220 / 272
第七章
第220話 北国のミヤコさん
しおりを挟む
通されたシレトコの間は和風の窓と襖、そして天井と鴨居の間にある欄間が特徴的な部屋だった。
欄間にはなぜか蟹が透かし彫りされている。
「蟹……」
「北海道かな」
そんな和の要素に反して床は板張りの上に絨毯を敷いたもの。
畳を再現するのが難しかったか、もしくは後世の人々に手入れ方法が伝わらず、時が流れる間に劣化し破棄してしまったのかもしれない。
床の間には手書きと思しき掛け軸。
荒々しい筆遣いで『我が青春、彼の地に在り』と書かれており、その下に鮭を咥えた熊が描かれていた。
「鮭と熊……」
「北海道かな」
バルドと伊織がなんともいえない顔をしながら掛け軸を見ているのに気がつき、ミヤタナは少し恥ずかしそうに笑った。
「その掛け軸のオリジナルはもう随分昔にくたびれちゃって、今は倉庫にしまってあるんですよ。それは私たち子孫が代々次の宿の主人に任命された時に書き写したものなんです」
「あ、ああ、そうだったんですか」
「そっくりそのまま写すのが絶対条件なんですけど、それは私の写したもので……熊の目がちょっと可愛くなってしまったのがねぇ、じっくり見られると恥ずかしくって」
内容にツッコみはないのか、と伊織は思ったが異世界からすれば違和感がないのかもしれないと思い直す。そもそも文字を読めているかどうかもわからないため、日本語ごと絵の一部のように書き写している可能性もあった。
とりあえずミヤコという人物は北海道に所縁のある豪快な人物だったようだ。
ミヤタナは部屋の説明をした後、去り際に温泉について口にした。
なんでも温泉は一つで、時間帯により使用者の性別を分けているのだという。
とはいえ正確な時間がわかる時計はないためミヤタナの匙加減次第だが、脱衣所への出入り口に今はどちら向けか示された札がかかっているそうなので迷いはしないだろう。
「ふむ、女・男・混浴を毎日二時間ごとにローテーションしているのか」
「この世界にも混浴って文化あんのな……」
静夏のローテーションに関する言葉を聞きつつ、バルドが「浪漫がある」としきりに頷いていた。
少なくとも王都方面は一人での入浴が主流であり、大浴場も明確に男女で分かれていることが多い。
貴族の場合は他人に体を洗われることも多いため話は変わってくるが、庶民にとって混浴という文化は珍しい方だと言えるだろう。
ヨルシャミも慣れていないのか首を傾げている。
「ううむ、共用の風呂は悩むな。私はどちらだ? 混浴が最適解か……?」
「ヨルシャミさん、タオル巻くんで一緒に入りません?」
温泉に浮足立ったのかリータがそんな誘いを口にし、ヨルシャミはぎょっとして半歩引いた。
それはもう見事な後退だった。
「リ、リ、リータ! お前はまたそういう……っば、爆弾発言をしすぎだぞ!? 言っておくが私の脳は未だに男だからな!? 外見に騙されるな! 女湯の時に入れ……!」
「外見に騙されるなとかそのセリフを言うのが本人とか世も末だよな~」
「お前はもうちょっと妹を止めろ!」
ヨルシャミは指導中の先生のようにミュゲイラにそう吠えた。
そんな様子を眺めながら伊織は腕組みをする。
(混浴かー……)
正々堂々とヨルシャミと風呂に入れるチャンス。
伊織としては気になる。とても気になる。
しかし関係を明かしてない以上こちらから誘うわけにはいかない。
だがこういった機会を逃せば『現実世界で共に温泉を楽しむ』などという最高のシチュエーション、今後何回どころか再び訪れるかどうかすら怪しいだろう。
(夢路魔法の世界でなら自由に入れるんだけど現実……現実っていうのが重要なんだよな。ニルヴァーレさんもいるしあっちもいいけれど、初回はやっぱリアルで入りたいっていうか何かそういうアレだ……)
別にそこまで下心だけで構成された欲求ではない。
が、どうにも頭から離れず唸っていると、突然バルドにひょいと担がれて伊織は我に返った。
「伊織伊織! 今の時間帯は男湯らしいぞ、早速ひとっ風呂浴びよう!」
「なんで強制連行!?」
「背中流してほしいんだよ」
「そんなとこまで強制!?」
こっちからも洗ってやるから頼むよ~、と食い下がられ、伊織は悩みも吹っ飛んだ様子で眉尻を下げる。
どうやらバルドも温泉好きのようだったし、ここまで頼まれたら断るのも忍びない、と伊織は首を縦に振った。嬉しさからぱちんっと手を叩いたバルドは満面の笑みを浮かべる。
「やった! サルサムも来いよ、今逃したら二時間後だぞ、長いぞ!」
「いや、べつに俺はそれでも――」
「サルサムさん、浮ついたバルドを僕だけで抑えられるかわからないんで来てくれませんか……」
「なんか俺すごいこと言われてねぇ?」
そう言いつつも気にしていない様子のバルドと、これから売られる子牛のような表情の伊織にサルサムは言い淀み、何度か濁音で唸った。
バルドは前よりも落ち着いてしまったが、テンションが上がれば何をするかわからない。今のように。
結果、着いてすぐだがヨルシャミを除く男性陣は全員温泉へ向かうことになったのだった。。
「そんじゃ静夏、お先に失礼するな!」
「ああ、ゆっくりしてくるといい」
そう見送る静夏はそわそわとしていたが、女湯の時間になるまで買い足すものをリストアップしておこうと荷物を引き寄せる。事前にこういった細かな作業をしておくことでスムーズに買い物をできる、とこれまでの旅路で学んできた。
その視界の端でヨルシャミがじいっと襖を見つめている。
静夏はその姿を眺めながら微笑んだ。
「……ヨルシャミよ。やはりついていけばよかったと思っているように見えるが」
「ん、む、まあ気にはなる。だがもし他の客が居たら困るだろう」
言外に「伊織たちなら一緒に入るのもやぶさかではない」という意味を含ませつつヨルシャミは腕を組む。
そんな様子を前にして静夏は笑った。
「男湯はそうだな。では混浴ならどうだろうか、前世の世界にも混浴があったが……私は苦手な者は避ければいいし、平気な者や興味のある者は気にせず入っていいと思っている」
「ふ、む……」
「今日でなくとも泊っている間に機会があれば混浴風呂も楽しもう、ヨルシャミ」
「――き、きちんとデメリットを理解した上で、私の見目に惑わされず「入ってもいい」という面子がいれば考えておこう」
咳払いしつつヨルシャミは横目で静夏たちを見る。静夏だけでなくリータもミュゲイラも抵抗感を持っていない様子だ。
ヨルシャミは多人数で入る風呂というものには慣れていない。
しかしわくわくした様子を隠しもしない面々を見ていると、そんなに楽しいものなのかと心惹かれるのである。
(私もその仲間に入れてほしいのか……?)
なんと幼稚な。
ヨルシャミはそう自分で自分に対して思うが、しかし。
「……ふむ、温泉か……」
小声で呟いた声は、すでにどこか弾んだ雰囲気を持っていた。
欄間にはなぜか蟹が透かし彫りされている。
「蟹……」
「北海道かな」
そんな和の要素に反して床は板張りの上に絨毯を敷いたもの。
畳を再現するのが難しかったか、もしくは後世の人々に手入れ方法が伝わらず、時が流れる間に劣化し破棄してしまったのかもしれない。
床の間には手書きと思しき掛け軸。
荒々しい筆遣いで『我が青春、彼の地に在り』と書かれており、その下に鮭を咥えた熊が描かれていた。
「鮭と熊……」
「北海道かな」
バルドと伊織がなんともいえない顔をしながら掛け軸を見ているのに気がつき、ミヤタナは少し恥ずかしそうに笑った。
「その掛け軸のオリジナルはもう随分昔にくたびれちゃって、今は倉庫にしまってあるんですよ。それは私たち子孫が代々次の宿の主人に任命された時に書き写したものなんです」
「あ、ああ、そうだったんですか」
「そっくりそのまま写すのが絶対条件なんですけど、それは私の写したもので……熊の目がちょっと可愛くなってしまったのがねぇ、じっくり見られると恥ずかしくって」
内容にツッコみはないのか、と伊織は思ったが異世界からすれば違和感がないのかもしれないと思い直す。そもそも文字を読めているかどうかもわからないため、日本語ごと絵の一部のように書き写している可能性もあった。
とりあえずミヤコという人物は北海道に所縁のある豪快な人物だったようだ。
ミヤタナは部屋の説明をした後、去り際に温泉について口にした。
なんでも温泉は一つで、時間帯により使用者の性別を分けているのだという。
とはいえ正確な時間がわかる時計はないためミヤタナの匙加減次第だが、脱衣所への出入り口に今はどちら向けか示された札がかかっているそうなので迷いはしないだろう。
「ふむ、女・男・混浴を毎日二時間ごとにローテーションしているのか」
「この世界にも混浴って文化あんのな……」
静夏のローテーションに関する言葉を聞きつつ、バルドが「浪漫がある」としきりに頷いていた。
少なくとも王都方面は一人での入浴が主流であり、大浴場も明確に男女で分かれていることが多い。
貴族の場合は他人に体を洗われることも多いため話は変わってくるが、庶民にとって混浴という文化は珍しい方だと言えるだろう。
ヨルシャミも慣れていないのか首を傾げている。
「ううむ、共用の風呂は悩むな。私はどちらだ? 混浴が最適解か……?」
「ヨルシャミさん、タオル巻くんで一緒に入りません?」
温泉に浮足立ったのかリータがそんな誘いを口にし、ヨルシャミはぎょっとして半歩引いた。
それはもう見事な後退だった。
「リ、リ、リータ! お前はまたそういう……っば、爆弾発言をしすぎだぞ!? 言っておくが私の脳は未だに男だからな!? 外見に騙されるな! 女湯の時に入れ……!」
「外見に騙されるなとかそのセリフを言うのが本人とか世も末だよな~」
「お前はもうちょっと妹を止めろ!」
ヨルシャミは指導中の先生のようにミュゲイラにそう吠えた。
そんな様子を眺めながら伊織は腕組みをする。
(混浴かー……)
正々堂々とヨルシャミと風呂に入れるチャンス。
伊織としては気になる。とても気になる。
しかし関係を明かしてない以上こちらから誘うわけにはいかない。
だがこういった機会を逃せば『現実世界で共に温泉を楽しむ』などという最高のシチュエーション、今後何回どころか再び訪れるかどうかすら怪しいだろう。
(夢路魔法の世界でなら自由に入れるんだけど現実……現実っていうのが重要なんだよな。ニルヴァーレさんもいるしあっちもいいけれど、初回はやっぱリアルで入りたいっていうか何かそういうアレだ……)
別にそこまで下心だけで構成された欲求ではない。
が、どうにも頭から離れず唸っていると、突然バルドにひょいと担がれて伊織は我に返った。
「伊織伊織! 今の時間帯は男湯らしいぞ、早速ひとっ風呂浴びよう!」
「なんで強制連行!?」
「背中流してほしいんだよ」
「そんなとこまで強制!?」
こっちからも洗ってやるから頼むよ~、と食い下がられ、伊織は悩みも吹っ飛んだ様子で眉尻を下げる。
どうやらバルドも温泉好きのようだったし、ここまで頼まれたら断るのも忍びない、と伊織は首を縦に振った。嬉しさからぱちんっと手を叩いたバルドは満面の笑みを浮かべる。
「やった! サルサムも来いよ、今逃したら二時間後だぞ、長いぞ!」
「いや、べつに俺はそれでも――」
「サルサムさん、浮ついたバルドを僕だけで抑えられるかわからないんで来てくれませんか……」
「なんか俺すごいこと言われてねぇ?」
そう言いつつも気にしていない様子のバルドと、これから売られる子牛のような表情の伊織にサルサムは言い淀み、何度か濁音で唸った。
バルドは前よりも落ち着いてしまったが、テンションが上がれば何をするかわからない。今のように。
結果、着いてすぐだがヨルシャミを除く男性陣は全員温泉へ向かうことになったのだった。。
「そんじゃ静夏、お先に失礼するな!」
「ああ、ゆっくりしてくるといい」
そう見送る静夏はそわそわとしていたが、女湯の時間になるまで買い足すものをリストアップしておこうと荷物を引き寄せる。事前にこういった細かな作業をしておくことでスムーズに買い物をできる、とこれまでの旅路で学んできた。
その視界の端でヨルシャミがじいっと襖を見つめている。
静夏はその姿を眺めながら微笑んだ。
「……ヨルシャミよ。やはりついていけばよかったと思っているように見えるが」
「ん、む、まあ気にはなる。だがもし他の客が居たら困るだろう」
言外に「伊織たちなら一緒に入るのもやぶさかではない」という意味を含ませつつヨルシャミは腕を組む。
そんな様子を前にして静夏は笑った。
「男湯はそうだな。では混浴ならどうだろうか、前世の世界にも混浴があったが……私は苦手な者は避ければいいし、平気な者や興味のある者は気にせず入っていいと思っている」
「ふ、む……」
「今日でなくとも泊っている間に機会があれば混浴風呂も楽しもう、ヨルシャミ」
「――き、きちんとデメリットを理解した上で、私の見目に惑わされず「入ってもいい」という面子がいれば考えておこう」
咳払いしつつヨルシャミは横目で静夏たちを見る。静夏だけでなくリータもミュゲイラも抵抗感を持っていない様子だ。
ヨルシャミは多人数で入る風呂というものには慣れていない。
しかしわくわくした様子を隠しもしない面々を見ていると、そんなに楽しいものなのかと心惹かれるのである。
(私もその仲間に入れてほしいのか……?)
なんと幼稚な。
ヨルシャミはそう自分で自分に対して思うが、しかし。
「……ふむ、温泉か……」
小声で呟いた声は、すでにどこか弾んだ雰囲気を持っていた。
0
お気に入りに追加
26
あなたにおすすめの小説
幼い公女様は愛されたいと願うのやめました。~態度を変えた途端、家族が溺愛してくるのはなぜですか?~
朱色の谷
ファンタジー
公爵家の末娘として生まれた6歳のティアナ
お屋敷で働いている使用人に虐げられ『公爵家の汚点』と呼ばれる始末。
お父様やお兄様は私に関心がないみたい。愛されたいと願い、愛想よく振る舞っていたが一向に興味を示してくれない…
そんな中、夢の中の本を読むと、、、
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――
炎輪の姫巫女 〜教科書の片隅に載っていた少女の生まれ変わりだったようです〜
平田加津実
ファンタジー
昏睡状態に陥っていった幼馴染のコウが目覚めた。ようやく以前のような毎日を取り戻したかに思えたルイカだったが、そんな彼女に得体のしれない力が襲いかかる。そして、彼女の危機を救ったコウの顔には、風に吹かれた砂のような文様が浮かび上がっていた。
コウの身体に乗り移っていたのはツクスナと名乗る男。彼は女王卑弥呼の後継者である壱与の魂を追って、この時代に来たと言うのだが……。
【書籍化進行中、完結】私だけが知らない
綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
ファンタジー
書籍化進行中です。詳細はしばらくお待ちください(o´-ω-)o)ペコッ
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/12/26……書籍化確定、公表
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
床下ダンジョンは刻の部屋〜平凡男の成り上がり〜
ペンギン
ファンタジー
ある日、家の地下にダンジョンができた男。桜山咲太郎。
彼は仕事を辞め、心機一転、冒険者に転職した。
冒険者になり、ダンジョンで魔物を倒すと得られる【スキル】と呼ばれる特殊な能力に望みの全てを賭けて
しかし、得たスキルは最弱クラス。
冒険者人生、お先真っ暗と落ち込んだ彼だったが……
これは、地下にできた不思議なダンジョンで自身の最弱スキルをコツコツ育て、力をつけて行く平凡男の成り上がり?ストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる