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第11環「ルゼリア事変」
⑪-4 魔女と聖女①
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――6時間ほど前。時計の町、宿屋にて。
「ティトー、大丈夫? 疲れていない?」
「はい。大丈夫です、マリアお姉ちゃん」
「馬車でもあれば楽なのですけれど……」
「ばしゃ、ってなに? サーシャお姉ちゃん」
サーシャは笑いながら口元に人差し指を当てると、周囲の神官がわざとらしく咳ばらいを始めた。サーシャは時折空想の話をするようで、神官達の顔は青ざめていた。
サーシャは愛称であり、本来はアレクサンドラという名の聖女である。地位はティトーの大巫女と同率ではなく、ティトーの方が位は上であるという。
「動物に、荷台を引かせて移動するのですわ」
「動物に? どんな動物なの?」
「馬という生き物がいるのですわ! ティトー様」
「うま? 私も聞いたことないけれど」
ティトーとマリアの様子に、サーシャは声を上げて笑った。神官たちの咳払いが聞こえだし、サーシャはコホンとわざとらしく咳をした。サーシャはティトーの緊張を解そうと、様々な話を振っているのだが、独自の空想話が多い。
「このままエーディエグレスの森の脇をこのまま南下していくと、収穫の町がありますわ。その町を越えれば、ルゼリア領に入りますの。ティトー様、もう少し頑張りましょうね。」
「はい!」
「収穫の町かあ。懐かしいわね」
「あら、マリアは収穫の町に行ったことがあるの?」
サーシャの言葉に、マリアは軽く頷いた。
「収穫祭が大規模に執り行われるでしょう? だから戦後に思い切って行ってみたことがあるの。でも、作物が育たなくなっていたから、祭りは中止だったのよ」
「まあ……。そうでしたの。私は何度か招待されて行った事がありますが、それは見事なものでしたわ」
サーシャは収穫祭に出された美味しい食事や果物、それから魚などの畜産物を紹介した。収穫の町では魚を養殖しているのだという。ティトーは眼を真ん丸にすると、興味津々でその話を聞いていった。
「僕がお祈りしたら、作物もたくさん採れるようになるのかな」
「それはもちろんですわ。だって大巫女様ですもの」
それを聞いたティトーは眼を輝かせると、後ろに控えていた神官に振り返った。
「ちょっとだけお祈りしていってもいいですか⁉」
「そ、それは……」
神官たちはたじろぎ、目を合わせながらティトーと視線を合わせないように努めだした。サーシャは笑いながら、助け船を出す。
「ティトー様が言い出したことに対し、私たちは反対する権限がございませんの。でも、先を急いだほうが早くセシュール国へ帰れるようになりますわ」
「そ、そうだけれど……」
「表立っての活動は、お父様にお会いしてからでも遅くはありませんわ」
予定を遅らせたくない神官たちは、サーシャの言葉に続々と頷いた。
「そっか。……じゃあそうする!」
ティトーの表情が緩んだ瞬間、急に真面目な表情を浮かべ、立ち上がった。周囲を警戒するティトーに、神官だけではなく、サーシャとマリアも身構える。
「どうしたの⁉ なんだか、重苦しい気配が……」
「マリアお姉ちゃんも? なんか、凄く黒いオーラが見える……」
「黒いオーラ?」
その瞬間、叫び声と共に何者かが宿屋に押し入ってくる様子が見えた。慌てて杖に手をかけるマリアは、サーシャたちを後ろに控えさせた。
「サーシャ! ティトーを守って!」
「マリア、一人じゃ危険だわ!」
「大丈夫よ。この爆炎で……」
「マリアお姉ちゃん、宿屋が燃えちゃうよ!」
ティトーの叫びに、マリアの動作が一瞬遅れた。その時、扉から男の声が聞こえだした。
「動くな。我々は、部屋の外からでもお前たちを殺すことが出来る」
