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アスタリア王国編
145 腹心に相談しようか
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エリーナと仲の良い侍女に相談するといい。そう助言を受けたクリスは、睡眠前のハーブティーを淹れてくれたサリーに席につくように促した。不思議そうに小首をかしげたサリーは、話でもあるのだろうと静かに椅子に腰を下ろす。
クリスは黙ってハーブティーをすすり、カップを机に置くと難しそうな表情をサリーに向けた。迷い、どうしていいのか分からないような自信のない顔で、サリーはめずらしいと目をパチクリとさせる。
「その、こっちの生活にも慣れた?」
「あ、はい。お気遣いありがとうございます」
「それとエリー付きを譲ってもらって、ごめんね?」
唐突にそう謝罪を口にされ、サリーは目を丸くした。サリーはエリーナが生まれた時から面倒を見ていた。その役割を変えてしまったことを、クリスは心苦しく思っていた。リズがベロニカの推薦でエリーナ付きになった上、クリスが気を許せる侍女はサリーだけであったため、アスタリアに慣れるまではクリス付きでいてもらうことにしたのだ。
「問題ありません。今までお嬢様付きとして仕えさせてもらって幸せでしたから。それに、若い人同士のほうがいいこともありますし、私もそろそろ身の振り方を考えねばなりませんから」
サリーは今年で二十九になる。子どもが数人いてもおかしくない年であり、このまま仕事を極めるならば侍女頭へと進んでいく。
「そうか……何か希望があったら、言ってね。力になるから」
「もったいないお言葉です。それで、本題は何でしょうか」
サリーの話をしたいだけではないはずだ。話題が飛んでいることから言いあぐねていることがわかった。そしてクリスは、しばらく沈黙した後、「実は」と話し出す。
「その……エリーのことなんだけどね」
それ以外悩むことはないでしょうねとサリーは頷き、続く言葉を待つ。
「今まで、裏で色々してきたでしょ? 他にもエリーには言っていないことがあってさ……隠し事があるって分かったら、エリーは悲しむかな」
直球で言葉をぶつけるクリスにしては珍しく、回りくどい言い方だ。サリーは知っている限りのクリスの暗躍を思い浮かべ、表情を曇らせた。魔王の腹心として手配したのはサリーであり、エリーナの情報を流してもいた。ゆえに信頼は厚く、遠慮もない。
「まぁ、どこまで言うかによりますが、引かれる可能性はありますね。他人が見ても、恐ろしいほどの手の回しようだったので」
クリスは正面から斬りかかられ、うぐっと言葉を詰まらせる。思い当たる罪状がありすぎた。
「まず徹底的に邪な考えを抱く殿方を排除し、あの四方と仲を深めるように画策したこと。それでいて楽しそうにあの四方をお試しになっておりましたね。そして学園側に圧力をかけて食堂のメニューにプリンを追加させたこと。さらにお嬢様シリーズやプリンの開発でカイル殿を泣かせ、胃に負担をかけさせていること。他にも挙げればきりがございませんが……」
サリーの連続切りにクリスは手を開いて突き出し、ストップをかける。それ以上は致命傷になる。
「それも深い愛ゆえと言えばそうですが……恋愛レベルの低いお嬢様にどこまで伝わるかですね」
「……無理な気がしてきた」
クリスになってからしてきたこともそうだが、それ以前から見続けていたことも重い話だ。クリスは受け入れてもらえない気がしてきて、いっそう憂鬱になる。
(このまま隠し続けるか……でも)
クリスとしてエリーナの幸せのために尽くすだけでも十分だ。だが、欲は限りないもので今までの自分を知ってほしくなる。今までの自分を含めて、彼女の全てを愛したい。
「少しずつ、軽いものからお話しになったらどうですか? お嬢様には私からもクリス様の重い愛を小出しにお伝えしておくので」
「……うん。ありがとう」
「それに、最近お嬢様も悩み事があるようなので、何か話したいことがあるのかもしれませんよ?」
それにはクリスも気づいていたのか、「やっぱり……」と呟いて思案顔になる。表情に魔王が滲んできたので、悩みの種を取り除こうとしていると察したサリーは釘を刺す。
「クリス様。これはお嬢様の問題ですから、余計な手出しは無用です」
エリーナの憂いを払おうとまずは情報を集める算段をつけていたクリスは目を瞬かせた。
「え、だめ?」
「だめです。クリス様はエリー様が相談してきたら、聞いて受け止めてあげたらいいのです。いいですか? 絶対にすぐに助言や手助けをしてはいけませんよ。女は話を聞いてほしい生き物ですからね」
入念に念を押すサリーは過去に何かあったのか、圧が強い。クリスはそれに押されてただ頷くしかできなかった。
「じゃぁ、僕は何ができるのさ……」
どう転んでもエリーナのために何かをしたいのだ。その性分を理解しているサリーは内心溜息をついて、代替案を出す。
「では、お嬢様の様子を聞くことも併せてリズに話を聞いてはどうですか?」
「リズか……サリーから見てリズはどう?」
「……そうですね」
唐突に訊かれ、サリーは少し間をおいてから答える。
「若い割には作法礼儀は十分ありますね。まだ粗削りの部分がありますけど。少々お嬢様との距離が近いですが、同年代の友達としての役割も考えれば問題ないかと」
クリスは何かひっかかるものがあるのか、表情は硬いままだ。
(エリーへの好意は確かなんだけど、何か普通と違うんだよな……)
学園に入ったエリーが唐突にクリスに疑念を抱いた際、クリスはリズについて調べていた。だが素性は確かで、あの時は警告しかできなかった。今近くで見ていてもおかしなところはない。よくエリーナに尽くしてくれている。
(リズ・スロヴァ……すっごくモブっぽい顔なのに、なんか違和感がある)
今までのゲーム世界とは違い、この世界の住人が生きているからか。今でもその違和感の正体を突き止められずにいた。
(会って探ればいいか)
思えば二人だけで話したことはほとんどない。クリスはサリーに下がるよう指示し、隣の部屋で眠るエリーに想いを馳せ、やるせない思いで髪をかきあげた。
(手に入れば、失望させ嫌われるのが怖い。ほんと、終わりがないな……)
ずっと恋する人たちを傍で見ていた。それはどこか滑稽で、噛み合わない人間模様をモブキャラの中であざ笑っていたこともある。だが今ならわかる。自分も、その恋愛の迷宮に足を踏み入れたのだと。
「エリー。愛している」
聞こえなくても口に出さなければ抑えられない。狂おしいほどの恋。その狂気でエリーナを飲んでしまわないように、クリスはそっと息を吐きだすのだった。
クリスは黙ってハーブティーをすすり、カップを机に置くと難しそうな表情をサリーに向けた。迷い、どうしていいのか分からないような自信のない顔で、サリーはめずらしいと目をパチクリとさせる。
「その、こっちの生活にも慣れた?」
「あ、はい。お気遣いありがとうございます」
「それとエリー付きを譲ってもらって、ごめんね?」
唐突にそう謝罪を口にされ、サリーは目を丸くした。サリーはエリーナが生まれた時から面倒を見ていた。その役割を変えてしまったことを、クリスは心苦しく思っていた。リズがベロニカの推薦でエリーナ付きになった上、クリスが気を許せる侍女はサリーだけであったため、アスタリアに慣れるまではクリス付きでいてもらうことにしたのだ。
「問題ありません。今までお嬢様付きとして仕えさせてもらって幸せでしたから。それに、若い人同士のほうがいいこともありますし、私もそろそろ身の振り方を考えねばなりませんから」
サリーは今年で二十九になる。子どもが数人いてもおかしくない年であり、このまま仕事を極めるならば侍女頭へと進んでいく。
「そうか……何か希望があったら、言ってね。力になるから」
「もったいないお言葉です。それで、本題は何でしょうか」
サリーの話をしたいだけではないはずだ。話題が飛んでいることから言いあぐねていることがわかった。そしてクリスは、しばらく沈黙した後、「実は」と話し出す。
「その……エリーのことなんだけどね」
それ以外悩むことはないでしょうねとサリーは頷き、続く言葉を待つ。
「今まで、裏で色々してきたでしょ? 他にもエリーには言っていないことがあってさ……隠し事があるって分かったら、エリーは悲しむかな」
直球で言葉をぶつけるクリスにしては珍しく、回りくどい言い方だ。サリーは知っている限りのクリスの暗躍を思い浮かべ、表情を曇らせた。魔王の腹心として手配したのはサリーであり、エリーナの情報を流してもいた。ゆえに信頼は厚く、遠慮もない。
「まぁ、どこまで言うかによりますが、引かれる可能性はありますね。他人が見ても、恐ろしいほどの手の回しようだったので」
クリスは正面から斬りかかられ、うぐっと言葉を詰まらせる。思い当たる罪状がありすぎた。
「まず徹底的に邪な考えを抱く殿方を排除し、あの四方と仲を深めるように画策したこと。それでいて楽しそうにあの四方をお試しになっておりましたね。そして学園側に圧力をかけて食堂のメニューにプリンを追加させたこと。さらにお嬢様シリーズやプリンの開発でカイル殿を泣かせ、胃に負担をかけさせていること。他にも挙げればきりがございませんが……」
サリーの連続切りにクリスは手を開いて突き出し、ストップをかける。それ以上は致命傷になる。
「それも深い愛ゆえと言えばそうですが……恋愛レベルの低いお嬢様にどこまで伝わるかですね」
「……無理な気がしてきた」
クリスになってからしてきたこともそうだが、それ以前から見続けていたことも重い話だ。クリスは受け入れてもらえない気がしてきて、いっそう憂鬱になる。
(このまま隠し続けるか……でも)
クリスとしてエリーナの幸せのために尽くすだけでも十分だ。だが、欲は限りないもので今までの自分を知ってほしくなる。今までの自分を含めて、彼女の全てを愛したい。
「少しずつ、軽いものからお話しになったらどうですか? お嬢様には私からもクリス様の重い愛を小出しにお伝えしておくので」
「……うん。ありがとう」
「それに、最近お嬢様も悩み事があるようなので、何か話したいことがあるのかもしれませんよ?」
それにはクリスも気づいていたのか、「やっぱり……」と呟いて思案顔になる。表情に魔王が滲んできたので、悩みの種を取り除こうとしていると察したサリーは釘を刺す。
「クリス様。これはお嬢様の問題ですから、余計な手出しは無用です」
エリーナの憂いを払おうとまずは情報を集める算段をつけていたクリスは目を瞬かせた。
「え、だめ?」
「だめです。クリス様はエリー様が相談してきたら、聞いて受け止めてあげたらいいのです。いいですか? 絶対にすぐに助言や手助けをしてはいけませんよ。女は話を聞いてほしい生き物ですからね」
入念に念を押すサリーは過去に何かあったのか、圧が強い。クリスはそれに押されてただ頷くしかできなかった。
「じゃぁ、僕は何ができるのさ……」
どう転んでもエリーナのために何かをしたいのだ。その性分を理解しているサリーは内心溜息をついて、代替案を出す。
「では、お嬢様の様子を聞くことも併せてリズに話を聞いてはどうですか?」
「リズか……サリーから見てリズはどう?」
「……そうですね」
唐突に訊かれ、サリーは少し間をおいてから答える。
「若い割には作法礼儀は十分ありますね。まだ粗削りの部分がありますけど。少々お嬢様との距離が近いですが、同年代の友達としての役割も考えれば問題ないかと」
クリスは何かひっかかるものがあるのか、表情は硬いままだ。
(エリーへの好意は確かなんだけど、何か普通と違うんだよな……)
学園に入ったエリーが唐突にクリスに疑念を抱いた際、クリスはリズについて調べていた。だが素性は確かで、あの時は警告しかできなかった。今近くで見ていてもおかしなところはない。よくエリーナに尽くしてくれている。
(リズ・スロヴァ……すっごくモブっぽい顔なのに、なんか違和感がある)
今までのゲーム世界とは違い、この世界の住人が生きているからか。今でもその違和感の正体を突き止められずにいた。
(会って探ればいいか)
思えば二人だけで話したことはほとんどない。クリスはサリーに下がるよう指示し、隣の部屋で眠るエリーに想いを馳せ、やるせない思いで髪をかきあげた。
(手に入れば、失望させ嫌われるのが怖い。ほんと、終わりがないな……)
ずっと恋する人たちを傍で見ていた。それはどこか滑稽で、噛み合わない人間模様をモブキャラの中であざ笑っていたこともある。だが今ならわかる。自分も、その恋愛の迷宮に足を踏み入れたのだと。
「エリー。愛している」
聞こえなくても口に出さなければ抑えられない。狂おしいほどの恋。その狂気でエリーナを飲んでしまわないように、クリスはそっと息を吐きだすのだった。
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