ひだまりカフェ

もとひろ@絵本作家/エッセイスト

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降り積もる雪と、あたたかいコーヒー

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ここ、数日の寒波で、ぼくの住んでいる地域も、たくさんの、雪が降った。

いま、この文章を、書いている時は、ようやく、雪が降り止んでいるところ。



昨年の冬は、ほとんど、まとまった雪は、降らなかった。

だから、こんなに、降り続くのは、ちょっと、怖い気がした。



空から、舞い落ちてくる、白い、はらはらとした、雪の結晶。

綺麗なんだろうけれど、積雪が多ければ、なにかと、大変になる。



ぼくは、この数日、家から、出ていない。

車が無いと、どこへも出かけられないからこそ、雪道を、車で運転したくないからだ。



雪道は、苦手。

感染症の影響もあるから、カフェは、当分の間、お預けかな。



年が明けてから、まだ、一回も、カフェに行っていない。

それが、少し、寂しい。



けれど、家でも、カフェのじかんを、楽しむことはできる。

お気に入りの、リラックスできる、ジャズや、ほかのゲームの、サントラを流す。

そして、あたたかい、コーヒーを淹れる。



それだけで、カフェにいる気分を、味わえる。

外が寒いから、余計に、コーヒーが美味しい。

ゆっくり、ゆっくり、味わっていく。



ぼくの、飲んでいるコーヒーは、こだわりはなく、近くのスーパーで買った、ドリップコーヒーだ。

それで、十分。

もちろん、豆からひいたり、品質のいいコーヒーを、買って、飲んだ方が、さらに、日々の豊かさが、増すことは、わかっている。

けれど、いまは、スーパーで買った、コーヒーを飲む。

それだけで、十分なのだ。



また、しんしんと、雪が降ってきて、窓から見える景色が、真っ白になった。

どうか、これ以上、降りすぎませんように。



そう、思いながら、ゆっくり、ゆっくりと、コーヒーを飲む。

苦味を感じる。

少しの、酸味を感じる。



部屋の中でも、いろいろなことができる。

文章を、書くこと。

本を、読むこと。

音声配信を、すること。

音声を、聴くこと。

情報を、集めること。



だから、家にいても、退屈しない。

家が、大好きなのだ。



けれど、カフェも、大好きなので、雪が降り止んで欲しいし、感染症も、落ち着いて欲しい。

おさまったら、また、いつものように、お気に入りのカフェに、行こう。

お気に入りのカフェに行って、想像を、ふくらませよう。



絵本づくり。

これから、やりたいこと。

新しい挑戦。

わくわくする、未来。



カフェは、ぼくにとって、素敵な、ほっと肩の力をぬける、大切な、あたたかい場所。

いまは、もう少し、待っていよう。



部屋で、コーヒーを飲みながら、何気ない、いまの気持ちを、つづるのも、いいな、と思った。

ときおり、日々の、ちいさなことを、言葉にしていこう、と思う。



ここまで、あなたの貴重なじかんをつかって読んでくれて、ありがとうございます。

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