35 / 51
お父様攻略編
第35話 君が大切だから 【★】
しおりを挟む
お姉様とは仲直りした。
お父様の説得には成功した。
そして、このふたりはお互いに私の命を狙っていたことを知らないままだ。
つまり計画通り穏便に進められている。そして残っているのは――母メリッサの父であり、私の祖父であるイベイタスお祖父様だけ。
彼が私を嫌う理由である『忌み子』と呼ぶ原因はまだわかっていない。
これから期限付きの、それもいつ実行されてもおかしくない状況で調べていくことになるわ。
お見舞いには一度も現れなかったけれど、私がヘーゼロッテ家の家系魔法も正式に使えるようになった話はお祖父様の耳にも入っているはずだ。
制限があるとはいえ、治癒系の魔法は暗殺したい側からすれば厄介だろうから、使いこなせるようになる前に手を打とうと動く可能性はあるわ。お父様の時のように。
お父様の件が一段落した今、こちらも早めに調べ始める必要がある。
そして、その調査にはお姉様もお父様もお母様も巻き込めない。
お母様以外の家族が私の命を狙っていたことを知られないようにしないといけない都合上、致し方のないことだけれど――「こんな父親だけれど何かあれば頼るんだよ」と言うお父様や「何か考え込んでるみたいだけど……わ、私が聞いてあげてもいいわよ」と言ってくれたお姉様に頼ることができないのは、少し寂しかった。
でもこんな状況で頑張るのには慣れてきたわ。
それに。
「また危ない目に遭うかもしれないから、もう協力しなくてもいい。……なんて言っても無理やり関わってくるんでしょ?」
「あはは、僕のことがわかってきたね、ヘルガ」
自室の窓辺で隣に立つレネが笑う。
お父様の件でレネは大怪我を負った。
幸いにも私の治癒魔法が成功して傷跡すら残らなかったけれど、それでもあの光景は簡単には忘れられそうにもない。
私は見た目通りの精神年齢じゃないわ。
つまり大人が子供を巻き込んで危険に晒したのよ。
いくら自分の身が子供でも避けようのない事実だった。
しかしレネはまったく怖気づいていない。
むしろ引き続き積極的に関わろうとしている。
勇猛と言うべきか無謀と言うべきか迷うところだわ。両方かもしれないわね。
「ここで無理やり突き放しても、そのあと単独行動をされるくらいなら……これからも仲間として宜しくお願いするわ。でも無理だと思ったらすぐに言ってちょうだい、引き留めたりはしないから」
「それはないよ。僕はアルバボロス家の特性をきっかけに知った君の情報を大切にしたいし、その情報についてもっと詳しく知っていきたいからね。それに――君をひとりで立ち向かわせるわけにはいかない」
レネ以外に協力者は作れない。
信頼できる昔からのメイドにも、侍女にも、家庭教師にも、もちろん家族にも。
レネは子供だけれど、だからこそ万一ばれても見逃される可能性がある。
それにもしお祖父様に知られても、レネの一族の特性や地位が彼を守ってくれるわ。お祖父様だって下手にアルバボロス家を敵に回して、様々な方法を駆使して痛い腹を隅から隅まで探られるのは嫌なはず。
だからこそレネは協力者にうってつけ。
そんな彼がいなくなれば、今後はまたひとりで試行錯誤していくことになる。
今まではそれが普通で、協力者を得るだなんて夢のまた夢だった。
だというのに、そんな『前と同じ』に戻るのが嫌で堪らない。
私の中にたしかにあった心細さを見透かされたようで、不甲斐ないけれど目頭が熱くなる。
それを誤魔化すために私は笑みを浮かべた。
「ありがとう、レネ。それじゃあこれからも宜しくね」
「うん、もちろん!」
「あっ……でも完全に無償っていうのは私が嫌なの。あなたにとっては協力すること自体が報酬みたいなものなのかもしれないけど。それに……」
お父様の件で、私は彼にお礼をしたいと考えていた。
だからといってお礼の言葉だけじゃ私の気が済まないし、現金なんてもってのほか。アルバボロス家として知りたいであろう情報はもう大体渡してしまった。
だから何か欲しいものはない? と直球で訊ねる。
きっとレネの性格ならこうした方が正解だわ。
レネはしばらく考え込んでから口を開く。
「ヘルガが夢を叶え――」
「私が夢を叶えることがお礼になるっていうのはナシ」
「対策されてるなぁ。それじゃあ……今後、僕が欲しいって言ったらお菓子を作ってくれない? もちろんヘルガの手作りで」
お菓子を?
そう問い返すとレネはにこやかな笑みと共に頷いた。
お菓子はクッキーでもマフィンでもなんでもいいらしい。
しかも一回限定ではなく、これからレネがリクエストしたら必ず作るという、いわば食べ放題チケットのような形式だった。
私としては全然足りないけれど、それを補うほどこれから沢山作ってあげられる可能性はある。
「……そうね……わかったわ、それで妥協しましょう」
「お礼をする側がもっとあげたいけど妥協するって不思議なシチュエーションだね」
「あら、あなたがもっと俗物的ならこうはならなかったのよ。アルバボロス家の特性っていうのも大変ね」
でもお菓子が食べたいなんて子供らしい面が見れたから良しとしましょう。
そう思っているとレネが目を細めながらこちらを見た。
「一族の特性も確かにあるけれど、そればかりじゃないんだ」
「そうなの? 個人的な興味?」
「アルバボロス家の者としてじゃなくて、僕がヘルガに死なれたら嫌なんだ。君が大切だから」
お父様への言葉もレネとしてのものだった。
アルバボロスの特性が独特なものでも、そこに個人の意思がまったく影響していないわけじゃないってことね。――と感心していたところで思わず目を瞬かせる。
大切だから死なれると嫌?
レネの顔を見ると彼はにこにこと笑みを浮かべていた。
「さっきのはどういう意味!?」
「うーん、……訊ねなくてもヘルガがわかってくれるまで説明はお預けにしようか」
「なんでそうなるの!?」
慌てる私をよそにレネは楽しげにしている。
まだ十代前半なのにポテンシャルが半端なくない!?
でもいくらマセててもここで私が照れるのはいけないことだわ。だって私は大人だから。
ひとまず今は親しい仲間として大切だと解釈しておきましょう。
そう心の中で頷いていたというのに――レネに手を握られ「僕からも伝えておくよ。これからも宜しくね」と言われると、どうしようもなく落ち着かない気分になるのは体の年齢に精神が引っ張られているせいなのかしら。
お祖父様のこと以外にも考えることが増えてしまったかも。
そんなことを考えながら、私からも「改めてこれからも宜しく頼むわ」と返す。
どんな理由にせよ、私の一番の理解者であり協力者でいてくれる人の手を握り返して。
クリスマスに描いたヘルガ(イラスト:縁代まと)
お父様の説得には成功した。
そして、このふたりはお互いに私の命を狙っていたことを知らないままだ。
つまり計画通り穏便に進められている。そして残っているのは――母メリッサの父であり、私の祖父であるイベイタスお祖父様だけ。
彼が私を嫌う理由である『忌み子』と呼ぶ原因はまだわかっていない。
これから期限付きの、それもいつ実行されてもおかしくない状況で調べていくことになるわ。
お見舞いには一度も現れなかったけれど、私がヘーゼロッテ家の家系魔法も正式に使えるようになった話はお祖父様の耳にも入っているはずだ。
制限があるとはいえ、治癒系の魔法は暗殺したい側からすれば厄介だろうから、使いこなせるようになる前に手を打とうと動く可能性はあるわ。お父様の時のように。
お父様の件が一段落した今、こちらも早めに調べ始める必要がある。
そして、その調査にはお姉様もお父様もお母様も巻き込めない。
お母様以外の家族が私の命を狙っていたことを知られないようにしないといけない都合上、致し方のないことだけれど――「こんな父親だけれど何かあれば頼るんだよ」と言うお父様や「何か考え込んでるみたいだけど……わ、私が聞いてあげてもいいわよ」と言ってくれたお姉様に頼ることができないのは、少し寂しかった。
でもこんな状況で頑張るのには慣れてきたわ。
それに。
「また危ない目に遭うかもしれないから、もう協力しなくてもいい。……なんて言っても無理やり関わってくるんでしょ?」
「あはは、僕のことがわかってきたね、ヘルガ」
自室の窓辺で隣に立つレネが笑う。
お父様の件でレネは大怪我を負った。
幸いにも私の治癒魔法が成功して傷跡すら残らなかったけれど、それでもあの光景は簡単には忘れられそうにもない。
私は見た目通りの精神年齢じゃないわ。
つまり大人が子供を巻き込んで危険に晒したのよ。
いくら自分の身が子供でも避けようのない事実だった。
しかしレネはまったく怖気づいていない。
むしろ引き続き積極的に関わろうとしている。
勇猛と言うべきか無謀と言うべきか迷うところだわ。両方かもしれないわね。
「ここで無理やり突き放しても、そのあと単独行動をされるくらいなら……これからも仲間として宜しくお願いするわ。でも無理だと思ったらすぐに言ってちょうだい、引き留めたりはしないから」
「それはないよ。僕はアルバボロス家の特性をきっかけに知った君の情報を大切にしたいし、その情報についてもっと詳しく知っていきたいからね。それに――君をひとりで立ち向かわせるわけにはいかない」
レネ以外に協力者は作れない。
信頼できる昔からのメイドにも、侍女にも、家庭教師にも、もちろん家族にも。
レネは子供だけれど、だからこそ万一ばれても見逃される可能性がある。
それにもしお祖父様に知られても、レネの一族の特性や地位が彼を守ってくれるわ。お祖父様だって下手にアルバボロス家を敵に回して、様々な方法を駆使して痛い腹を隅から隅まで探られるのは嫌なはず。
だからこそレネは協力者にうってつけ。
そんな彼がいなくなれば、今後はまたひとりで試行錯誤していくことになる。
今まではそれが普通で、協力者を得るだなんて夢のまた夢だった。
だというのに、そんな『前と同じ』に戻るのが嫌で堪らない。
私の中にたしかにあった心細さを見透かされたようで、不甲斐ないけれど目頭が熱くなる。
それを誤魔化すために私は笑みを浮かべた。
「ありがとう、レネ。それじゃあこれからも宜しくね」
「うん、もちろん!」
「あっ……でも完全に無償っていうのは私が嫌なの。あなたにとっては協力すること自体が報酬みたいなものなのかもしれないけど。それに……」
お父様の件で、私は彼にお礼をしたいと考えていた。
だからといってお礼の言葉だけじゃ私の気が済まないし、現金なんてもってのほか。アルバボロス家として知りたいであろう情報はもう大体渡してしまった。
だから何か欲しいものはない? と直球で訊ねる。
きっとレネの性格ならこうした方が正解だわ。
レネはしばらく考え込んでから口を開く。
「ヘルガが夢を叶え――」
「私が夢を叶えることがお礼になるっていうのはナシ」
「対策されてるなぁ。それじゃあ……今後、僕が欲しいって言ったらお菓子を作ってくれない? もちろんヘルガの手作りで」
お菓子を?
そう問い返すとレネはにこやかな笑みと共に頷いた。
お菓子はクッキーでもマフィンでもなんでもいいらしい。
しかも一回限定ではなく、これからレネがリクエストしたら必ず作るという、いわば食べ放題チケットのような形式だった。
私としては全然足りないけれど、それを補うほどこれから沢山作ってあげられる可能性はある。
「……そうね……わかったわ、それで妥協しましょう」
「お礼をする側がもっとあげたいけど妥協するって不思議なシチュエーションだね」
「あら、あなたがもっと俗物的ならこうはならなかったのよ。アルバボロス家の特性っていうのも大変ね」
でもお菓子が食べたいなんて子供らしい面が見れたから良しとしましょう。
そう思っているとレネが目を細めながらこちらを見た。
「一族の特性も確かにあるけれど、そればかりじゃないんだ」
「そうなの? 個人的な興味?」
「アルバボロス家の者としてじゃなくて、僕がヘルガに死なれたら嫌なんだ。君が大切だから」
お父様への言葉もレネとしてのものだった。
アルバボロスの特性が独特なものでも、そこに個人の意思がまったく影響していないわけじゃないってことね。――と感心していたところで思わず目を瞬かせる。
大切だから死なれると嫌?
レネの顔を見ると彼はにこにこと笑みを浮かべていた。
「さっきのはどういう意味!?」
「うーん、……訊ねなくてもヘルガがわかってくれるまで説明はお預けにしようか」
「なんでそうなるの!?」
慌てる私をよそにレネは楽しげにしている。
まだ十代前半なのにポテンシャルが半端なくない!?
でもいくらマセててもここで私が照れるのはいけないことだわ。だって私は大人だから。
ひとまず今は親しい仲間として大切だと解釈しておきましょう。
そう心の中で頷いていたというのに――レネに手を握られ「僕からも伝えておくよ。これからも宜しくね」と言われると、どうしようもなく落ち着かない気分になるのは体の年齢に精神が引っ張られているせいなのかしら。
お祖父様のこと以外にも考えることが増えてしまったかも。
そんなことを考えながら、私からも「改めてこれからも宜しく頼むわ」と返す。
どんな理由にせよ、私の一番の理解者であり協力者でいてくれる人の手を握り返して。
クリスマスに描いたヘルガ(イラスト:縁代まと)
11
お気に入りに追加
50
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢に転生したので、すべて無視することにしたのですが……?
りーさん
恋愛
気がついたら、生まれ変わっていた。自分が死んだ記憶もない。どうやら、悪役令嬢に生まれ変わったみたい。しかも、生まれ変わったタイミングが、学園の入学式の前日で、攻略対象からも嫌われまくってる!?
こうなったら、破滅回避は諦めよう。だって、悪役令嬢は、悪口しか言ってなかったんだから。それだけで、公の場で断罪するような婚約者など、こっちから願い下げだ。
他の攻略対象も、別にお前らは関係ないだろ!って感じなのに、一緒に断罪に参加するんだから!そんな奴らのご機嫌をとるだけ無駄なのよ。
もう攻略対象もヒロインもシナリオも全部無視!やりたいことをやらせてもらうわ!
そうやって無視していたら、なんでか攻略対象がこっちに来るんだけど……?
※恋愛はのんびりになります。タグにあるように、主人公が恋をし出すのは後半です。
1/31 タイトル変更 破滅寸前→ゲーム開始直前
離縁してくださいと言ったら、大騒ぎになったのですが?
