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第五章
第148話 闇の中の銀 【★】
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静夏は涼しい夜風を感じながらトンネルから掘り出した大量の土や岩を地面へと置く。
崩れた天井の補強や修繕は村にいる専門の人間が担当しているため、静夏の仕事はもっぱらこういった力仕事だった。
ただこの力仕事こそが常人には難しいことである。
村にはもちろん重機などないため、静夏がひょいひょいと運び出していなければ村人たちが手作業で何日もかけて行なうことになっていただろう。
――静夏は魔獣の捨て身の攻撃を思い出す。
あの時ああ判断していれば、こう判断していればとは思うが、悩む前にやるべきことをやるべきだ。そしてもし村人から責められるならば、作業をしながらになってしまうがちゃんと受け止めよう。
そう思っていたが、村人の中に静夏たちを責める者は一人もいなかった。
現に魔獣は討伐され、幸いにもあの群れ以外は存在しなかったのだ。静夏たちが命懸けで助けてくれたと同行していたバントールが証言したのも大きい。
生活の要となるトンネルが潰れたことは由々しき事態だが、その復旧も静夏の力で予定を前倒しにして進んでいる。
更には、もう一人。
(バルドにも世話になったな……)
トンネルからの脱出後、静夏の勧めでバルドには念のため病院で一通りの診察を受けてもらった。
結果は怪我一つない健康体。血まみれなのも服と髪や肌だけで、出血している場所はなかったという。
その汚れた服も魔獣の返り血に見えるほどだったが、真相は魔獣の体が消え去るまでわからない。そしてそれがはっきりする前に服は破棄されていた。どちらのものでも不衛生であることに違いはない。
安堵したものの不思議だった。
おかしな現象が目の前で起きたような違和感がある。
しかし静夏にはその感覚を上手く言葉にすることができなかった。
バルド本人はそんなことはどこ吹く風、まったく気にした素振りを見せず復旧作業に加わっている。
バルドは主に補強のアドバイスとそれに必要な計算を担当していた。
静夏は計算はからっきしだが、ネロとの勝負を見る限りバルドは得意なようだ。上手く役割分担をできているようで少し嬉しくなっていると、視界の端にちらりと銀髪が見えて静夏は足を止めた。
暗くなってきたため作業は随分前に切り上げられ、最後まで残っていた静夏も今ようやく帰ろうとしていたところだ。
だというのにその銀髪がバルドのものに見え、静夏はそちらに足を向ける。
そこはトンネルの脇から山の中へ進む道だった。
夜の山や森が危険なことは村人ならわかっているはず。そしてそれはバルドも同じことだ。
「……誰であれ危険であることを伝えて止めるべきだな」
結論を出した静夏はすでにほとんどが闇に包まれた山へと足を踏み入れた。
相手はよほど迷いなく進んでいるのか道中で追いつくことはなかった。
しかし足音だけがかすかに聞こえる。
道なりに進んでいるようだ、と判断した静夏はそのまま舗装されていない道を進んだ。
道、といっても薬草を採りに入る人間が好んで使っているため他の場所より拓かれ歩きやすくなっている、程度の道のため闇の中を歩く場合は注意が必要だ。
しばらく進むと切り立った崖の上に出た。
風がトンネル付近よりも強く、緑の匂いが濃い。
夜気迫るその空間の真ん中、そこに銀髪の男性が背を向けて立っていた。――やはりバルドだ。
「……?」
静夏は声をかけようとしたが、バルドが崖の下を覗き込んでいるのに気がついて一瞬躊躇う。驚かせたら落ちてしまうかもしれない。
あれからバルドは髪紐を失ったせいか髪を縛らず流しっぱなしにしており、存外長い髪が夜風に舞っていた。僅かな月の光を反射しているのか闇夜に浮き上がって見える。
それがあるタイミングで小さく跳ね、そのままバルドが飛び降りたと気づいた瞬間には静夏は地面を強く蹴っていた。
大きくジャンプして崖下に向かって更に地面を蹴り、落下するバルドの体を抱えて崖の壁面を垂直に走り下りる。
落下の衝撃をすべて前へ走る力に換えた後、地面に激突する前に壁面を蹴り飛ばすと、静夏は崖下を流れていた川を数歩走って向こう岸に着地した。
それぞれ別の理由で呆然としていた二人は顔を見合わせる。
「マ……マジで水面って走れるんだな!?」
「バルド、なぜ飛び降りた」
バルドの場違いな感動は静夏の問いに掻き消された。
問われたバルドはばつが悪そうな顔で頬を掻く。
「すまん、まさか見てるとは思わなかったんだ。心配させたな。……前に確信を持ってから言いたいって口にしたの、覚えてるか」
「ああ。しかし飛び降りることとどう繋がるのかがわからない」
バルドは記憶喪失だったが、その失われた記憶を思い出したのではないかと問い掛けた時にそう返されたのだ。
だが飛び降りれば確信を得られるものなのだろうか。
あの崖は人間が落ちれば即死、もしくは致命的な怪我を負うほどのものだ。あまりにも危なすぎる、と静夏は僅かに怒気を漏らしてバルドを見る。
バルドは起こられた子供のような、しかし間違ったことは口にしていないという表情で補足するように言った。
「俺は俺の力が時間の経過で成長、もしくは進化するものか確かめたかったんだ」
「……力?」
「静夏も見ただろ……っつってもその瞬間は見てないか。けど違和感くらいは感じてたはずだ」
これも記憶がちょっと曖昧なんだが、と前置きしてからバルドは自然な動きでナイフを取り出して自分の腕を切りつけた。
あまりにもあっという間で止める暇さえない。
そして――ぎょっとする静夏の目の前でその傷が治っていく。後に残ったのは負傷時に流れた血の跡だけだった。
「これは……」
「俺、多分不老不死なんだよ。どういうわけかわからねぇが」
そこで、とバルドは遠く離れてしまった崖を指さす。
「記憶が中途半端に戻った。その理由は頭部損傷と見てる……が、全部潰れたわけじゃないから一部だけ元に戻ったらしい。その元っていうのが記憶を失う前の状態だ。ならもう一度頭を潰して経過を見てみようと思ったわけなんだよ」
「――本当に不老不死だとしても、少々過激すぎると思うが」
「けど一番手っ取り早いだろ?」
バルドは静夏に地面に下ろしてもらうとナイフをしまった。
「記憶を無くした原因も頭部損傷ではないかっていう仮説を立ててる。その時はまだ今より力が弱くて、損傷した影響で傷は治っても記憶は戻らなかった。不死を治癒に頼ってたんだろうな……今は、うーん、体感だがさっき言った元になる状態を参考に治してる気がする」
「故に治った部分のみ記憶が蘇ったと」
「そうそう。まあ人間の記憶ってそんな単純じゃないと思うんだが、俺をそれに当てはめちゃいけない気もするんだよなぁ……」
所々他人のように感じていたのもそのせいだろうか。
そう考えながら静夏はじっとバルドを見る。
「他に進化を確かめる方法はないのか」
「……ここまで話したなら静夏に協力を頼んでみてもいいか……」
でもなんか気が引けるなぁ、などと言いながらバルドは静夏に視線を返した。
「静夏、伊織を含めてお前たちは神様から力を貰ったって言ってたな?」
「ああ」
「神様とやらの記憶はないが――俺も、多分この力を貰ってる」
静夏は一度、二度、とゆっくりと目を瞬かせる。
「つまりお前も転生者だ、と?」
「そうだ。だからお前たちの力が進化していくかどうか、もしくは進化しているかどうか検証させてくれ」
なら俺の仮説も次のステップに上がれる。
そうバルドは言ったが、立証されれば今度こそ明確な目的を持って頭を潰そうとするのではないか。
そんな不安があったものの、今ここで行なわれるよりはよっぽどいい。
