186 / 216
第3章:生い立ち編2 ~見聞の旅路~
第122話 エリオスの覚悟
しおりを挟む
パカラッパカラッパカラッ!!!
パカラッパカラッパカラッ!!!
バルドとオスカーは南門から向かってくるエデルに目を向けることなく、更に速度を上げた。
己の名を呼ぶエデルの声が背中に響くが、この状況ではマデュラ騎士団城塞から抜け出す事が先決だ。
パカラッパカラッパカラッ!!!
パカラッパカラッパカラッ!!!
暫く進むとマデュラ騎士団城塞南門が見えてきた。
門番が数人配置されてはいるものの戦闘態勢に入っている様子は窺えない。
門番は血香を纏い疾走してくる二頭の馬を驚いた表情で眺め、1人が門内に知らせに走って行った。
速度を落とさないままバルドとオスカーは並行する。
後方から追手が迫る気配が感じられない。
徐々に速度を落とすバルドに合わせオスカーも速度を落とした。
話ができる程の歩調にするとオスカーがバルドに馬を寄せた。
「追手の気配はありませんね・・・・城塞東門に仕掛けでもされてなければよいのですが・・・」
セルジオ騎士団に所属していた折、戦場ではバルドは先鋒、オスカーは殿を担っていた。
追手がない時ほど、用心すべきだと重々承知している。
しかも敗走時はなお更だ。
行く手を阻み、隊列の横腹を突く。隊列が乱れ弱った所を後方から一気に畳みかける戦法だ。
ましてここは騎士団城塞内。仮に敵方が踏み入っても容易く脱出できない仕掛けがされている。
バルドはオスカーの問いに無言で呼応し、前方へ目を向けた。
暫くそのままの歩調で進む。今の所、前方から血香は感じられない。
バルドは口を開いた。
「オスカー殿、城塞東門へできうる限り早く進みましょう。万が一に備えてセルジオ様をそのままにお願いできますか?」
バルドの言葉にオスカーの馬上で揺られるエリオスが異を唱えた。
「バルド殿、それはなりませんっ!初代様のお言葉に反する行いとなります」
エリオスは凛とした声音をバルドに向けた。
セルジオは首を後ろへ向けエリオスの顔を見る。
バルドを見つめるエリオスの横顔には覚悟が宿っている様に見えた。
エリオスはバルドへ顔を向けたまま続ける。
「バルド殿、初代様のお言葉を覚えておいでですか?我らへ餞として授けて下さったお言葉です」
「・・・・」
バルドは厳しい口調になるエリオスをじっと見つめ次の言葉を待った。
「お忘れではありませんよね。初代様はこの様に申されました」
『セルジオを守らんがため、己の命を投げ捨ててはならん。命を投げ捨てる事と命を賭すことは雲泥の差がある。投げ捨てるとはすなわち負の産物だ。守られた者へ恨み、憎しみを遺す。賭すとは覚悟を示すことだ。今あることは数多の先人の過去と今が絡み合い成し遂げられている。独りでは何をも成し遂げる事はできぬ証なのだ。願わくば天が定めし生を全うしてくれ。セルジオと共に』
「バルド殿の万が一は我ら3人を逃がしバルド殿が盾となることではありませんか?それは『命を投げ捨てること』になります。仮にこの場を逃げおおせたとして、その先はいかがなりますか?3人でマデュラ騎士団の追走を逃れられるとお思いですか?」
エリオスの口調は今までにない程に厳しいものだった。
「商船荷積みの様子をご覧になられたでしょう?あの様な統制を取られる方が率いる騎士団の追走を我ら3人で逃げ切れるとお思いならばバルド殿が盾となればよろしい。されど我らはマデュラ子爵領を生きて出る事は叶わないでしょう。いかがですか?バルド殿」
エリオスはバルドの深い紫色の眼をじっと見つめた。
オスカーは目の前でバルドを諭すエリオスに驚いていた。
これまでのエリオスはどこかセルジオやバルドに遠慮がちだった。
バルドの教えに耳を傾け、その教えを忠実に実行に移すことが他ならぬセルジオの守護の騎士としてやるべき事だと認識していた。
まして、バルドとオスカーの話に介入してくることなどなかった。
穏やかで涙もろく、セルジオへ寄せる想いを抑え従う事が天命だと悟っている様にさえ見えた。
所がどうだ。今目の前にいるエリオスの姿は初代セルジオが見せた100有余年前の情景の中にいたエリオスそのものだった。
エリオスの言動に驚いた表情のままオスカーはバルドの顔を見る。
バルドは一瞬オスカーと目線を合わせるとエリオスに微笑みを向けた。
「エリオス様、お言葉痛み入ります。私の考えが浅はかでありました」
バルドは馬上で左手を胸に当てた。
「エリオス様の仰る通りにございます。命を賭すとは難しい事です。エリオス様、感謝申します」
バルドはエリオスへ頭を下げると愛おしそうにセルジオへ目を向けた。
「セルジオ様、こちらへ。馬を止めずに渡れますか?」
エリオスはバルドの言葉にセルジオのベルトを外した。
「エリオス、感謝もうす」
セルジオは首を回してベルトを外すエリオスへ呼応する。
「いえ、差し出がましい事を申しました。お許し下さい」
エリオスはバルドへ詫びを入れる。
エリオスの成長ぶりにバルドとオスカーは顔を見合わせ微笑み合う。
「オスカー殿、エリオス様は益々頼もしくなられます」
「バルド殿、左様ですね。こらからはセルジオ様、エリオス様も含めて戦術を練ると致しましょう」
オスカーはセルジオの腰ひもに手をかけ、馬上でセルジオを立たせた。
「左様ですね。これよりは実戦の機会が益々増えます。セルジオ様、エリオス様、お願い致します」
バルドが馬上のセルジオに手を伸ばすとセルジオはヒラリとバルドの馬に飛び移った。
「承知したっ!」
セルジオがバルドの首に両腕を回し勢いよく呼応する。
「承知しました」
エリオスは少し照れた様子で呼応した。
セルジオの腰にベルトを装着すると二頭は歩調を早めた。
速歩で進むと開けた三筋にぶつかった。
セルジオは右手側の筋に目を向けた。どこか見覚えのある広場が見える。
バルドが口を開いた。
「マデュラ騎士団城塞訓練場です。青と赤の因縁が始まった場所であり、初代様がお命を落とされた場所です」
初代が見せた情景とは少し趣が異なる。
かつて、光と炎の魔導士オーロラの火刑執行の為に設えられた広場は騎士団訓練場に整備された。
木々の間から見え隠れする訓練場にセルジオを目を向ける。
風が森の木々を揺らし、どこか懐かしい香りが漂ってくる感じがした。
セルジオは静かに目を閉じる。己の中に眠る初代が動き出す気配はなかった。
バルドはセルジオの様子を注視する。
セルジオが動じる素振りがないことを確認すると他の筋の説明を続けた。
「左側の斜面がマデュラ騎士団の屋敷への入り口です。正面へ進むと城塞東門です」
正面の道は石畳から踏みしめられた土道に変わっていた。
道幅も狭く馬一頭が通れる程だった。
「こちら側は荷馬車が通れない様、道幅を狭め、侵入者が逃げられない造りとなっています」
バルドはセルジオへ耳打ちするとオスカーへ顔を向けた。
「オスカー殿、先を急ぎましょう」
「はっ!承知しましたっ!」
オスカーが呼応するとバルドは正面の道を先導する様に駆け出した。
セルジオは後ろを振り返り今一度訓練場へ目を向けた。
初代が見せた十字の木枠が崩れ落ちる情景が薄っすらと見えた気がした。
【春華のひとり言】
今日もお読み頂きありがとうございます。
成長速度が増すエリオスの回でした。
子どもの成長速度は侮れませんよね。
特に過酷な状況に置かれれば置かれる程、成長速度は増す様に感じます。
初代セルジオの言葉に覚悟を決めたエリオスに触発されるバルドとオスカー。
マデュラ騎士団の想いとは裏腹な行動にこの先どうなるのか?
次回は城塞東門から向かってくるマデュラ騎士団第一隊長コーエンと鉢合わせの回となります。
戦闘が起きない事を願っています。
次回もよろしくお願い致します。
パカラッパカラッパカラッ!!!
バルドとオスカーは南門から向かってくるエデルに目を向けることなく、更に速度を上げた。
己の名を呼ぶエデルの声が背中に響くが、この状況ではマデュラ騎士団城塞から抜け出す事が先決だ。
パカラッパカラッパカラッ!!!
パカラッパカラッパカラッ!!!
暫く進むとマデュラ騎士団城塞南門が見えてきた。
門番が数人配置されてはいるものの戦闘態勢に入っている様子は窺えない。
門番は血香を纏い疾走してくる二頭の馬を驚いた表情で眺め、1人が門内に知らせに走って行った。
速度を落とさないままバルドとオスカーは並行する。
後方から追手が迫る気配が感じられない。
徐々に速度を落とすバルドに合わせオスカーも速度を落とした。
話ができる程の歩調にするとオスカーがバルドに馬を寄せた。
「追手の気配はありませんね・・・・城塞東門に仕掛けでもされてなければよいのですが・・・」
セルジオ騎士団に所属していた折、戦場ではバルドは先鋒、オスカーは殿を担っていた。
追手がない時ほど、用心すべきだと重々承知している。
しかも敗走時はなお更だ。
行く手を阻み、隊列の横腹を突く。隊列が乱れ弱った所を後方から一気に畳みかける戦法だ。
ましてここは騎士団城塞内。仮に敵方が踏み入っても容易く脱出できない仕掛けがされている。
バルドはオスカーの問いに無言で呼応し、前方へ目を向けた。
暫くそのままの歩調で進む。今の所、前方から血香は感じられない。
バルドは口を開いた。
「オスカー殿、城塞東門へできうる限り早く進みましょう。万が一に備えてセルジオ様をそのままにお願いできますか?」
バルドの言葉にオスカーの馬上で揺られるエリオスが異を唱えた。
「バルド殿、それはなりませんっ!初代様のお言葉に反する行いとなります」
エリオスは凛とした声音をバルドに向けた。
セルジオは首を後ろへ向けエリオスの顔を見る。
バルドを見つめるエリオスの横顔には覚悟が宿っている様に見えた。
エリオスはバルドへ顔を向けたまま続ける。
「バルド殿、初代様のお言葉を覚えておいでですか?我らへ餞として授けて下さったお言葉です」
「・・・・」
バルドは厳しい口調になるエリオスをじっと見つめ次の言葉を待った。
「お忘れではありませんよね。初代様はこの様に申されました」
『セルジオを守らんがため、己の命を投げ捨ててはならん。命を投げ捨てる事と命を賭すことは雲泥の差がある。投げ捨てるとはすなわち負の産物だ。守られた者へ恨み、憎しみを遺す。賭すとは覚悟を示すことだ。今あることは数多の先人の過去と今が絡み合い成し遂げられている。独りでは何をも成し遂げる事はできぬ証なのだ。願わくば天が定めし生を全うしてくれ。セルジオと共に』
「バルド殿の万が一は我ら3人を逃がしバルド殿が盾となることではありませんか?それは『命を投げ捨てること』になります。仮にこの場を逃げおおせたとして、その先はいかがなりますか?3人でマデュラ騎士団の追走を逃れられるとお思いですか?」
エリオスの口調は今までにない程に厳しいものだった。
「商船荷積みの様子をご覧になられたでしょう?あの様な統制を取られる方が率いる騎士団の追走を我ら3人で逃げ切れるとお思いならばバルド殿が盾となればよろしい。されど我らはマデュラ子爵領を生きて出る事は叶わないでしょう。いかがですか?バルド殿」
エリオスはバルドの深い紫色の眼をじっと見つめた。
オスカーは目の前でバルドを諭すエリオスに驚いていた。
これまでのエリオスはどこかセルジオやバルドに遠慮がちだった。
バルドの教えに耳を傾け、その教えを忠実に実行に移すことが他ならぬセルジオの守護の騎士としてやるべき事だと認識していた。
まして、バルドとオスカーの話に介入してくることなどなかった。
穏やかで涙もろく、セルジオへ寄せる想いを抑え従う事が天命だと悟っている様にさえ見えた。
所がどうだ。今目の前にいるエリオスの姿は初代セルジオが見せた100有余年前の情景の中にいたエリオスそのものだった。
エリオスの言動に驚いた表情のままオスカーはバルドの顔を見る。
バルドは一瞬オスカーと目線を合わせるとエリオスに微笑みを向けた。
「エリオス様、お言葉痛み入ります。私の考えが浅はかでありました」
バルドは馬上で左手を胸に当てた。
「エリオス様の仰る通りにございます。命を賭すとは難しい事です。エリオス様、感謝申します」
バルドはエリオスへ頭を下げると愛おしそうにセルジオへ目を向けた。
「セルジオ様、こちらへ。馬を止めずに渡れますか?」
エリオスはバルドの言葉にセルジオのベルトを外した。
「エリオス、感謝もうす」
セルジオは首を回してベルトを外すエリオスへ呼応する。
「いえ、差し出がましい事を申しました。お許し下さい」
エリオスはバルドへ詫びを入れる。
エリオスの成長ぶりにバルドとオスカーは顔を見合わせ微笑み合う。
「オスカー殿、エリオス様は益々頼もしくなられます」
「バルド殿、左様ですね。こらからはセルジオ様、エリオス様も含めて戦術を練ると致しましょう」
オスカーはセルジオの腰ひもに手をかけ、馬上でセルジオを立たせた。
「左様ですね。これよりは実戦の機会が益々増えます。セルジオ様、エリオス様、お願い致します」
バルドが馬上のセルジオに手を伸ばすとセルジオはヒラリとバルドの馬に飛び移った。
「承知したっ!」
セルジオがバルドの首に両腕を回し勢いよく呼応する。
「承知しました」
