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四ノ巻 剣術指南はお任せを 虎之介
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虎之介はひげを、ぴくぴくと動かす。
「おまえは本当に、どうしようもないやつだにゃあ」
「な、なんだよ。文句あるのかよ!」
「大有りだにゃ。いじめられる側の気持ちになってみろにゃ。わからないっていうんにゃら、味わわせてやってもいいにゃ?」
虎之介は片足を引いて、刀に手をかける。
「虎之介! もういいよ!」
「ぶみゃ!」
佐吉に後ろから勢いよく抱きしめられ、虎之介はつぶれた声をあげた。
「い、いこうぜ!」
そのすきに、慶次は仲間を連れて走り出した。
「やーい!泣き虫弱虫の佐吉ー! くやしかったら、仕返ししてみろー!」
「やっぱり、一発叩き込んでやるにゃ!」
「だからいいって!」
「ぶみゃあ!」
ぎゅうっと力をいれられ、またしてもつぶれた声をあげる虎之介。虎之介は佐吉を見上げる。
「なんで仕返ししないんだにゃ? 仕返ししてほしくて、雇ったんじゃないのかにゃ?」
「虎之介って、馬鹿なの? おれ自身を強くしてほしくて、お願いしたんだろ」
「にゃあ。そうだったにゃ」
虎之介がもぞもぞと動くと、佐吉は腕の力を緩めた。虎之介は佐吉の肩に移動する。
「おまえは本当に、どうしようもないやつだにゃあ」
「な、なんだよ。文句あるのかよ!」
「大有りだにゃ。いじめられる側の気持ちになってみろにゃ。わからないっていうんにゃら、味わわせてやってもいいにゃ?」
虎之介は片足を引いて、刀に手をかける。
「虎之介! もういいよ!」
「ぶみゃ!」
佐吉に後ろから勢いよく抱きしめられ、虎之介はつぶれた声をあげた。
「い、いこうぜ!」
そのすきに、慶次は仲間を連れて走り出した。
「やーい!泣き虫弱虫の佐吉ー! くやしかったら、仕返ししてみろー!」
「やっぱり、一発叩き込んでやるにゃ!」
「だからいいって!」
「ぶみゃあ!」
ぎゅうっと力をいれられ、またしてもつぶれた声をあげる虎之介。虎之介は佐吉を見上げる。
「なんで仕返ししないんだにゃ? 仕返ししてほしくて、雇ったんじゃないのかにゃ?」
「虎之介って、馬鹿なの? おれ自身を強くしてほしくて、お願いしたんだろ」
「にゃあ。そうだったにゃ」
虎之介がもぞもぞと動くと、佐吉は腕の力を緩めた。虎之介は佐吉の肩に移動する。
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