51 / 85
グリフォンとはじめてのキャンプ
その1
しおりを挟む
くたくたのグリフォンは、ワシからグリフォンに戻ると、羽根をバッサバサして駄々をこねてしまった。
「ぼく、もうとべなーい! あるけなーい! おなかすいたー!」
「しょうがないなぁ」
狐のレンはそういうと、湖まで戻ってしまった。
「レン、おこっちゃったかな」
心配そうにグリフォンがつぶやいた。
「でも、もうおなかがすいて、とべないよ」
すると、竜が人に化けているアルブレヒトは、首を横にふった。
「そんなことはないよ。 レンは怒っていないよ」
アルブレヒトはグリフォンを優しく撫でると、人気のない草の生い茂る場所へグリフォンと移動した。
「レンをまとう」
「うん。きっとカエってきてくれるよね」
「帰ってきてくれるよ。きっと嘘をついて、君を飛ばせたことを、悪いと思っているんだ」
そうして二人で待っていると、グリフォンは人の気配を感じました。
「ヒトだ!」
グリフォンはみがまえました。
「どうしよう、こっちへくるよ」
グリフォンはおびえました。
怖くて逆立ちしようとしています。
「違う」
アルブレヒトはそういうと、草の茂みから出ていってしまいました。
「りゅうさん! あぶない!」
「ぼく、もうとべなーい! あるけなーい! おなかすいたー!」
「しょうがないなぁ」
狐のレンはそういうと、湖まで戻ってしまった。
「レン、おこっちゃったかな」
心配そうにグリフォンがつぶやいた。
「でも、もうおなかがすいて、とべないよ」
すると、竜が人に化けているアルブレヒトは、首を横にふった。
「そんなことはないよ。 レンは怒っていないよ」
アルブレヒトはグリフォンを優しく撫でると、人気のない草の生い茂る場所へグリフォンと移動した。
「レンをまとう」
「うん。きっとカエってきてくれるよね」
「帰ってきてくれるよ。きっと嘘をついて、君を飛ばせたことを、悪いと思っているんだ」
そうして二人で待っていると、グリフォンは人の気配を感じました。
「ヒトだ!」
グリフォンはみがまえました。
「どうしよう、こっちへくるよ」
グリフォンはおびえました。
怖くて逆立ちしようとしています。
「違う」
アルブレヒトはそういうと、草の茂みから出ていってしまいました。
「りゅうさん! あぶない!」
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
湖の民
影燈
児童書・童話
沼無国(ぬまぬこ)の統治下にある、儺楼湖(なろこ)の里。
そこに暮らす令は寺子屋に通う12歳の男の子。
優しい先生や友だちに囲まれ、楽しい日々を送っていた。
だがそんなある日。
里に、伝染病が発生、里は封鎖されてしまい、母も病にかかってしまう。
母を助けるため、幻の薬草を探しにいく令だったが――
GREATEST BOONS+
丹斗大巴
児童書・童話
幼なじみの2人がグレイテストブーンズ(偉大なる恩恵)を生み出しつつ、異世界の7つの秘密を解き明かしながらほのぼの旅をする物語。
異世界に飛ばされて、小学生の年齢まで退行してしまった幼なじみの銀河と美怜。とつじょ不思議な力に目覚め、Greatest Boons(グレイテストブーンズ:偉大なる恩恵)をもたらす新しい生き物たちBoons(ブーンズ)を生みだし、規格外のインベントリ&ものづくりスキルを使いこなす! ユニークスキルのおかげでサバイバルもトラブルもなんのその! クリエイト系の2人が旅する、ほのぼの異世界珍道中。
便利な「しおり」機能、「お気に入り登録」して頂くと、最新更新のお知らせが届いて便利です!
児童絵本館のオオカミ
火隆丸
児童書・童話
閉鎖した児童絵本館に放置されたオオカミの着ぐるみが語る、数々の思い出。ボロボロの着ぐるみの中には、たくさんの人の想いが詰まっています。着ぐるみと人との間に生まれた、切なくも美しい物語です。
おねしょゆうれい
ケンタシノリ
児童書・童話
べんじょの中にいるゆうれいは、ぼうやをこわがらせておねしょをさせるのが大すきです。今日も、夜中にやってきたのは……。
※この作品で使用する漢字は、小学2年生までに習う漢字を使用しています。
ターシャと落ちこぼれのお星さま
黒星★チーコ
児童書・童話
流れ星がなぜ落ちるのか知っていますか?
これはどこか遠くの、寒い国の流れ星のお話です。
※全4話。1話につき1~2枚の挿絵付きです。
※小説家になろうにも投稿しています。
おっとりドンの童歌
花田 一劫
児童書・童話
いつもおっとりしているドン(道明寺僚) が、通学途中で暴走車に引かれてしまった。
意識を失い気が付くと、この世では見たことのない奇妙な部屋の中。
「どこ。どこ。ここはどこ?」と自問していたら、こっちに雀が近づいて来た。
なんと、その雀は歌をうたい狂ったように踊って(跳ねて)いた。
「チュン。チュン。はあ~。らっせーら。らっせいら。らせらせ、らせーら。」と。
その雀が言うことには、ドンが死んだことを(津軽弁や古いギャグを交えて)伝えに来た者だという。
道明寺が下の世界を覗くと、テレビのドラマで観た昔話の風景のようだった。
その中には、自分と瓜二つのドン助や同級生の瓜二つのハナちゃん、ヤーミ、イート、ヨウカイ、カトッぺがいた。
みんながいる村では、ヌエという妖怪がいた。
ヌエとは、顔は鬼、身体は熊、虎の手や足をもち、何とシッポの先に大蛇の頭がついてあり、人を食べる恐ろしい妖怪のことだった。
ある時、ハナちゃんがヌエに攫われて、ドン助とヤーミがヌエを退治に行くことになるが、天界からドラマを観るように楽しんで鑑賞していた道明寺だったが、道明寺の体は消え、意識はドン助の体と同化していった。
ドン助とヤーミは、ハナちゃんを救出できたのか?恐ろしいヌエは退治できたのか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる