怪奇短篇書架 〜呟怖〜

縁代まと

文字の大きさ
上 下
124 / 393

第124話 まやかすツバメ

しおりを挟む
軒下の燕の巣が怖い。
母は気のせいだ、貴女は相変わらず馬鹿ねと笑うけど、毎年それと同じ声で笑う雛が一羽はいるのだ。

今年は全ての雛がそれで、少し参っている。
その中の一羽が言った。

『私を殺せばいいのよ』

母の声で。

いや、母が?
母が…そう、母が言ったなら言う通りにしよう。
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

〖完結〗あなたに愛されることは望みません。

恋愛 / 完結 24h.ポイント:319pt お気に入り:2,455

殿下の運命は私ではありません

恋愛 / 完結 24h.ポイント:454pt お気に入り:26

地獄の渡し守

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:7pt お気に入り:31

伯爵令嬢は婚約者に横恋慕した義妹の手先に顔を斬り裂かれる

恋愛 / 完結 24h.ポイント:14pt お気に入り:73

【⁉】意味がわかると怖い話【解説あり】

ホラー / 連載中 24h.ポイント:4,515pt お気に入り:12

処理中です...