エリオスは少し照れた様子で呼応した。
セルジオの腰にベルトを装着すると二頭は歩調を早めた。
速歩で進むと開けた三筋にぶつかった。
セルジオは右手側の筋に目を向けた。どこか見覚えのある広場が見える。
バルドが口を開いた。
「マデュラ騎士団城塞訓練場です。青と赤の因縁が始まった場所であり、初代様がお命を落とされた場所です」
初代が見せた情景とは少し趣が異なる。
かつて、光と炎の魔導士オーロラの火刑執行の為に設えられた広場は騎士団訓練場に整備された。
木々の間から見え隠れする訓練場にセルジオを目を向ける。
風が森の木々を揺らし、どこか懐かしい香りが漂ってくる感じがした。
セルジオは静かに目を閉じる。己の中に眠る初代が動き出す気配はなかった。
バルドはセルジオの様子を注視する。
セルジオが動じる素振りがないことを確認すると他の筋の説明を続けた。
「左側の斜面がマデュラ騎士団の屋敷への入り口です。正面へ進むと城塞東門です」
正面の道は石畳から踏みしめられた土道に変わっていた。
道幅も狭く馬一頭が通れる程だった。
「こちら側は荷馬車が通れない様、道幅を狭め、侵入者が逃げられない造りとなっています」
バルドはセルジオへ耳打ちするとオスカーへ顔を向けた。
「オスカー殿、先を急ぎましょう」
「はっ!承知しましたっ!」
オスカーが呼応するとバルドは正面の道を先導する様に駆け出した。
セルジオは後ろを振り返り今一度訓練場へ目を向けた。
初代が見せた十字の木枠が崩れ落ちる情景が薄っすらと見えた気がした。
【春華のひとり言】
今日もお読み頂きありがとうございます。
成長速度が増すエリオスの回でした。
子どもの成長速度は侮れませんよね。
特に過酷な状況に置かれれば置かれる程、成長速度は増す様に感じます。
初代セルジオの言葉に覚悟を決めたエリオスに触発されるバルドとオスカー。
マデュラ騎士団の想いとは裏腹な行動にこの先どうなるのか?
次回は城塞東門から向かってくるマデュラ騎士団第一隊長コーエンと鉢合わせの回となります。
戦闘が起きない事を願っています。
次回もよろしくお願い致します。
0
お気に入りに追加
11
あなたにおすすめの小説

『伯爵令嬢 爆死する』
三木谷夜宵
ファンタジー
王立学園の中庭で、ひとりの伯爵令嬢が死んだ。彼女は婚約者である侯爵令息から婚約解消を求められた。しかし、令嬢はそれに反発した。そんな彼女を、令息は魔術で爆死させてしまったのである。
その後、大陸一のゴシップ誌が伯爵令嬢が日頃から受けていた仕打ちを暴露するのであった。
カクヨムでも公開しています。

皇太子夫妻の歪んだ結婚
夕鈴
恋愛
皇太子妃リーンは夫の秘密に気付いてしまった。
その秘密はリーンにとって許せないものだった。結婚1日目にして離縁を決意したリーンの夫婦生活の始まりだった。
本編完結してます。
番外編を更新中です。
旦那様、前世の記憶を取り戻したので離縁させて頂きます
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
【前世の記憶が戻ったので、貴方はもう用済みです】
ある日突然私は前世の記憶を取り戻し、今自分が置かれている結婚生活がとても理不尽な事に気が付いた。こんな夫ならもういらない。前世の知識を活用すれば、この世界でもきっと女1人で生きていけるはず。そして私はクズ夫に離婚届を突きつけた―。
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?

【完結】キズモノになった私と婚約破棄ですか?別に構いませんがあなたが大丈夫ですか?
なか
恋愛
「キズモノのお前とは婚約破棄する」
顔にできた顔の傷も治らぬうちに第二王子のアルベルト様にそう宣告される
大きな傷跡は残るだろう
キズモノのとなった私はもう要らないようだ
そして彼が持ち出した条件は婚約破棄しても身体を寄越せと下卑た笑いで告げるのだ
そんな彼を殴りつけたのはとある人物だった
このキズの謎を知ったとき
アルベルト王子は永遠に後悔する事となる
永遠の後悔と
永遠の愛が生まれた日の物語


【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く

【完結】幼い頃から婚約を誓っていた伯爵に婚約破棄されましたが、数年後に驚くべき事実が発覚したので会いに行こうと思います
菊池 快晴
恋愛
令嬢メアリーは、幼い頃から将来を誓い合ったゼイン伯爵に婚約破棄される。
その隣には見知らぬ女性が立っていた。
二人は傍から見ても仲睦まじいカップルだった。
両家の挨拶を終えて、幸せな結婚前パーティで、その出来事は起こった。
メアリーは彼との出会いを思い返しながら打ちひしがれる。
数年後、心の傷がようやく癒えた頃、メアリーの前に、謎の女性が現れる。
彼女の口から発せられた言葉は、ゼインのとんでもない事実だった――。
※ハッピーエンド&純愛
他サイトでも掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる