怪奇短篇書架 〜呟怖〜

縁代まと

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第283話 覗き見る白い影

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「ドアスコープから白い影が見える?」

娘がそう言うので確認してみたが何も居ない。
再び話を聞くと娘は「こうやって見たら居たんだって」と手で筒を作って覗く仕草をした。

筒の向こう。
娘の目の中から白い影が現れ、瞳孔を覗き込んでいるのが見えた。

こいつは目を直接覗いていたのか。
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