まさか相手方からくるとは予想外だったし、あんな子どもじみたことをされるだなんて、それこそ思ってなかった。
「今日も休んでも良かったのに」
「そういう訳には行きません。身体に何かあった訳でもありませんし本来はもう少しご挨拶回りをしなきゃいけなかったのに……」
私が思わずため息を吐いてしまうと、氷室さんも緩く首を振る。
「不可抗力だったと判断できるし、あの状態で留まることは不可能だった。社長がその代わりにいつもの倍は仕事をしたから安心してもらっていい」
「その言い方だといつも仕事をしてないみたいなんですけど」
「しているとでも?」
「はいはい。ホント手厳しいというか、妥協を許さないというか。だから氷とか言われるんだって言ってるのに」
ぶつくさ言っている社長だけど、社長も怒ってくれていたし。
これからもこういう目に合うのかもと思うとちょっと憂鬱な気持ちもあるけど、ただバカにされるのはちょっと悔しいし。
「逆にやる気が出たって感じ? なら良かったけど」
「やる気というか、何だか小馬鹿にされたままっていうのは嫌なので、地味で平凡でもやればできるんだぞってところを見せたいんです」
「その意気はとてもいいことだが、まずは社長のご家族への顔見せの日取りまでにまたどう動くかを見当する必要がある」
ゆくゆくは婚約者という設定だけれど、勿論本当になるわけじゃない。
社長は何かやりたいことがあって、後継者として身を固めろという親戚一同を大人しくさせるために私を隠れ蓑にする、ということみたい。
ただ、納得させるには色々と根回しも必要で社長が今までふらふらとしてきたせいで親戚一同もきちんとした理由がないと納得させられないみたい。
……社長の自業自得な部分もかなりあると思うけど。
でも、やりたいことがあるのなら頑張ろうって人は応援したい。
私でいいのかは未だに疑問だけど、応援はしたいなって今は思ってるし。
「そうですね。私も勉強不足な部分をお仕事しながら埋めていかないと、ですね!」
「君は物覚えが悪いからな」
「ちょっと、ストレートに悪口ですよ? それ」
「小鳥ちゃんも今回のことで成長してるし。 覚える作業なら秦弥が教えられるでしょ」
社長のご指名のせいで、副社長がつきっきりで教えてくれることになってしまった。
社長……おもしろがってないよね?
応援してくれているのならいいんだけど……若干怪しいんだよね。
初めてだったから粗相はしたくなかったんだけど、まさか相手方からくるとは予想外だったし、あんな子どもじみたことをされるだなんて、それこそ思ってなかった。
「今日も休んでも良かったのに」
「そういう訳には行きません。身体に何かあった訳でもありませんし本来はもう少しご挨拶回りをしなきゃいけなかったのに……」
私が思わずため息を吐いてしまうと、氷室さんも緩く首を振る。
「不可抗力だったと判断できるし、あの状態で留まることは不可能だった。社長がその代わりにいつもの倍は仕事をしたから安心してもらっていい」
「その言い方だといつも仕事をしてないみたいなんですけど」
「しているとでも?」
「はいはい。ホント手厳しいというか、妥協を許さないというか。だから氷とか言われるんだって言ってるのに」
ぶつくさ言っている社長だけど、社長も怒ってくれていたし。
これからもこういう目に合うのかもと思うとちょっと憂鬱な気持ちもあるけど、ただバカにされるのはちょっと悔しいし。
「逆にやる気が出たって感じ? なら良かったけど」
「やる気というか、何だか小馬鹿にされたままっていうのは嫌なので、地味で平凡でもやればできるんだぞってところを見せたいんです」
「その意気はとてもいいことだが、まずは社長のご家族への顔見せの日取りまでにまたどう動くかを見当する必要がある」
ゆくゆくは婚約者という設定だけれど、勿論本当になるわけじゃない。
社長は何かやりたいことがあって、後継者として身を固めろという親戚一同を大人しくさせるために私を隠れ蓑にする、ということみたい。
ただ、納得させるには色々と根回しも必要で社長が今までふらふらとしてきたせいで親戚一同もきちんとした理由がないと納得させられないみたい。
……社長の自業自得な部分もかなりあると思うけど。
でも、やりたいことがあるのなら頑張ろうって人は応援したい。
私でいいのかは未だに疑問だけど、応援はしたいなって今は思ってるし。
「そうですね。私も勉強不足な部分をお仕事しながら埋めていかないと、ですね!」
「君は物覚えが悪いからな」
「ちょっと、ストレートに悪口ですよ? それ」
「小鳥ちゃんも今回のことで成長してるし。 覚える作業なら秦弥が教えられるでしょ」
社長のご指名のせいで、副社長がつきっきりで教えてくれることになってしまった。
社長……おもしろがってないよね?
応援してくれているのならいいんだけど……若干怪しいんだよね。
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