「……いいだろう、協力しよう」
そうして静夏は頷き、バルドの手をゆっくりと握った。
静夏とバルド(イラスト:縁代まと)
崩れた天井の補強や修繕は村にいる専門の人間が担当しているため、静夏の仕事はもっぱらこういった力仕事だった。
ただこの力仕事こそが常人には難しいことである。
村にはもちろん重機などないため、静夏がひょいひょいと運び出していなければ村人たちが手作業で何日もかけて行なうことになっていただろう。
――静夏は魔獣の捨て身の攻撃を思い出す。
あの時ああ判断していれば、こう判断していればとは思うが、悩む前にやるべきことをやるべきだ。そしてもし村人から責められるならば、作業をしながらになってしまうがちゃんと受け止めよう。
そう思っていたが、村人の中に静夏たちを責める者は一人もいなかった。
現に魔獣は討伐され、幸いにもあの群れ以外は存在しなかったのだ。静夏たちが命懸けで助けてくれたと同行していたバントールが証言したのも大きい。
生活の要となるトンネルが潰れたことは由々しき事態だが、その復旧も静夏の力で予定を前倒しにして進んでいる。
更には、もう一人。
(バルドにも世話になったな……)
トンネルからの脱出後、静夏の勧めでバルドには念のため病院で一通りの診察を受けてもらった。
結果は怪我一つない健康体。血まみれなのも服と髪や肌だけで、出血している場所はなかったという。
その汚れた服も魔獣の返り血に見えるほどだったが、真相は魔獣の体が消え去るまでわからない。そしてそれがはっきりする前に服は破棄されていた。どちらのものでも不衛生であることに違いはない。
安堵したものの不思議だった。
おかしな現象が目の前で起きたような違和感がある。
しかし静夏にはその感覚を上手く言葉にすることができなかった。
バルド本人はそんなことはどこ吹く風、まったく気にした素振りを見せず復旧作業に加わっている。
バルドは主に補強のアドバイスとそれに必要な計算を担当していた。
静夏は計算はからっきしだが、ネロとの勝負を見る限りバルドは得意なようだ。上手く役割分担をできているようで少し嬉しくなっていると、視界の端にちらりと銀髪が見えて静夏は足を止めた。
暗くなってきたため作業は随分前に切り上げられ、最後まで残っていた静夏も今ようやく帰ろうとしていたところだ。
だというのにその銀髪がバルドのものに見え、静夏はそちらに足を向ける。
そこはトンネルの脇から山の中へ進む道だった。
夜の山や森が危険なことは村人ならわかっているはず。そしてそれはバルドも同じことだ。
「……誰であれ危険であることを伝えて止めるべきだな」
結論を出した静夏はすでにほとんどが闇に包まれた山へと足を踏み入れた。
相手はよほど迷いなく進んでいるのか道中で追いつくことはなかった。
しかし足音だけがかすかに聞こえる。
道なりに進んでいるようだ、と判断した静夏はそのまま舗装されていない道を進んだ。
道、といっても薬草を採りに入る人間が好んで使っているため他の場所より拓かれ歩きやすくなっている、程度の道のため闇の中を歩く場合は注意が必要だ。
しばらく進むと切り立った崖の上に出た。
風がトンネル付近よりも強く、緑の匂いが濃い。
夜気迫るその空間の真ん中、そこに銀髪の男性が背を向けて立っていた。――やはりバルドだ。
「……?」
静夏は声をかけようとしたが、バルドが崖の下を覗き込んでいるのに気がついて一瞬躊躇う。驚かせたら落ちてしまうかもしれない。
あれからバルドは髪紐を失ったせいか髪を縛らず流しっぱなしにしており、存外長い髪が夜風に舞っていた。僅かな月の光を反射しているのか闇夜に浮き上がって見える。
それがあるタイミングで小さく跳ね、そのままバルドが飛び降りたと気づいた瞬間には静夏は地面を強く蹴っていた。
大きくジャンプして崖下に向かって更に地面を蹴り、落下するバルドの体を抱えて崖の壁面を垂直に走り下りる。
落下の衝撃をすべて前へ走る力に換えた後、地面に激突する前に壁面を蹴り飛ばすと、静夏は崖下を流れていた川を数歩走って向こう岸に着地した。
それぞれ別の理由で呆然としていた二人は顔を見合わせる。
「マ……マジで水面って走れるんだな!?」
「バルド、なぜ飛び降りた」
バルドの場違いな感動は静夏の問いに掻き消された。
問われたバルドはばつが悪そうな顔で頬を掻く。
「すまん、まさか見てるとは思わなかったんだ。心配させたな。……前に確信を持ってから言いたいって口にしたの、覚えてるか」
「ああ。しかし飛び降りることとどう繋がるのかがわからない」
バルドは記憶喪失だったが、その失われた記憶を思い出したのではないかと問い掛けた時にそう返されたのだ。
だが飛び降りれば確信を得られるものなのだろうか。
あの崖は人間が落ちれば即死、もしくは致命的な怪我を負うほどのものだ。あまりにも危なすぎる、と静夏は僅かに怒気を漏らしてバルドを見る。
バルドは起こられた子供のような、しかし間違ったことは口にしていないという表情で補足するように言った。
「俺は俺の力が時間の経過で成長、もしくは進化するものか確かめたかったんだ」
「……力?」
「静夏も見ただろ……っつってもその瞬間は見てないか。けど違和感くらいは感じてたはずだ」
これも記憶がちょっと曖昧なんだが、と前置きしてからバルドは自然な動きでナイフを取り出して自分の腕を切りつけた。
あまりにもあっという間で止める暇さえない。
そして――ぎょっとする静夏の目の前でその傷が治っていく。後に残ったのは負傷時に流れた血の跡だけだった。
「これは……」
「俺、多分不老不死なんだよ。どういうわけかわからねぇが」
そこで、とバルドは遠く離れてしまった崖を指さす。
「記憶が中途半端に戻った。その理由は頭部損傷と見てる……が、全部潰れたわけじゃないから一部だけ元に戻ったらしい。その元っていうのが記憶を失う前の状態だ。ならもう一度頭を潰して経過を見てみようと思ったわけなんだよ」
「――本当に不老不死だとしても、少々過激すぎると思うが」
「けど一番手っ取り早いだろ?」
バルドは静夏に地面に下ろしてもらうとナイフをしまった。
「記憶を無くした原因も頭部損傷ではないかっていう仮説を立ててる。その時はまだ今より力が弱くて、損傷した影響で傷は治っても記憶は戻らなかった。不死を治癒に頼ってたんだろうな……今は、うーん、体感だがさっき言った元になる状態を参考に治してる気がする」
「故に治った部分のみ記憶が蘇ったと」
「そうそう。まあ人間の記憶ってそんな単純じゃないと思うんだが、俺をそれに当てはめちゃいけない気もするんだよなぁ……」
所々他人のように感じていたのもそのせいだろうか。
そう考えながら静夏はじっとバルドを見る。
「他に進化を確かめる方法はないのか」
「……ここまで話したなら静夏に協力を頼んでみてもいいか……」
でもなんか気が引けるなぁ、などと言いながらバルドは静夏に視線を返した。
「静夏、伊織を含めてお前たちは神様から力を貰ったって言ってたな?」
「ああ」
「神様とやらの記憶はないが――俺も、多分この力を貰ってる」
静夏は一度、二度、とゆっくりと目を瞬かせる。
「つまりお前も転生者だ、と?」
「そうだ。だからお前たちの力が進化していくかどうか、もしくは進化しているかどうか検証させてくれ」
なら俺の仮説も次のステップに上がれる。
そうバルドは言ったが、立証されれば今度こそ明確な目的を持って頭を潰そうとするのではないか。
そんな不安があったものの、今ここで行なわれるよりはよっぽどいい。
「……いいだろう、協力しよう」
そうして静夏は頷き、バルドの手をゆっくりと握った。
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