ネコ
恋愛
子爵令嬢レイラは北の領主グレアムと政略結婚をするも、彼が愛しているのは幼い頃から世話してきた従姉妹らしい。夫婦生活らしい交流すらなく、仕事と家事を押し付けられるばかり。ある日、従姉妹とグレアムの微妙な関係を目撃し、全てを諦める。
転生悪役令嬢に仕立て上げられた幸運の女神様は家門から勘当されたので、自由に生きるため、もう、ほっといてください。今更戻ってこいは遅いです
青の雀
ファンタジー
公爵令嬢ステファニー・エストロゲンは、学園の卒業パーティで第2王子のマリオットから突然、婚約破棄を告げられる
それも事実ではない男爵令嬢のリリアーヌ嬢を苛めたという冤罪を掛けられ、問答無用でマリオットから殴り飛ばされ意識を失ってしまう
そのショックで、ステファニーは前世社畜OL だった記憶を思い出し、日本料理を提供するファミリーレストランを開業することを思いつく
公爵令嬢として、持ち出せる宝石をなぜか物心ついたときには、すでに貯めていて、それを原資として開業するつもりでいる
この国では婚約破棄された令嬢は、キズモノとして扱われることから、なんとか自立しようと修道院回避のために幼いときから貯金していたみたいだった
足取り重く公爵邸に帰ったステファニーに待ち構えていたのが、父からの勘当宣告で……
エストロゲン家では、昔から異能をもって生まれてくるということを当然としている家柄で、異能を持たないステファニーは、前から肩身の狭い思いをしていた
修道院へ行くか、勘当を甘んじて受け入れるか、二者択一を迫られたステファニーは翌早朝にこっそり、家を出た
ステファニー自身は忘れているが、実は女神の化身で何代前の過去に人間との恋でいさかいがあり、無念が残っていたので、神界に帰らず、人間界の中で転生を繰り返すうちに、自分自身が女神であるということを忘れている
エストロゲン家の人々は、ステファニーの恩恵を受け異能を覚醒したということを知らない
ステファニーを追い出したことにより、次々に異能が消えていく……
4/20ようやく誤字チェックが完了しました
もしまだ、何かお気づきの点がありましたら、ご報告お待ち申し上げておりますm(_)m
いったん終了します
思いがけずに長くなってしまいましたので、各単元ごとはショートショートなのですが(笑)
平民女性に転生して、下剋上をするという話も面白いかなぁと
気が向いたら書きますね
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
転生先は盲目幼女でした ~前世の記憶と魔法を頼りに生き延びます~
丹辺るん
ファンタジー
前世の記憶を持つ私、フィリス。思い出したのは五歳の誕生日の前日。
一応貴族……伯爵家の三女らしい……私は、なんと生まれつき目が見えなかった。
それでも、優しいお姉さんとメイドのおかげで、寂しくはなかった。
ところが、まともに話したこともなく、私を気に掛けることもない父親と兄からは、なぜか厄介者扱い。
ある日、不幸な事故に見せかけて、私は魔物の跋扈する場所で見捨てられてしまう。
もうダメだと思ったとき、私の前に現れたのは……
これは捨てられた盲目の私が、魔法と前世の記憶を頼りに生きる物語。
旦那様、前世の記憶を取り戻したので離縁させて頂きます
結城芙由奈@12/27電子書籍配信中
恋愛
【前世の記憶が戻ったので、貴方はもう用済みです】
ある日突然私は前世の記憶を取り戻し、今自分が置かれている結婚生活がとても理不尽な事に気が付いた。こんな夫ならもういらない。前世の知識を活用すれば、この世界でもきっと女1人で生きていけるはず。そして私はクズ夫に離婚届を突きつけた―。
異世界に召喚されたけど、聖女じゃないから用はない? それじゃあ、好き勝手させてもらいます!
明衣令央
ファンタジー
糸井織絵は、ある日、オブルリヒト王国が行った聖女召喚の儀に巻き込まれ、異世界ルリアルークへと飛ばされてしまう。
一緒に召喚された、若く美しい女が聖女――織絵は召喚の儀に巻き込まれた年増の豚女として不遇な扱いを受けたが、元スマホケースのハリネズミのぬいぐるみであるサーチートと共に、オブルリヒト王女ユリアナに保護され、聖女の力を開花させる。
だが、オブルリヒト王国の王子ジュニアスは、追い出した織絵にも聖女の可能性があるとして、織絵を連れ戻しに来た。
そして、異世界転移状態から正式に異世界転生した織絵は、若く美しい姿へと生まれ変わる。
この物語は、聖女召喚の儀に巻き込まれ、異世界転移後、新たに転生した一人の元おばさんの聖女が、相棒の元スマホケースのハリネズミと楽しく無双していく、恋と冒険の物語。
2022.9.7 話が少し進みましたので、内容紹介を変更しました。その都度変更していきます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる