怪奇短篇書架 〜呟怖〜

縁代まと

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第240話 籠の中の愛玩動物

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「ペットの世話がこんなに大変だとは思わなかったよ。トイレの躾は苦労したし、夜はよく鳴くし。けど帰ってきて迎えてくれる生き物がいるのは良いね」

ほら見て、と友人が空の虫籠を持ち上げて中を指す。
俺が冷や汗を流していると、籠の中から「にゃあ」と声がした。

人の声だった。
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