小説のアイディア出しの方法、伝授します!

月夜

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お題からの発想法

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さて、いよいよ本題。アイディア出しの発想法についてです。

私はアルファポリスに今は数作品出しているので、実際に読んでもらうと、私の説明もピンと来やすくなると思います。

私の場合、突然ネタが降って湧いて出てくる場合もありますが、どちらかというとお題を出されたほうが考えやすいです。

例えば「箱」というお題があるとしましょう。

まずは「箱」について、いろんな角度から考えていきます。

箱にはどんなものがあるだろうか?

おもちゃの箱、プレゼントの箱、工具箱、宝の箱……

もっと考えを進めてゆくと、例えば、下駄箱はどうだろうか?   ブタ箱はどうだろうか?   跳び箱はどうだろうか? と、一見箱とは関係なさそうなワードにも思い至ります。

箱ってどんなもの?   

普通は四角いものだよな。でも丸いものや三角のものだってある。

色は?  なんでもあり?

大きさは?  何で出来てる?  
何に使う?  

箱をいろんな角度から見て、いろんな問いかけをしてゆくのです。

そうやっていろんなワードが出てきた段階で、ネタとして使えそうなものがあれば、それをもっと深く掘り下げる。

例えば、箱に閉じ込められた男のストーリーを書いて、最後にブタ箱での話でしたというオチをつければ、1個のショートショートが出来上がります。

あるいは、箱がどんどん積まれていくことに恐怖を感じる男のストーリー。最後にその箱が跳び箱だったことが明かされれば、それで立派なオチのあるショートショートになります。

あとはそれを脚色して、どう面白くするかは作家の腕の見せどころです。

また、別の方法として、「もし~だったら」というものがあります。

仮定の条件を設定してやって、そこから考えていくやり方です。

これは同じ条件を設定したとしても、人の数だけ展開は違ってくると思うので、無数に作品が作れる可能性があります、

例えば「もしこの世に箱がなかったら」なんて、基本的なところから考えてみてはいかがでしょう?

ネット通販はどうなるんだろう?  プレゼントは?  箱型ってのもなくなるんだろうか?

色々考える点があると思います。

応用として、既存の物語などのアイディアを拝借する形のパロディなども良いと思います。露骨なものは二次創作になってしまうので、昔話などのストーリーを参考に新たな物語を作る感覚で。

例えば、魔物退治に行く勇者に、帝は三つの箱を渡す。その三つの箱とは……みたいな話を展開させてゆき、最後にオチをつけるみたいな。

長くなりそうなら、別にショートショートにこだわる必要もないので、そのまま長編化しても面白いと思います。
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