とある騎士の遠い記憶

春華(syunka)

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第3章:生い立ち編2 ~見聞の旅路~

第3章 第5節: マデュラ騎士団

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クリソプ騎士団で「東の歪み」を正す王命を受けたラドフォール騎士団団長アロイスとラドフォール騎士団、影部隊シャッテンに結果的に協力することとなったセルジオ達一行はクリソプ騎士団の巡回を終えるとそのまま南へ向かった。

シュタイン王国東を治める4男爵家の内、残り2男爵家であるオーベロッソ騎士団、ベリル騎士団を予定通り2週間の滞在で通過した。

ベリル男爵家の前当主の実妹がクリソプ男爵前当主に嫁いでいた事もあり、バルドとオスカーはベリル騎士団での滞在は細心の注意を払っていた。

ところが、セルジオ騎士団団長が各貴族騎士団団長への根回しを抜かりなく行っていたことが功を奏し、快く迎え入れられ、驚くほど難なく次の巡回地へ向かうことができた。

セルジオが青き血が流れるコマンドールの再来として真に目覚めたことをラドフォール騎士団団長アロイスは国王と王都騎士団総長へその目覚ましい覚醒振りと共に報告したことも快く迎えられた一つの所以であった。

各貴族当主と貴族騎士団団長へ布告ふれが出されシュタイン王国内でセルジオの覚醒は周知の事実となっていたからだった。

いよいよ目前にマデュラ子爵家領が迫っていた。

赤と青の因縁の始まりの地、マディラ子爵領。

セルジオ達は無事に巡回を終えることができるのか?
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