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第六章
第193話 筋肉には筋肉で応えよう
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翌朝、目覚めると久しぶりに窓から陽光が射し込んでいた。
吹雪が一段落つき、ようやく太陽が顔を覗かせたらしい。気温はあまり変わらないが顔を出して太陽の光を浴びると暖かく感じた。
「ではまず失踪事件について調べることにしよう」
静夏の一言に全員頷き、事前に案内役として話が通っていた女性――ミセリと合流するべく中央広場へと出向く。
ミラオリオの中央広場は他の場所と同じく真っ白に染まっていたが、人通りがあるのか既にいくらかの雪は路肩に寄せられていた。
雪を捨てるための溝があるため、足を滑らせて落ちないよう気をつけながら一行はミセリの姿を探す。
すると相手の方からこちらを見つけてくれたのか、慎重な足取りなもののやや早足で一人の女性が近寄ってきた。分厚いコートを着込んだ若い女性だ。地味で華奢な印象を受けるが雪を踏む足取りはしっかりしていた。
「聖女マッシヴ様のご一行ですね? 初めまして、ミセリと申します」
「私は静夏だ。雪かきもあるだろうにすまない、今回は案内役を宜しく頼む」
「気にしないでください、雪かきもパパッと終わらせてきましたから!」
パパッと終わるものではないと手伝いで経験した伊織たちはわかっていたが、折角気を遣ってくれているのだからと深くは追及せずに出発する。
まず道中で寄れる範囲にある失踪者の家と犬のいなくなった家を確認し、人間や犬の特徴をメモしていった。
人間は事前に聞いた通り男性ばかり。
ただし年齢はばらばら。
犬はオスもメスも纏めていなくなっており、そりや首輪は途中で外されているようだった。
「それがおかしいんですよ、待機させてる犬は簡易的な首輪なんでわかるんですが、そりに繋いでる時は頑丈でなかなか外れない作りのものを使ってるんです。犬が勝手に外せるものじゃありませんよ」
聞き込みの最中住民がそんなことを言った。
器用な犬なら時間をかければ可能かもしれないが、すべての犬が取りきるのはおかしい。しかもそりや首輪に傷はないという。
静夏はメモの文字を見つめながら渋面を作った。
「人間が外している可能性がある、ということか……」
もちろん犯人が人間であるという確信はまだ持てない。こういった大規模な不可解現象には魔獣が関わっている可能性が高いのだ。
しかし嫌な想像が表情を曇らせる。
最後の家に辿り着いた時、その家に住む女性はよぼよぼとした老犬を撫でていた。
足腰が弱くても来客があるとこうして一緒に出てくるらしい。
「ここはたしか犬ぞりの犬がすべていなくなったんでしたよね」
「そうなのよ、あっちに小屋があるんだけれど今は一匹も残ってないの……」
「その子は? 他の犬がいなくなった日に変な行動とかはしてませんでしたか?」
伊織がそう問うと特に騒いだりそわそわしたりといった様子はなかった、と女性は語った。
犬を先導して誰かが逃がしているとしたら、年老いた犬だけその先導の影響を受けなかったのだろうか。
「……その犬、もしかして耳が聞こえなかったりします?」
挙動に耳の悪そうな感じはしないが、老いた犬は人間のように耳や目が悪くなることがある。
そう思いリータが訊ねると女性は頷いた。
「ええ、はい、呼んでもなかなか反応しなくて耳が遠くなってるみたいです。今は視力……も少し弱いけれど、特に嗅覚頼りで動いてますね」
「ふむ……健常な犬の耳にだけ聞こえる何かがあるのかもしれないな」
静夏はミラオリオに着いてからの記憶を振り返ったが、変な音を聞いた覚えはない。
耳の良いリータ、ミュゲイラも吹雪の音でわからなかったという。
聞き込みを終え、次は男性の失踪現場へ向かいながらヨルシャミが小さく唸った。
「犯人が人間ならいいが、もし魔獣なら犬と人間の男性だけを洗脳もしくは操作できる何か、ということになるな」
「催眠や洗脳能力のある魔獣っているのか?」
「いるが希少だ。だが――」
伊織の問いに答えつつ、静夏は緩く眉根を寄せる。
近年の魔獣の大量出現に伴い、現れる個体も強いものが増えてきた。魔獣や魔物も進化をしている。
それを考えると強力な能力を持ったものが現れた可能性も大いにあった。
「対象を妙に限定しているのも能力強化のためかもしれないな、といっても魔獣にも魔法のような縛りルールによる強化が効くのかはわからないが」
やはりもう少し調べてみなくてはならない。
ヨルシャミがそう呟いた時、ミセリが「ここです」と道の端を指さした。
何の変哲もない道だ。
ここから山道へと続いているらしいが、まだこの時点だと街の灯りも近く民家も見える。
目撃者はいないのか、と静夏が問うとミセリは首を横に振った。
「一番近い家の人もこれより前に行方不明になっていて……近くを通った人もいなかったみたいです。……ここでいなくなったのは私の夫なんです、マッシヴ様、どうか夫を見つけてくれないでしょうか」
覚悟はできています、とミセリは言う。
見つかっても生きていない可能性がある、という点に対しての覚悟だ。
静夏は目を細めると力強く頷いた。母ならそうするだろう、と思っていた伊織は自分にもできることを探そう――と考えたところで静夏が厚い上着を脱いでフロントダブルバイセップスポーズを決めたので、伊織は凄まじく綺麗に滑って転んだ。
「なんで!? なんでこのタイミングで!?」
「筋肉の共鳴だ。筋肉には筋肉で応えようと思った」
なにそれ!? と伊織が震えている前でミセリが「さすがマッシヴ様……」と呟き、同じく上着を脱ぎすててフロントダブルバイセップスポーズを決め返す。
厚いコートに隠され今までわからなかったが、その肉体はミュゲイラ並みに鍛え抜かれ腹筋がバキバキに割れていた。
場の気温が心なしか上がったような気がして伊織は頬を流れる冷や汗をそれのせいにした。
「使命があるわけでもないのに神聖な筋肉を纏っていてお恥ずかしい限りです」
「見たところ筋肉の付きやすい性質のようだ」
「はい、母にもその傾向がありまして。……こんな私を大切に愛してくれた夫なんです」
どうか、と再び呟いたミセリはサイドトライセップスポーズに移行する。
「わかった、必ずミセリの夫を見つけられるよう尽力しよう」
静夏はそれに応えて雄々しくモストマスキュラーポーズをした。腕を強調するポーズだが、自分の最も大きな筋肉を見せるポーズでもある。
任せておけ、ということだろうか。
――マッスル体操とはまた違った筋肉の交流を見せられている。
そう感じ取りつつも呆気に取られていた伊織をバルドが後ろからひょいと持ち上げて立たせた。
「静夏、やっぱイイ女だよなぁ……」
「今はツッコまないでおく……」
ぐったりする伊織の隣でミュゲイラが瞳をきらきら輝かせて呟く。
「はー……姉御の頼れる筋肉、最高だ……」
「ぼ、僕はツッコまない! ツッコまないって決めたんだ!」
「イオリよ、それはもはやツッコんでいるのと同じだ」
ヨルシャミが冷静にそう言った時、その言葉に重なるようにして小さな音が聞こえた。
即座にリータとミュゲイラが顔を上げてそちらを見る。雪山の方角だが、こちらからは何も見えない。
何か聞こえたのか、と静夏が問うとリータが頷いた。
「多分……犬か狼の遠吠えです」
吹雪が一段落つき、ようやく太陽が顔を覗かせたらしい。気温はあまり変わらないが顔を出して太陽の光を浴びると暖かく感じた。
「ではまず失踪事件について調べることにしよう」
静夏の一言に全員頷き、事前に案内役として話が通っていた女性――ミセリと合流するべく中央広場へと出向く。
ミラオリオの中央広場は他の場所と同じく真っ白に染まっていたが、人通りがあるのか既にいくらかの雪は路肩に寄せられていた。
雪を捨てるための溝があるため、足を滑らせて落ちないよう気をつけながら一行はミセリの姿を探す。
すると相手の方からこちらを見つけてくれたのか、慎重な足取りなもののやや早足で一人の女性が近寄ってきた。分厚いコートを着込んだ若い女性だ。地味で華奢な印象を受けるが雪を踏む足取りはしっかりしていた。
「聖女マッシヴ様のご一行ですね? 初めまして、ミセリと申します」
「私は静夏だ。雪かきもあるだろうにすまない、今回は案内役を宜しく頼む」
「気にしないでください、雪かきもパパッと終わらせてきましたから!」
パパッと終わるものではないと手伝いで経験した伊織たちはわかっていたが、折角気を遣ってくれているのだからと深くは追及せずに出発する。
まず道中で寄れる範囲にある失踪者の家と犬のいなくなった家を確認し、人間や犬の特徴をメモしていった。
人間は事前に聞いた通り男性ばかり。
ただし年齢はばらばら。
犬はオスもメスも纏めていなくなっており、そりや首輪は途中で外されているようだった。
「それがおかしいんですよ、待機させてる犬は簡易的な首輪なんでわかるんですが、そりに繋いでる時は頑丈でなかなか外れない作りのものを使ってるんです。犬が勝手に外せるものじゃありませんよ」
聞き込みの最中住民がそんなことを言った。
器用な犬なら時間をかければ可能かもしれないが、すべての犬が取りきるのはおかしい。しかもそりや首輪に傷はないという。
静夏はメモの文字を見つめながら渋面を作った。
「人間が外している可能性がある、ということか……」
もちろん犯人が人間であるという確信はまだ持てない。こういった大規模な不可解現象には魔獣が関わっている可能性が高いのだ。
しかし嫌な想像が表情を曇らせる。
最後の家に辿り着いた時、その家に住む女性はよぼよぼとした老犬を撫でていた。
足腰が弱くても来客があるとこうして一緒に出てくるらしい。
「ここはたしか犬ぞりの犬がすべていなくなったんでしたよね」
「そうなのよ、あっちに小屋があるんだけれど今は一匹も残ってないの……」
「その子は? 他の犬がいなくなった日に変な行動とかはしてませんでしたか?」
伊織がそう問うと特に騒いだりそわそわしたりといった様子はなかった、と女性は語った。
犬を先導して誰かが逃がしているとしたら、年老いた犬だけその先導の影響を受けなかったのだろうか。
「……その犬、もしかして耳が聞こえなかったりします?」
挙動に耳の悪そうな感じはしないが、老いた犬は人間のように耳や目が悪くなることがある。
そう思いリータが訊ねると女性は頷いた。
「ええ、はい、呼んでもなかなか反応しなくて耳が遠くなってるみたいです。今は視力……も少し弱いけれど、特に嗅覚頼りで動いてますね」
「ふむ……健常な犬の耳にだけ聞こえる何かがあるのかもしれないな」
静夏はミラオリオに着いてからの記憶を振り返ったが、変な音を聞いた覚えはない。
耳の良いリータ、ミュゲイラも吹雪の音でわからなかったという。
聞き込みを終え、次は男性の失踪現場へ向かいながらヨルシャミが小さく唸った。
「犯人が人間ならいいが、もし魔獣なら犬と人間の男性だけを洗脳もしくは操作できる何か、ということになるな」
「催眠や洗脳能力のある魔獣っているのか?」
「いるが希少だ。だが――」
伊織の問いに答えつつ、静夏は緩く眉根を寄せる。
近年の魔獣の大量出現に伴い、現れる個体も強いものが増えてきた。魔獣や魔物も進化をしている。
それを考えると強力な能力を持ったものが現れた可能性も大いにあった。
「対象を妙に限定しているのも能力強化のためかもしれないな、といっても魔獣にも魔法のような縛りルールによる強化が効くのかはわからないが」
やはりもう少し調べてみなくてはならない。
ヨルシャミがそう呟いた時、ミセリが「ここです」と道の端を指さした。
何の変哲もない道だ。
ここから山道へと続いているらしいが、まだこの時点だと街の灯りも近く民家も見える。
目撃者はいないのか、と静夏が問うとミセリは首を横に振った。
「一番近い家の人もこれより前に行方不明になっていて……近くを通った人もいなかったみたいです。……ここでいなくなったのは私の夫なんです、マッシヴ様、どうか夫を見つけてくれないでしょうか」
覚悟はできています、とミセリは言う。
見つかっても生きていない可能性がある、という点に対しての覚悟だ。
静夏は目を細めると力強く頷いた。母ならそうするだろう、と思っていた伊織は自分にもできることを探そう――と考えたところで静夏が厚い上着を脱いでフロントダブルバイセップスポーズを決めたので、伊織は凄まじく綺麗に滑って転んだ。
「なんで!? なんでこのタイミングで!?」
「筋肉の共鳴だ。筋肉には筋肉で応えようと思った」
なにそれ!? と伊織が震えている前でミセリが「さすがマッシヴ様……」と呟き、同じく上着を脱ぎすててフロントダブルバイセップスポーズを決め返す。
厚いコートに隠され今までわからなかったが、その肉体はミュゲイラ並みに鍛え抜かれ腹筋がバキバキに割れていた。
場の気温が心なしか上がったような気がして伊織は頬を流れる冷や汗をそれのせいにした。
「使命があるわけでもないのに神聖な筋肉を纏っていてお恥ずかしい限りです」
「見たところ筋肉の付きやすい性質のようだ」
「はい、母にもその傾向がありまして。……こんな私を大切に愛してくれた夫なんです」
どうか、と再び呟いたミセリはサイドトライセップスポーズに移行する。
「わかった、必ずミセリの夫を見つけられるよう尽力しよう」
静夏はそれに応えて雄々しくモストマスキュラーポーズをした。腕を強調するポーズだが、自分の最も大きな筋肉を見せるポーズでもある。
任せておけ、ということだろうか。
――マッスル体操とはまた違った筋肉の交流を見せられている。
そう感じ取りつつも呆気に取られていた伊織をバルドが後ろからひょいと持ち上げて立たせた。
「静夏、やっぱイイ女だよなぁ……」
「今はツッコまないでおく……」
ぐったりする伊織の隣でミュゲイラが瞳をきらきら輝かせて呟く。
「はー……姉御の頼れる筋肉、最高だ……」
「ぼ、僕はツッコまない! ツッコまないって決めたんだ!」
「イオリよ、それはもはやツッコんでいるのと同じだ」
ヨルシャミが冷静にそう言った時、その言葉に重なるようにして小さな音が聞こえた。
即座にリータとミュゲイラが顔を上げてそちらを見る。雪山の方角だが、こちらからは何も見えない。
何か聞こえたのか、と静夏が問うとリータが頷いた。
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