とある騎士の遠い記憶

春華(syunka)

文字の大きさ
上 下
157 / 216
第3章:生い立ち編2 ~見聞の旅路~

第3章 第5節: マデュラ騎士団

しおりを挟む
クリソプ騎士団で「東の歪み」を正す王命を受けたラドフォール騎士団団長アロイスとラドフォール騎士団、影部隊シャッテンに結果的に協力することとなったセルジオ達一行はクリソプ騎士団の巡回を終えるとそのまま南へ向かった。

シュタイン王国東を治める4男爵家の内、残り2男爵家であるオーベロッソ騎士団、ベリル騎士団を予定通り2週間の滞在で通過した。

ベリル男爵家の前当主の実妹がクリソプ男爵前当主に嫁いでいた事もあり、バルドとオスカーはベリル騎士団での滞在は細心の注意を払っていた。

ところが、セルジオ騎士団団長が各貴族騎士団団長への根回しを抜かりなく行っていたことが功を奏し、快く迎え入れられ、驚くほど難なく次の巡回地へ向かうことができた。

セルジオが青き血が流れるコマンドールの再来として真に目覚めたことをラドフォール騎士団団長アロイスは国王と王都騎士団総長へその目覚ましい覚醒振りと共に報告したことも快く迎えられた一つの所以であった。

各貴族当主と貴族騎士団団長へ布告ふれが出されシュタイン王国内でセルジオの覚醒は周知の事実となっていたからだった。

いよいよ目前にマデュラ子爵家領が迫っていた。

赤と青の因縁の始まりの地、マディラ子爵領。

セルジオ達は無事に巡回を終えることができるのか?
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

美味しい料理で村を再建!アリシャ宿屋はじめます

今野綾
ファンタジー
住んでいた村が襲われ家族も住む場所も失ったアリシャ。助けてくれた村に住むことに決めた。 アリシャはいつの間にか宿っていた力に次第に気づいて…… 表紙 チルヲさん 出てくる料理は架空のものです 造語もあります11/9 参考にしている本 中世ヨーロッパの農村の生活 中世ヨーロッパを生きる 中世ヨーロッパの都市の生活 中世ヨーロッパの暮らし 中世ヨーロッパのレシピ wikipediaなど

地獄の手違いで殺されてしまったが、閻魔大王が愛猫と一緒にネット環境付きで異世界転生させてくれました。

克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作、面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります! 高橋翔は地獄の官吏のミスで寿命でもないのに殺されてしまった。だが流石に地獄の十王達だった。配下の失敗にいち早く気付き、本来なら地獄の泰広王(不動明王)だけが初七日に審理する場に、十王全員が勢揃いして善後策を協議する事になった。だが、流石の十王達でも、配下の失敗に気がつくのに六日掛かっていた、高橋翔の身体は既に焼かれて灰となっていた。高橋翔は閻魔大王たちを相手に交渉した。現世で残されていた寿命を異世界で全うさせてくれる事。どのような異世界であろうと、異世界間ネットスーパーを利用して元の生活水準を保証してくれる事。死ぬまでに得ていた貯金と家屋敷、死亡保険金を保証して異世界で使えるようにする事。更には異世界に行く前に地獄で鍛錬させてもらう事まで要求し、権利を勝ち取った。そのお陰で異世界では楽々に生きる事ができた。

神獣に転生!?人を助けて死んだら異世界に転生する事になりました

Miki
ファンタジー
学校が終わりバイトに行く途中、子供を助けて代わりに死んでしまった。 実は、助けた子供は別の世界の神様でお詫びに自分の世界に転生させてくれると言う。 何か欲しい能力があるか聞かれたので希望をいい、いよいよ異世界に転生すると・・・・・・ 何故か神獣に転生していた! 始めて書いた小説なので、文章がおかしかったり誤字などあるかもしてませんがよろしくお願いいたします。 更新は、話が思いついたらするので早く更新できる時としばらく更新てきない時があります。ご了承ください。 人との接し方などコミュニケーションが苦手なので感想等は返信できる時とできない時があります。返信できなかった時はごめんなさいm(_ _)m なるべく返信できるように努力します。

【完結】大食漢カルロス1世の胃袋をつかんで、愛妻家な彼の可愛い奥さまをつとめます

空原海
ファンタジー
いや、マジで。 すげぇ食うなぁ。この皇帝……。 生ガキ、塩漬けガキ、アンチョビ、鰻のパイ、山うずら、オリーブ、辛ソーセージ。 この時代の贅を競った、豪勢そのものな食事をすべてビールやワインで流し込む。 そりゃあ痛風になるに決まってるじゃん。という食事内容である。 さて。 その、目の前でモリモリ食う皇帝とは。 彼こそが、スペイン王カルロス1世そのひとなのである。

積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!

ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。 悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。

紀伊 零神宮のあやかし文化財レポート

三條すずしろ
ファンタジー
古い神々と諸仏が共存する、紀伊・和歌山。 この地にある遺跡・寺社・美術品等の「文化財」の中には、あやかし達への結界として機能しているものも多いのです。 そして、そんな結界文化財の保全を密かに行う人たちが存在しています。 高野の麓にひっそりと鎮座する瀬乃神宮、通称「零神宮(ぜろじんぐう)」――。 イケメン女子の結界守が、人知れず紀伊をあやかしから護っているのでした。 これは和歌山に赴任した新米教師のわたしが出遭った、怪異たちとの物語。 わたしから言えるのは、ただひとつ。 いま、ぜったい、 後ろを振り返らないで (※エブリスタ・カクヨム・すずしろブログでも公開中)

病弱が転生 ~やっぱり体力は無いけれど知識だけは豊富です~

於田縫紀
ファンタジー
 ここは魔法がある世界。ただし各人がそれぞれ遺伝で受け継いだ魔法や日常生活に使える魔法を持っている。商家の次男に生まれた俺が受け継いだのは鑑定魔法、商売で使うにはいいが今一つさえない魔法だ。  しかし流行風邪で寝込んだ俺は前世の記憶を思い出す。病弱で病院からほとんど出る事無く日々を送っていた頃の記憶と、動けないかわりにネットや読書で知識を詰め込んだ知識を。  そしてある日、白い花を見て鑑定した事で、俺は前世の知識を使ってお金を稼げそうな事に気付いた。ならば今のぱっとしない暮らしをもっと豊かにしよう。俺は親友のシンハ君と挑戦を開始した。  対人戦闘ほぼ無し、知識チート系学園ものです。

罠にはめられた公爵令嬢~今度は私が報復する番です

結城芙由奈@2/28コミカライズ発売
ファンタジー
【私と私の家族の命を奪ったのは一体誰?】 私には婚約中の王子がいた。 ある夜のこと、内密で王子から城に呼び出されると、彼は見知らぬ女性と共に私を待ち受けていた。 そして突然告げられた一方的な婚約破棄。しかし二人の婚約は政略的なものであり、とてもでは無いが受け入れられるものではなかった。そこで婚約破棄の件は持ち帰らせてもらうことにしたその帰り道。突然馬車が襲われ、逃げる途中で私は滝に落下してしまう。 次に目覚めた場所は粗末な小屋の中で、私を助けたという青年が側にいた。そして彼の話で私は驚愕の事実を知ることになる。 目覚めた世界は10年後であり、家族は反逆罪で全員処刑されていた。更に驚くべきことに蘇った身体は全く別人の女性であった。 名前も素性も分からないこの身体で、自分と家族の命を奪った相手に必ず報復することに私は決めた――。 ※他サイトでも投稿中

処理中です...