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ポスト
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翌日、学校に行くと、担任からあることを知らされた。
「クラス委員長の染崎さんが、昨日、事故に遭われました。今は意識不明の重体だそうです」
「うそ。こわい」
「マジかよ」
教室中がざわめく。みんなが染崎のことを心配するなか、唯人は顔を青くして、うつむいていた。
(本当に、染崎が……。僕が願いを叶えてくれるポストに、染崎の名前を書いた紙を、投函したから? いや、偶然だ。偶然に決まってる)
唯人は頭を振って、その考えを振り払った。だが、唯人の心の中は、罪悪感がしこりとなって、残ることになった。
唯人はあのときのように、公園のベンチでうなだれていた。
「こんにちは。良い黄昏時ですね」
唯人が顔をあげると、夕日を背に立つ男がいた。
「願いを叶えてくれるポスト、お試しになったようですね」
「ほ、本当に、僕があのポストに、染崎の名前を書いた紙を、投函したせいですか?」
男はクスクスと笑う。
「投函して、返事がきたでしょう?」
「僕は、そんなつもりじゃ!」
唯人の言葉に、男は首を傾げる。
「嫌いな相手だったのでしょう?」
「そう、だけど。まさか、本当に……」
唯人は頭を抱える。そんな彼の肩を、男は優しくポンッと叩く。
「大丈夫ですよ。彼女はまだ死んでいないのですから。それに手を下したのは、あなたではありませんよ?」
「……そうか。誰も僕の仕業だなんて、思わないのか」
「はい。だから安心して、これからもポストを活用してくださいね」
唯人は小さく、頷いた。
「クラス委員長の染崎さんが、昨日、事故に遭われました。今は意識不明の重体だそうです」
「うそ。こわい」
「マジかよ」
教室中がざわめく。みんなが染崎のことを心配するなか、唯人は顔を青くして、うつむいていた。
(本当に、染崎が……。僕が願いを叶えてくれるポストに、染崎の名前を書いた紙を、投函したから? いや、偶然だ。偶然に決まってる)
唯人は頭を振って、その考えを振り払った。だが、唯人の心の中は、罪悪感がしこりとなって、残ることになった。
唯人はあのときのように、公園のベンチでうなだれていた。
「こんにちは。良い黄昏時ですね」
唯人が顔をあげると、夕日を背に立つ男がいた。
「願いを叶えてくれるポスト、お試しになったようですね」
「ほ、本当に、僕があのポストに、染崎の名前を書いた紙を、投函したせいですか?」
男はクスクスと笑う。
「投函して、返事がきたでしょう?」
「僕は、そんなつもりじゃ!」
唯人の言葉に、男は首を傾げる。
「嫌いな相手だったのでしょう?」
「そう、だけど。まさか、本当に……」
唯人は頭を抱える。そんな彼の肩を、男は優しくポンッと叩く。
「大丈夫ですよ。彼女はまだ死んでいないのですから。それに手を下したのは、あなたではありませんよ?」
「……そうか。誰も僕の仕業だなんて、思わないのか」
「はい。だから安心して、これからもポストを活用してくださいね」
唯人は小さく、頷いた。
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