10 / 28
~第1話~ 大発明!?ボーイズホルダー!
9.冒険はまだ始まったばかり
しおりを挟む
―翌日、
「よぉーし!今日も男の子バンバン捕まえまくるぞー!」
「路上で大きな声出さないの。てか実際捕まえるの私だし!」
私は朝起きてすぐに広夢を逃がしてあげた。
それから学校行って、放課後に博士と会い、今ここに至る。
昨日広夢と出会った第一公園に…
「おっ!あんなところに砂場で遊んでいる少年がいるぞ!早速ゲットだ朱美くん!」
「はいはい」
博士に言われるがままに身体を砂場に向けようとしたその時―
「お姉さん」
「!!」
いつのまにか私のすぐ後ろについていた少年。
肌は白く、耳のついた可愛い帽子をかぶっている。
広夢だ。
「ひろ…」
「…こんにちは」
広夢はペコリと頭を下げるとそそくさと行ってしまった。
「・・・」
「ほお、昨日の男の子か。めずらしいこともあるものだな。」
「え…?」
「ボーイズホルダーで捕獲された男子は、捕獲された際の前後の記憶もほとんど飛んでしまう。つまり朱美くんのことも当然覚えていないということだ。それがあんな風にあいさつに来るとはな…」
「…!」
「きっと記憶の片隅に残っていたんだろう。朱美くんとの…楽しい思い出が」
「…うん!」
うれしいような、切ないような。
でも暖かい気持ち…
平凡だった毎日が少しずつ変わっていく…
そんな予感がした。
「博士…」
「うん?」
「私…変われる気がするよ…!」
「それは良かった」
ボーイズホルダーが私と広夢をめぐり合わせ…
そして私の知らない世界を教えてくれた。
そう…
私の冒険は…
まだ、始まったばかりだ。
第1話
大発明!?ボーイズホルダー!
~完~
「よぉーし!今日も男の子バンバン捕まえまくるぞー!」
「路上で大きな声出さないの。てか実際捕まえるの私だし!」
私は朝起きてすぐに広夢を逃がしてあげた。
それから学校行って、放課後に博士と会い、今ここに至る。
昨日広夢と出会った第一公園に…
「おっ!あんなところに砂場で遊んでいる少年がいるぞ!早速ゲットだ朱美くん!」
「はいはい」
博士に言われるがままに身体を砂場に向けようとしたその時―
「お姉さん」
「!!」
いつのまにか私のすぐ後ろについていた少年。
肌は白く、耳のついた可愛い帽子をかぶっている。
広夢だ。
「ひろ…」
「…こんにちは」
広夢はペコリと頭を下げるとそそくさと行ってしまった。
「・・・」
「ほお、昨日の男の子か。めずらしいこともあるものだな。」
「え…?」
「ボーイズホルダーで捕獲された男子は、捕獲された際の前後の記憶もほとんど飛んでしまう。つまり朱美くんのことも当然覚えていないということだ。それがあんな風にあいさつに来るとはな…」
「…!」
「きっと記憶の片隅に残っていたんだろう。朱美くんとの…楽しい思い出が」
「…うん!」
うれしいような、切ないような。
でも暖かい気持ち…
平凡だった毎日が少しずつ変わっていく…
そんな予感がした。
「博士…」
「うん?」
「私…変われる気がするよ…!」
「それは良かった」
ボーイズホルダーが私と広夢をめぐり合わせ…
そして私の知らない世界を教えてくれた。
そう…
私の冒険は…
まだ、始まったばかりだ。
第1話
大発明!?ボーイズホルダー!
~完~
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
シーフードミックス
黒はんぺん
SF
ある日あたしはロブスターそっくりの宇宙人と出会いました。出会ったその日にハンバーガーショップで話し込んでしまいました。
以前からあたしに憑依する何者かがいたけれど、それは宇宙人さんとは無関係らしい。でも、その何者かさんはあたしに警告するために、とうとうあたしの内宇宙に乗り込んできたの。
ちょっとびっくりだけど、あたしの内宇宙には天の川銀河やアンドロメダ銀河があります。よかったら見物してってね。
内なる宇宙にもあたしの住むご町内にも、未知の生命体があふれてる。遭遇の日々ですね。
ラストフライト スペースシャトル エンデバー号のラスト・ミッショ
のせ しげる
SF
2017年9月、11年ぶりに大規模は太陽フレアが発生した。幸い地球には大きな被害はなかったが、バーストは7日間に及び、第24期太陽活動期中、最大級とされた。
同じころ、NASAの、若い宇宙物理学者ロジャーは、自身が開発したシミレーションプログラムの完成を急いでいた。2018年、新型のスパコン「エイトケン」が導入されテストプログラムが実行された。その結果は、2021年の夏に、黒点が合体成長し超巨大黒点となり、人類史上最大級の「フレア・バースト」が発生するとの結果を出した。このバーストは、地球に正対し発生し、地球の生物を滅ぼし地球の大気と水を宇宙空間へ持ち去ってしまう。地球の存続に係る重大な問題だった。
アメリカ政府は、人工衛星の打ち上げコストを削減する為、老朽化した衛星の回収にスペースシャトルを利用するとして、2018年の年の暮れに、アメリカ各地で展示していた「スペースシャトル」4機を搬出した。ロシアは、旧ソ連時代に開発し中断していた、ソ連版シャトル「ブラン」を再整備し、ISSへの大型資材の運搬に使用すると発表した。中国は、自国の宇宙ステイションの建設の為シャトル「天空」を打ち上げると発表した。
2020年の春から夏にかけ、シャトル七機が次々と打ち上げられた。実は、無人シャトル六機には核弾頭が搭載され、太陽黒点にシャトルごと打ち込み、黒点の成長を阻止しようとするミッションだった。そして、このミッションを成功させる為には、誰かが太陽まで行かなければならなかった。選ばれたのは、身寄りの無い、60歳代の元アメリカ空軍パイロット。もう一人が20歳代の日本人自衛官だった。この、二人が搭乗した「エンデバー号」が2020年7月4日に打ち上げられたのだ。
本作は、太陽活動を題材とし創作しております。しかしながら、このコ○ナ禍で「コ○ナ」はNGワードとされており、入力できませんので文中では「プラズマ」と表現しておりますので御容赦ください。
この物語はフィクションです。実際に起きた事象や、現代の技術、現存する設備を参考に創作した物語です。登場する人物・企業・団体・名称等は、実在のものとは関係ありません。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ゴミ惑星のクズ
1111
SF
捨てられた人類が住むゴミ惑星「クローム」で、男たちは生存のため、そして名声のために「アーマーリング」と呼ばれる競技に命を懸けていた。
主人公 クズ はかつてその競技で頂点を目指したが、大敗を喫して地位を失い、今はゴミ漁りで細々と生計を立てる日々を送っていた。
ある日、廃棄されたゴミ山を漁っていたクズは、一人の少女を発見する。彼女は イヴ と名乗り、ネオヒューマンとして設計された存在だった。機械と完全に同化し、自らの身体を強化する能力を持つ彼女は、廃棄された理由も知らぬままこの惑星に捨てられたのだという。
自分の目的を果たすため、イヴはクズに協力を求める。かつての栄光を失ったクズは、彼女の頼みに最初は興味を示さなかった。しかし、イヴが持つ驚異的な能力と、彼女の決意に触れるうちに、彼は再びアーマーリングの舞台に立つことを決意する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる