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学園編 18歳
109 その想いをぶつけましょう
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エリーナがクリスへの思いに気づいてから三日。エリーナは極力クリスと顔を合わさないように過ごしていた。クリスはその間二度、ネフィリアの茶会に招かれており学園ではご令嬢方にクリスの婚約が近いのかと訊かれるようになってきた。その度にエリーナは曖昧に笑ってごまかし、心の中で溜息をつくのだった。
クリスのことが話題に上がるたびに、心臓が飛び跳ね苦しくなる。一度気づいてしまえば、もう戻れない。気晴らしにロマンス小説を読もうとしても、似たような場面に胸が締め付けられ、ヒロインの感情に引きずられるため一向にページが進まない。
そのため、このままではいけないと、エリーナはネフィリアと話すためにオランドール公爵家主催の夜会に参加していた。ベロニカからネフィリアが来ることを聞いていたのだ。オランドール公爵家の夜会には何度も出席したことがあったが、これほど緊張したのは初めてだ。
エリーナは腕を組んで歩いているルドルフを見上げた。この夜会にクリスのエスコートで来るわけにもいかず、困っていたエリーナにベロニカがルドルフを呼んでくれたのだ。
「エリーナ嬢。今日はエスコート役に選んでくれて感謝するよ」
「いえ、よろしくお願いします」
エリーナは自分を鼓舞するため紺のドレスを着て、お守り代わりの扇子を持っていた。紅いネフィリアに対抗したいのだ。
そしてオランドール公爵に挨拶をし、ルドルフと一曲踊った後はルドルフも各方面への挨拶があるため別行動となった。エリーナはすぐに紅い髪のネフィリアを見つけ、深呼吸をしてから近づいて行った。
彼女はいつも通り多くの人々に囲まれ、笑顔を振りまいている。そしてエリーナに気が付くと面白そうに目を細め、周りの人たちに断りを入れて寄って来た。
「あら、ローゼンディアナ伯爵令嬢。クリスさんは一緒ではないの?」
「今日は参加しておりませんの」
「そう、残念。楽しくおしゃべりができると思ったのに」
彼女は眉尻を下げて、寂しそうに目を伏せる。その表情に周りの令嬢方が「クリス様のことを想われているのね」と囁いていた。だが多くのロマンス小説を読み、ゲームのヒロインを見てきたエリーナには分かる。その憂い顔は嘘くさい。計算づくされた臭いがしていた。
「なら、少しわたくしのおしゃべりに付き合っていただけませんか?」
エリーナは正面からネフィリアを見据え、堂々と誘った。
「えぇかまわないわ。そろそろ来ると思っていたし」
そう微笑むネフィリアは余裕を感じさせる足取りで歩きだす。そして広間を抜け、休憩のために開かれている小部屋に入った。顔見知りの侍女が何かを察したのかお茶の準備をした後、音もなく出て行く。おそらく外に立ってくれているのだろう。
ネフィリアとエリーナは向かい合ってソファーに座っており、両者紅茶をすすって一息入れた。エリーナはまっすぐとネフィリアを見つめ、話を切り出す。
「あの、ネフィリア様。最近よくクリスと会っていらっしゃいますよね」
「えぇ。回数を重ねないと人となりは分からないし、私のことを知ってもらいたいから」
「でも、クリスだって暇ではないんです。一度断られたのですから諦められたほうが」
そうなんとかクリスとの見合い話から引いてもらおうとエリーナが言葉を重ねていると、ネフィリアはすっと目を細めてカップをテーブルに戻した。
「ねぇ、私まどろっこしいの嫌いなの。言いたいことがあるなら、はっきり言いなさいよ」
凛と引き締まった声でそう言われ、エリーナはぐっと言葉を飲み込む。エリーナはカップをテーブルに置き、扇子を握る左手に力を込めた。
「クリスのことを諦めてください」
「どうして?」
「クリスに結婚する気がないからです」
「今は、でしょ? 遅かれ早かれ結婚はしなくてはいけないのだから、お話をするぐらいはいいじゃない。時間をかければクリスさんも頷いてくれるわ」
ネフィリアは簡単には引き下がらない。何を言われても飄々と返していた。だがその態度にエリーナは苛立ってくる。
「なら聞きますけど、ネフィリア様はクリスのことをどう思っていらっしゃるんですか?」
その問いかけに、ネフィリアは不思議そうに小首を傾げた。
「どうって、結婚するのに値する人だと思っているけど?」
「そうじゃなくて、クリスのことが好きなんですか?」
エリーナはその言葉を絞りだすと口の中が渇き、紅茶を飲んで潤す。まるで自分に問いかけられたように心臓がバクバクと音を立てている。それに対してネフィリアは口に手を当ておかしそうに小さく笑った。
「何それ、ロマンス小説を読む子どもみたいね。貴族の結婚は政治よ? 好きかどうかなんて、必要ないわ。条件に合って好ましければ結婚する。好きになるのはそれからで十分でしょう?」
ネフィリアは現実的で論理的だ。それは貴族の令嬢としては正しい姿である。だがエリーナは歯がゆく、悔しく思う。つまり、ネフィリアはクリスに対して好意はあれども、恋愛感情を抱いているわけではないのだ。
「なら、どうしてクリスなんですか?」
他の令嬢が、ネフィリアは結婚相手に求める条件が厳しいと言っていた。エリーナは何か切り崩せる場所がないか、手探りで進んでいく。
「私、無能な男には興味がないの。結婚相手に求める条件は、頭がよく、高い統治能力があり、幅広い知識を持っていて人望があることね。性格は穏やかながらも、時には厳しく決断できる人がいいわ。できれば年上ね」
まるで英雄物語の王様のようだ。それこそ現実味の無いロマンス小説のようだが、クリスなら当てはまることに気が付く。
「クリスさんは政治に関わるおつもりがないのは残念だけど、そこは今後変えていけるだろうし、将来を見越しての投資ってところかしらね」
そうまるで商談でもしているかのようなネフィリアの口調に、エリーナは反感を覚えた。クリスを物扱いされたようで、苛立つ。エリーナだって、ネフィリアがクリスを心の底から愛し、想っているなら諦めようとも思った。だが、条件でしか見ていないならもう黙っていられない。
「そんな……」
エリーナは扇子を両手で握りしめ、静かに息を吐く。この扇子は公爵家に着いた時に、ベロニカからお守りとして渡されたものだ。これを持っているだけで、ベロニカが傍にいるような安心感がある。
(こんな人に、クリスを渡したくないわ)
ふつふつと怒りが込み上げてきた。ベロニカには難色を示されたが、悪役令嬢のセリフは考え尽していた。ネフィリアにクリスと結婚することがマイナスになると思わせられるように、毒々しい言葉と嫌な態度も研究済みである。だが、エリーナは扇子から手を離し強い意思を込めた瞳をネフィリアに向けた。
(でも、今ここで悪役令嬢になるのは違う気がする)
彼女たちは嫉妬し独占欲を露わにして、暴言を吐き時に苛烈な行動を取った。だがその想いはただ愛した男の人に自分を見て欲しいというもの。それを、素直に出せなかっただけなのだ。エリーナは今まで演じてきた悪役令嬢の顔を思い浮かべる。一人一人が今のエリーナに繋がっている。
(私は、みんなの想いを伝えたい。皆が言えなかった言葉を、伝えるの。自分の想いを、自分の言葉で)
ネフィリアは黙りこくったエリーナにつまらなさそうな視線を投げ、ティーカップに手を伸ばした。
「なんなら、貴女に結婚相手を紹介してあげましょうか? 貴女が結婚したら、クリスさんも安心して結婚できるでしょう」
エリーナはその言葉に対し、キッと目に力を込めてネフィリアを見据えた。何よりも結婚や恋愛をボードゲームのマス目のように簡単に考えていることが気に障る。きっとネフィリアには身を焦がすような嫉妬も、自分が恐ろしくなるような独占欲も知らないのだろう。エリーナは気を奮い立たせ、はっきりと自分の気持ちを口にした。
「お断りします」
クリスのことが話題に上がるたびに、心臓が飛び跳ね苦しくなる。一度気づいてしまえば、もう戻れない。気晴らしにロマンス小説を読もうとしても、似たような場面に胸が締め付けられ、ヒロインの感情に引きずられるため一向にページが進まない。
そのため、このままではいけないと、エリーナはネフィリアと話すためにオランドール公爵家主催の夜会に参加していた。ベロニカからネフィリアが来ることを聞いていたのだ。オランドール公爵家の夜会には何度も出席したことがあったが、これほど緊張したのは初めてだ。
エリーナは腕を組んで歩いているルドルフを見上げた。この夜会にクリスのエスコートで来るわけにもいかず、困っていたエリーナにベロニカがルドルフを呼んでくれたのだ。
「エリーナ嬢。今日はエスコート役に選んでくれて感謝するよ」
「いえ、よろしくお願いします」
エリーナは自分を鼓舞するため紺のドレスを着て、お守り代わりの扇子を持っていた。紅いネフィリアに対抗したいのだ。
そしてオランドール公爵に挨拶をし、ルドルフと一曲踊った後はルドルフも各方面への挨拶があるため別行動となった。エリーナはすぐに紅い髪のネフィリアを見つけ、深呼吸をしてから近づいて行った。
彼女はいつも通り多くの人々に囲まれ、笑顔を振りまいている。そしてエリーナに気が付くと面白そうに目を細め、周りの人たちに断りを入れて寄って来た。
「あら、ローゼンディアナ伯爵令嬢。クリスさんは一緒ではないの?」
「今日は参加しておりませんの」
「そう、残念。楽しくおしゃべりができると思ったのに」
彼女は眉尻を下げて、寂しそうに目を伏せる。その表情に周りの令嬢方が「クリス様のことを想われているのね」と囁いていた。だが多くのロマンス小説を読み、ゲームのヒロインを見てきたエリーナには分かる。その憂い顔は嘘くさい。計算づくされた臭いがしていた。
「なら、少しわたくしのおしゃべりに付き合っていただけませんか?」
エリーナは正面からネフィリアを見据え、堂々と誘った。
「えぇかまわないわ。そろそろ来ると思っていたし」
そう微笑むネフィリアは余裕を感じさせる足取りで歩きだす。そして広間を抜け、休憩のために開かれている小部屋に入った。顔見知りの侍女が何かを察したのかお茶の準備をした後、音もなく出て行く。おそらく外に立ってくれているのだろう。
ネフィリアとエリーナは向かい合ってソファーに座っており、両者紅茶をすすって一息入れた。エリーナはまっすぐとネフィリアを見つめ、話を切り出す。
「あの、ネフィリア様。最近よくクリスと会っていらっしゃいますよね」
「えぇ。回数を重ねないと人となりは分からないし、私のことを知ってもらいたいから」
「でも、クリスだって暇ではないんです。一度断られたのですから諦められたほうが」
そうなんとかクリスとの見合い話から引いてもらおうとエリーナが言葉を重ねていると、ネフィリアはすっと目を細めてカップをテーブルに戻した。
「ねぇ、私まどろっこしいの嫌いなの。言いたいことがあるなら、はっきり言いなさいよ」
凛と引き締まった声でそう言われ、エリーナはぐっと言葉を飲み込む。エリーナはカップをテーブルに置き、扇子を握る左手に力を込めた。
「クリスのことを諦めてください」
「どうして?」
「クリスに結婚する気がないからです」
「今は、でしょ? 遅かれ早かれ結婚はしなくてはいけないのだから、お話をするぐらいはいいじゃない。時間をかければクリスさんも頷いてくれるわ」
ネフィリアは簡単には引き下がらない。何を言われても飄々と返していた。だがその態度にエリーナは苛立ってくる。
「なら聞きますけど、ネフィリア様はクリスのことをどう思っていらっしゃるんですか?」
その問いかけに、ネフィリアは不思議そうに小首を傾げた。
「どうって、結婚するのに値する人だと思っているけど?」
「そうじゃなくて、クリスのことが好きなんですか?」
エリーナはその言葉を絞りだすと口の中が渇き、紅茶を飲んで潤す。まるで自分に問いかけられたように心臓がバクバクと音を立てている。それに対してネフィリアは口に手を当ておかしそうに小さく笑った。
「何それ、ロマンス小説を読む子どもみたいね。貴族の結婚は政治よ? 好きかどうかなんて、必要ないわ。条件に合って好ましければ結婚する。好きになるのはそれからで十分でしょう?」
ネフィリアは現実的で論理的だ。それは貴族の令嬢としては正しい姿である。だがエリーナは歯がゆく、悔しく思う。つまり、ネフィリアはクリスに対して好意はあれども、恋愛感情を抱いているわけではないのだ。
「なら、どうしてクリスなんですか?」
他の令嬢が、ネフィリアは結婚相手に求める条件が厳しいと言っていた。エリーナは何か切り崩せる場所がないか、手探りで進んでいく。
「私、無能な男には興味がないの。結婚相手に求める条件は、頭がよく、高い統治能力があり、幅広い知識を持っていて人望があることね。性格は穏やかながらも、時には厳しく決断できる人がいいわ。できれば年上ね」
まるで英雄物語の王様のようだ。それこそ現実味の無いロマンス小説のようだが、クリスなら当てはまることに気が付く。
「クリスさんは政治に関わるおつもりがないのは残念だけど、そこは今後変えていけるだろうし、将来を見越しての投資ってところかしらね」
そうまるで商談でもしているかのようなネフィリアの口調に、エリーナは反感を覚えた。クリスを物扱いされたようで、苛立つ。エリーナだって、ネフィリアがクリスを心の底から愛し、想っているなら諦めようとも思った。だが、条件でしか見ていないならもう黙っていられない。
「そんな……」
エリーナは扇子を両手で握りしめ、静かに息を吐く。この扇子は公爵家に着いた時に、ベロニカからお守りとして渡されたものだ。これを持っているだけで、ベロニカが傍にいるような安心感がある。
(こんな人に、クリスを渡したくないわ)
ふつふつと怒りが込み上げてきた。ベロニカには難色を示されたが、悪役令嬢のセリフは考え尽していた。ネフィリアにクリスと結婚することがマイナスになると思わせられるように、毒々しい言葉と嫌な態度も研究済みである。だが、エリーナは扇子から手を離し強い意思を込めた瞳をネフィリアに向けた。
(でも、今ここで悪役令嬢になるのは違う気がする)
彼女たちは嫉妬し独占欲を露わにして、暴言を吐き時に苛烈な行動を取った。だがその想いはただ愛した男の人に自分を見て欲しいというもの。それを、素直に出せなかっただけなのだ。エリーナは今まで演じてきた悪役令嬢の顔を思い浮かべる。一人一人が今のエリーナに繋がっている。
(私は、みんなの想いを伝えたい。皆が言えなかった言葉を、伝えるの。自分の想いを、自分の言葉で)
ネフィリアは黙りこくったエリーナにつまらなさそうな視線を投げ、ティーカップに手を伸ばした。
「なんなら、貴女に結婚相手を紹介してあげましょうか? 貴女が結婚したら、クリスさんも安心して結婚できるでしょう」
エリーナはその言葉に対し、キッと目に力を込めてネフィリアを見据えた。何よりも結婚や恋愛をボードゲームのマス目のように簡単に考えていることが気に障る。きっとネフィリアには身を焦がすような嫉妬も、自分が恐ろしくなるような独占欲も知らないのだろう。エリーナは気を奮い立たせ、はっきりと自分の気持ちを口にした。
「お断りします」
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