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二ノ巻 接客業はお任せを 白菊
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小春は深くため息をついた。
「実は最近、いやがらせを受けていて……」
「いやがらせ?」
「はい。ある日、文が届きまして、そこには私の接客態度が悪いとか、私の見た目が美人画とは違うとか……。とにかく、私に関することだけなんですけど、悪口が書かれていて。それからうわさが流れて、人がこなくなってしまったんです」
「許せないにゃ!」
白菊はべしんと、怒りでしっぽを床に叩きつける。
「なんで、小春さんがそんな目に遭わなきゃいけないのにゃ。同じ接客をするモノとして、許せないのにゃ!」
白菊はお蘭の着物の袖をつかんだ。
「お蘭様! 白菊にいかせてくださいにゃ!」
「白菊もちょっと落ち着きな。まだお客さんから、依頼内容を聞いていないだろう」
「にゃ! そうでしたにゃ」
白菊は自分の失敗を誤魔化すように、顔を洗うしぐさをする。お蘭はそんな白菊の行動に苦笑をこぼし、小春に向き直った。
「それで、あなたのご依頼はなんだい?」
「私がお願いしたいのは、接客です。私がお店に出ると、お客さんがこないので、かわりにお店にでていただければと……」
「小春さん。いやがらせに負けちゃだめですにゃ。白菊と一緒に、お店に立てばいいですにゃ」
「白菊さん……」
白菊は相当怒っているのか、しっぽを何度も激しく床に叩きつけた。
「実は最近、いやがらせを受けていて……」
「いやがらせ?」
「はい。ある日、文が届きまして、そこには私の接客態度が悪いとか、私の見た目が美人画とは違うとか……。とにかく、私に関することだけなんですけど、悪口が書かれていて。それからうわさが流れて、人がこなくなってしまったんです」
「許せないにゃ!」
白菊はべしんと、怒りでしっぽを床に叩きつける。
「なんで、小春さんがそんな目に遭わなきゃいけないのにゃ。同じ接客をするモノとして、許せないのにゃ!」
白菊はお蘭の着物の袖をつかんだ。
「お蘭様! 白菊にいかせてくださいにゃ!」
「白菊もちょっと落ち着きな。まだお客さんから、依頼内容を聞いていないだろう」
「にゃ! そうでしたにゃ」
白菊は自分の失敗を誤魔化すように、顔を洗うしぐさをする。お蘭はそんな白菊の行動に苦笑をこぼし、小春に向き直った。
「それで、あなたのご依頼はなんだい?」
「私がお願いしたいのは、接客です。私がお店に出ると、お客さんがこないので、かわりにお店にでていただければと……」
「小春さん。いやがらせに負けちゃだめですにゃ。白菊と一緒に、お店に立てばいいですにゃ」
「白菊さん……」
白菊は相当怒っているのか、しっぽを何度も激しく床に叩きつけた。
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