「だから、何だって言うの……!」
「扉を開けろ。素直に開ければ、命の保証はしよう」
「そんなこと、信じられるとでも思って?」
サーシャの問いかけに対し、男はカチャリと音を立てた。次の瞬間、ドンという音共に扉の下に穴が開き、部屋の地面に何かが発射された。
「鉄砲⁉」
サーシャの言葉に、神官達は前に打って出るとサーシャたちを守るように立ちはだかった。
「てっぽうって、なに!?」
マリアの言葉に、サーシャは歯を食いしばる。
「棒状の物から、銃弾というものを発し、相手を負傷させる道具です!」
「なんですって、そんなものが⁉」
「鉄砲を知っているか。なら、話は早い。ここを開けろ。言っておくが、鉄砲は一丁じゃないぜ」
男達の嗤い声が聞こえだし、サーシャが冷や汗をかいた時。ティトーがゆっくりと歩み出た。
「ティトー、危ないわ!」
「どうしてこんなことをするのですか⁉ 目的は何ですか!」
その言葉に、一層扉の向こうでは嗤い声がこだまする。
「ほう、お前が大巫女だな? お前に用事がある。お前のために、皆死んじゃっていいのか?」
「……!!」
「ティトーだめよ!」
ティトーを慌てて庇うマリアだったが、再び銃声が響き渡る。マリアの数センチ手前の床に穴が開いた。
「ティトー!」
「待ってください、今開けます!」
「駄目です、ティトー様!」
「皆の命を保証してくれなかったら、僕は怒ります。その意味がわかりますよね」
「ほう。俺たちにそれだけ言えるとは。ただのお子様じゃないんだな。まあいい。保証はするぞ、さあ開けろ!」
ティトーは振り返ると、心配そうに怯える神官たちと、ティトーを庇うマリア、そしてサーシャを見つめた。
「皆さんが怪我をしていい理由がありません。僕はいきます」
「駄目よ、ティトー!」
「大巫女が扉を開けろ! 大巫女以外は動くな!」
カチャリという音が響き渡る。銃声の鳴る前の音だ。
「今開けます、撃たないでください」
ティトーはガチャリと鍵を開けると、男達が部屋に雪崩れ込んできた。すぐにティトーは羽交い絞めにされる。
「ティトー! 手荒な事はしないで!」
「しねえよ! ケガさせたら、こっちの身もあぶねえからな!」
銃声が響き渡る。宿屋の天井に穴が開いたのだ。最上階であるこの部屋の上に、人はいない。
「動くなよ! てめえら、早くそいつを連れ出せ!」
「ティトー!」
杖に手を掛けようとしたマリアに対し、男は銃口をティトーに突き付けた。
「おっと、下手な真似をするなよ。こいつを怪我させると、俺たちの身も危ないんだ。ここは協力しようぜ、お姉さん」
「くっ……。その子をどうする気⁉」
その時、男達の後ろから黒衣の男が歩み出てきた。布が深く顔まで覆っており、その素顔は知れない。
「お前らに話すことはねえ! どうぞ、お連れ下さい」
乱暴にティトーの腕が掴まれると、小さな悲鳴が響き渡る。
「きゃあ!」
「辞めて、乱暴しないで!」
「連れていけ!」
黒衣の男は何もしゃべらず、ならず者の男達がティトーを連れ出してしまう。マリアたちは身動き一つとれずにいると、黒衣の男が背を向けた。
「待ちなさいよ!」
「…………」
黒衣の男は無言のまま、部屋を後にした。その瞬間、鉄砲を持った男達が部屋に更に雪崩れ込んできたのだ。サーシャは両手を上にあげると、神官達に目配せし、同じように両手を上げさせた。
「マリアも手を上げて、滅多な事をすると撃たれます!」
「それがなんだっていうの!」
「とんだ、じゃじゃ馬が潜んでいたな」
「だから……私は馬なんて知らないわ!」
マリアが詠唱を始めた瞬間、後ろから男に掴まれた獣人が突き飛ばされて部屋まで入ってきた。酷く怯えており、服は所々擦り切れている。
「うわあ!」
「辞めて、何するの!」
「お前らにも用があるんだ。滅多なことをすると、この獣人を撃ち殺す」
「な……!」
「マリア……!」
マリアは眼を閉じ、歯ぎしりしながら杖を男たちの前に投げ捨てると、男達が手を拘束し始めた。
「痛い!」
「お前らには行く場所があるんだ、せいぜい仲良くしてろ」
次の瞬間、マリアたちは意識を失い、次々に倒れていった。男の嗤い声だけが、高らかに聞こえていた。
「ティトー、大丈夫? 疲れていない?」
「はい。大丈夫です、マリアお姉ちゃん」
「馬車でもあれば楽なのですけれど……」
「ばしゃ、ってなに? サーシャお姉ちゃん」
サーシャは笑いながら口元に人差し指を当てると、周囲の神官がわざとらしく咳ばらいを始めた。サーシャは時折空想の話をするようで、神官達の顔は青ざめていた。
サーシャは愛称であり、本来はアレクサンドラという名の聖女である。地位はティトーの大巫女と同率ではなく、ティトーの方が位は上であるという。
「動物に、荷台を引かせて移動するのですわ」
「動物に? どんな動物なの?」
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「このままエーディエグレスの森の脇をこのまま南下していくと、収穫の町がありますわ。その町を越えれば、ルゼリア領に入りますの。ティトー様、もう少し頑張りましょうね。」
「はい!」
「収穫の町かあ。懐かしいわね」
「あら、マリアは収穫の町に行ったことがあるの?」
サーシャの言葉に、マリアは軽く頷いた。
「収穫祭が大規模に執り行われるでしょう? だから戦後に思い切って行ってみたことがあるの。でも、作物が育たなくなっていたから、祭りは中止だったのよ」
「まあ……。そうでしたの。私は何度か招待されて行った事がありますが、それは見事なものでしたわ」
サーシャは収穫祭に出された美味しい食事や果物、それから魚などの畜産物を紹介した。収穫の町では魚を養殖しているのだという。ティトーは眼を真ん丸にすると、興味津々でその話を聞いていった。
「僕がお祈りしたら、作物もたくさん採れるようになるのかな」
「それはもちろんですわ。だって大巫女様ですもの」
それを聞いたティトーは眼を輝かせると、後ろに控えていた神官に振り返った。
「ちょっとだけお祈りしていってもいいですか⁉」
「そ、それは……」
神官たちはたじろぎ、目を合わせながらティトーと視線を合わせないように努めだした。サーシャは笑いながら、助け船を出す。
「ティトー様が言い出したことに対し、私たちは反対する権限がございませんの。でも、先を急いだほうが早くセシュール国へ帰れるようになりますわ」
「そ、そうだけれど……」
「表立っての活動は、お父様にお会いしてからでも遅くはありませんわ」
予定を遅らせたくない神官たちは、サーシャの言葉に続々と頷いた。
「そっか。……じゃあそうする!」
ティトーの表情が緩んだ瞬間、急に真面目な表情を浮かべ、立ち上がった。周囲を警戒するティトーに、神官だけではなく、サーシャとマリアも身構える。
「どうしたの⁉ なんだか、重苦しい気配が……」
「マリアお姉ちゃんも? なんか、凄く黒いオーラが見える……」
「黒いオーラ?」
その瞬間、叫び声と共に何者かが宿屋に押し入ってくる様子が見えた。慌てて杖に手をかけるマリアは、サーシャたちを後ろに控えさせた。
「サーシャ! ティトーを守って!」
「マリア、一人じゃ危険だわ!」
「大丈夫よ。この爆炎で……」
「マリアお姉ちゃん、宿屋が燃えちゃうよ!」
ティトーの叫びに、マリアの動作が一瞬遅れた。その時、扉から男の声が聞こえだした。
「動くな。我々は、部屋の外からでもお前たちを殺すことが出来る」
「だから、何だって言うの……!」
「扉を開けろ。素直に開ければ、命の保証はしよう」
「そんなこと、信じられるとでも思って?」
サーシャの問いかけに対し、男はカチャリと音を立てた。次の瞬間、ドンという音共に扉の下に穴が開き、部屋の地面に何かが発射された。
「鉄砲⁉」
サーシャの言葉に、神官達は前に打って出るとサーシャたちを守るように立ちはだかった。
「てっぽうって、なに!?」
マリアの言葉に、サーシャは歯を食いしばる。
「棒状の物から、銃弾というものを発し、相手を負傷させる道具です!」
「なんですって、そんなものが⁉」
「鉄砲を知っているか。なら、話は早い。ここを開けろ。言っておくが、鉄砲は一丁じゃないぜ」
男達の嗤い声が聞こえだし、サーシャが冷や汗をかいた時。ティトーがゆっくりと歩み出た。
「ティトー、危ないわ!」
「どうしてこんなことをするのですか⁉ 目的は何ですか!」
その言葉に、一層扉の向こうでは嗤い声がこだまする。
「ほう、お前が大巫女だな? お前に用事がある。お前のために、皆死んじゃっていいのか?」
「……!!」
「ティトーだめよ!」
ティトーを慌てて庇うマリアだったが、再び銃声が響き渡る。マリアの数センチ手前の床に穴が開いた。
「ティトー!」
「待ってください、今開けます!」
「駄目です、ティトー様!」
「皆の命を保証してくれなかったら、僕は怒ります。その意味がわかりますよね」
「ほう。俺たちにそれだけ言えるとは。ただのお子様じゃないんだな。まあいい。保証はするぞ、さあ開けろ!」
ティトーは振り返ると、心配そうに怯える神官たちと、ティトーを庇うマリア、そしてサーシャを見つめた。
「皆さんが怪我をしていい理由がありません。僕はいきます」
「駄目よ、ティトー!」
「大巫女が扉を開けろ! 大巫女以外は動くな!」
カチャリという音が響き渡る。銃声の鳴る前の音だ。
「今開けます、撃たないでください」
ティトーはガチャリと鍵を開けると、男達が部屋に雪崩れ込んできた。すぐにティトーは羽交い絞めにされる。
「ティトー! 手荒な事はしないで!」
「しねえよ! ケガさせたら、こっちの身もあぶねえからな!」
銃声が響き渡る。宿屋の天井に穴が開いたのだ。最上階であるこの部屋の上に、人はいない。
「動くなよ! てめえら、早くそいつを連れ出せ!」
「ティトー!」
杖に手を掛けようとしたマリアに対し、男は銃口をティトーに突き付けた。
「おっと、下手な真似をするなよ。こいつを怪我させると、俺たちの身も危ないんだ。ここは協力しようぜ、お姉さん」
「くっ……。その子をどうする気⁉」
その時、男達の後ろから黒衣の男が歩み出てきた。布が深く顔まで覆っており、その素顔は知れない。
「お前らに話すことはねえ! どうぞ、お連れ下さい」
乱暴にティトーの腕が掴まれると、小さな悲鳴が響き渡る。
「きゃあ!」
「辞めて、乱暴しないで!」
「連れていけ!」
黒衣の男は何もしゃべらず、ならず者の男達がティトーを連れ出してしまう。マリアたちは身動き一つとれずにいると、黒衣の男が背を向けた。
「待ちなさいよ!」
「…………」
黒衣の男は無言のまま、部屋を後にした。その瞬間、鉄砲を持った男達が部屋に更に雪崩れ込んできたのだ。サーシャは両手を上にあげると、神官達に目配せし、同じように両手を上げさせた。
「マリアも手を上げて、滅多な事をすると撃たれます!」
「それがなんだっていうの!」
「とんだ、じゃじゃ馬が潜んでいたな」
「だから……私は馬なんて知らないわ!」
マリアが詠唱を始めた瞬間、後ろから男に掴まれた獣人が突き飛ばされて部屋まで入ってきた。酷く怯えており、服は所々擦り切れている。
「うわあ!」
「辞めて、何するの!」
「お前らにも用があるんだ。滅多なことをすると、この獣人を撃ち殺す」
「な……!」
「マリア……!」
マリアは眼を閉じ、歯ぎしりしながら杖を男たちの前に投げ捨てると、男達が手を拘束し始めた。
「痛い!」
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