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暁の荒野 番外編2「白狐のB面」
番外編②-5 白狐のB面⑤
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願いを込めて教会の扉を開けると、そこには見慣れた神父だけの姿が目に入った。
(なんだ、いないのか)
バタンと音を立てて扉が閉まると、待っていたかのようにアドニスが駆け寄ってきた。
「聞きましたよ」
「そうだと思ったから、隠れていたよ。流石にもういないよね」
(また僕はそんな事を言って……)
アルベルトのことになるとムキになってしまう。意地を張り、強く見せようとしてしまうのだ。その意味はよくわからない。
「……もうヤっちゃっていいのでは」
「キミね、仮にも聖職者でしょ。そんなこといっちゃだめだよ」
「仮、ですからね。しかし、真の姿は」
「これ、開けちゃった」
ティニアはバツが悪そうに銀時計をアドニスに見せると、表情を変えないまま胸ポケットへしまい込んだ。不意に、話してよかったものかという考えが浮かんで消えていく。黙っていても良かったのではないだろうか。律儀にアドニスへ話すことに、意味などなかっただろうに。
「あ、開けたんですか!? 中身は!」
「もう、返しても良かったんだよね」
アルベルトの銀の懐中時計だ。記憶がなかろうと、返すべきではなかったのか。そして無理やりに記憶を思い起こさせ、記憶を継承させる。そして、自分を殺してもらえば事は済む。
「え? いえ、でもそれは…………いや。いいのか?」
「だって、ボクのじゃないし……。ん?」
「うん? なんでしょうね。急に外が騒がしく」
教会の外に大勢の人の気配と話し声が聞こえだし、二人は教会の扉へ近づいた。
「どうしたんだろうね」
ゆっくりと教会の扉が開くと、外からアルベルトが入ってきた。あまりの突然に、ティニアは圧倒されてしまった。警戒して半歩ずり下がったが、アルベルトはそのまま歩み出ると後ろから花束を出した。白い小さな花で埋め尽くされた、花束に見える。
◇◇◇
アルベルトは教会の扉を開けたまま、ティニアへ白い花の花束を差し出した。茎の部分は新聞紙でクシャクシャに包まれ、バケツへ入れられている。
「は? へ? なに?」
「これ、やる」
「は⁉ なに?」
アドニスが慌ててティニアの前へ歩み出たが、ティニアは身動きが取れずにいた。アキレアの花だ。過去にアドニスへ話し、アドニスから聞いたばかりの話だったはずだ。アキレアは、過去にアルベルトと旅をした際に見つけた花であり、薬草なのだ。
アルベルトは、本当に何も覚えてはいないのだろうか。
「悪かった」
「…………………………」
「貴方は、この花が何か御存知で?」
「その、これは……」
やはり何も覚えてはいないのか。期待に満ちた感情は反り返っていく。
「アキレア、アキレス、ヤロウ。止血によく効く薬草の一つだね。戦にでも行けってことかな」
「そういう事なら、お前がまた怪我したら俺が煎じてやるよ」
(またそういう事をいう)
もうずっと昔のことだ。怪我した時に、アキレアの花を煎じてくれたのは誰だったか。もう思い出すことは出来ない。また怪我をしたら、煎じて欲しい。そんなことを自分は言ったのだろうか。
アドニスも、その話は知っている。知っているからこそ、歯がゆいのだ。思い出せないのが歯がゆく、聞いた話でしか知らない。
「まったく。適当に野花を摘んで、許しを請うなど以ての外ですよ!」
「違う、ちゃんと図鑑を見て……。ただ、薬草だったなんて知らなくて、ただ図鑑を見たら見覚えがあったんで。山に入ったら、普通に咲いてるじゃないか。だから。羽状に深く裂けるように葉が咲くように咲いているのがそうなんだよな? ほら、植木鉢でスノードロップを贈ったら、その、機嫌が悪くなったから。その、代わりにこれを」
機嫌が悪くなったから。またしても自分の都合でアルベルトを振り回した。それが半分嬉しく、半分罪悪感に包まれていく。
アドニスは怒ったように二人の間へ割って入り込んだ。
「なんですって!? スノードロップ? シュネーグロッケンの花言葉もご存じないとは。……イングランドの一部では」
「あなたの死を望みます、だね」
「ええ! そ、そんな。知らなかったんだ。本当なんだ。そういう意味じゃないんだ」
「…………別にそうは思ってないけどね」
アルベルトが震えている。アルベルトがそういう意味で花を贈ろうとしたのではないのだということは、よく知っている。例え生まれ変わろうとも、花言葉や由来は彼にとって無意味だ。その人物がいかに好きかどうかの物を贈り、喜ばせたいと常に思っているような人だ。それだけは、いつになっても変わらない。
震えるアルベルトの腕や裾に泥がついていることに、ティニアは気付いた。
「……まさか、摘んできたの? こ、こんなに?」
どうしてこうも、彼は真っ直ぐなのか。孤児だった後に戦争へと突き進み、何があったのかはわからない。それでも、彼はこうも変わらない。
思わず、ティニアはその花を、アキレアの花束の入ったバケツを受け取ってしまった。
「だって、花屋が。それに、マリアが売ってくれなかったんだ」
「花言葉の意味も知らずに、適当に繕おうとしたからですよ」
「……いや、でも俺は」
「君はさ。そうやって、いくつもの花を摘み取って、僕の命も摘み取りたいということ?」
(また僕はそういうことを)
どうしてなのか。ここでいうべきなのは、ありがとうだ。
ありがとう、その言葉が言えない。そんなティニアに対し、アドニスもまた心配そうに彼女を見つめた。
ティニアはアキレアの小さな花に触れながら、アルベルトを睨みつけた。その時、教会の扉は開けたままであることに気付いたのだ。いつの間にか、人だかりができている。
(見世物じゃないのに。誰にも見せたくない……)
「……違う、これは」
ティニアはバツが悪そうに、改めて花に触れた。アルベルトの手は泥だらけであり、摘む際に出来たかすり傷も見える。ここまで必死にさせてしまったことを、嬉しくは思えなかった。そうさせたのはティニア自身だ。
かつてのティニアはそんな事はさせなかっただろう。レンはどうだっただろうか。もはや、自分が誰なのかがわからない。
「お前、この花好きだっただろ。だから、ただ摘み取っても喜ばないと思ったんだ。だから、これ、根も土ごと。根なんて何かに使えそうだろ」
「土!? ちょっと! ああもう、僕の教会が! ああああもっと溢れて」
「……………」
「好きだったろ? この花」
「なんで。そんなこと、一言も言ったことないでしょ」
アキレア。その花を好きだと、アルベルトへ話した記憶はない。アルベルトは前世の記憶を覚えているのだろうか、覚えているわけがない。
ティニアとして、自身は記憶や思い出を忘れただけなのか、それとも。消えただけなのか。何もわからない。胸の痛みを感じ、視線を逸らせてしまう。
「でも好きだろ」
「好きじゃないよ」
そう。好きではない。少なくとも今は、アキレアに対し何の感情も湧かない。薬草があれば、何かの役に立つだろう。それでも、今はどうでもいいことだった。アルベルトにこんなことをさせたかったわけではないのに。指に怪我までして。
自分はこうまで傲慢で、我儘なのか。直したくとも直らない。
「いや、でもお前」
「僕が好きな花は、色は白でもフリージアだよ」
「え、…………なんで……」
「なんで? 私が好きな花は、フリージアだよ、フリージア。香りがとても強いね」
「………………」
(覚えているのは、フリージアのことだけ。きっと、ティニアが好きだった花。自分も好きなような、そんな気分になってくる。アルベルトがティニアを好きなのはよくわかった。よく、わかったよ。大切な人だったんだよね……)
「本当に。好きな花の話なんて、一度もしてなかったじゃん。ほんっと、なんなのかな」
(だったら、僕はティニアになった方が、彼にとって過ごしやすいのかな……。僕は可愛げもないし、何のとりえもない)
「………………ティ……ニア」
「…………うるさい。でも、まあ。この花、このままだと枯れちゃうから」
「…………」
「子供達と植えかえたら、もっと長く咲いてくれると思うから」
(僕なんかじゃなくて。いっそのこと、僕がティニアだったらよかったのに)
「すまん、根ごと」
「ううん。ありがと」
ティニアは花束を受け取ると、そのまま人混みをかき分けて孤児院へ向かった。人だかりは笑みを浮かべながら、その光景を見つめている。
ごちゃごちゃの思考は、消えていった記憶を呼び覚ますわけではない。どうしても思い出せないジレンマは、いつしか苛立ちとなってアルベルトへぶち当ててしまっていた。それはもう、今日で終わりにしたい。
「通してください。見世物じゃないよ、もう!」
人々はそんなティニアへ道を譲るために離れていった。教会に残ったアドニスは、ポツリと疑問を呟いた。
「……彼女の好きな花」
「え? どうした、アドニス」
「いえ……………………」
白鷺と鷲が、教会の屋根から勢いよく羽ばたく音が、暖かくて穏やかなシュタインアムラインを駆け抜けていった。それはかつての友であり、もう忘れてしまった記憶の欠片。
忘れてしまった記憶はもう元には戻らない。どうすればいいのかもわからない。
今はそれでよくても。アルベルトはいずれ、自分を殺さなければならないのだ。
それが、ティニアではなく、レンである方が。
アルベルトにとってはいいことだろう。
優しいアルベルトが、ティニアを殺すなど。そんな事はさせられない。
だからこそ、自分はレンでなくてはならないのだ。
あいするひとを、ころすなど。やさしいかれに、できるわけがないのだから。
―番外編2、「白狐のB面」 完―
(なんだ、いないのか)
バタンと音を立てて扉が閉まると、待っていたかのようにアドニスが駆け寄ってきた。
「聞きましたよ」
「そうだと思ったから、隠れていたよ。流石にもういないよね」
(また僕はそんな事を言って……)
アルベルトのことになるとムキになってしまう。意地を張り、強く見せようとしてしまうのだ。その意味はよくわからない。
「……もうヤっちゃっていいのでは」
「キミね、仮にも聖職者でしょ。そんなこといっちゃだめだよ」
「仮、ですからね。しかし、真の姿は」
「これ、開けちゃった」
ティニアはバツが悪そうに銀時計をアドニスに見せると、表情を変えないまま胸ポケットへしまい込んだ。不意に、話してよかったものかという考えが浮かんで消えていく。黙っていても良かったのではないだろうか。律儀にアドニスへ話すことに、意味などなかっただろうに。
「あ、開けたんですか!? 中身は!」
「もう、返しても良かったんだよね」
アルベルトの銀の懐中時計だ。記憶がなかろうと、返すべきではなかったのか。そして無理やりに記憶を思い起こさせ、記憶を継承させる。そして、自分を殺してもらえば事は済む。
「え? いえ、でもそれは…………いや。いいのか?」
「だって、ボクのじゃないし……。ん?」
「うん? なんでしょうね。急に外が騒がしく」
教会の外に大勢の人の気配と話し声が聞こえだし、二人は教会の扉へ近づいた。
「どうしたんだろうね」
ゆっくりと教会の扉が開くと、外からアルベルトが入ってきた。あまりの突然に、ティニアは圧倒されてしまった。警戒して半歩ずり下がったが、アルベルトはそのまま歩み出ると後ろから花束を出した。白い小さな花で埋め尽くされた、花束に見える。
◇◇◇
アルベルトは教会の扉を開けたまま、ティニアへ白い花の花束を差し出した。茎の部分は新聞紙でクシャクシャに包まれ、バケツへ入れられている。
「は? へ? なに?」
「これ、やる」
「は⁉ なに?」
アドニスが慌ててティニアの前へ歩み出たが、ティニアは身動きが取れずにいた。アキレアの花だ。過去にアドニスへ話し、アドニスから聞いたばかりの話だったはずだ。アキレアは、過去にアルベルトと旅をした際に見つけた花であり、薬草なのだ。
アルベルトは、本当に何も覚えてはいないのだろうか。
「悪かった」
「…………………………」
「貴方は、この花が何か御存知で?」
「その、これは……」
やはり何も覚えてはいないのか。期待に満ちた感情は反り返っていく。
「アキレア、アキレス、ヤロウ。止血によく効く薬草の一つだね。戦にでも行けってことかな」
「そういう事なら、お前がまた怪我したら俺が煎じてやるよ」
(またそういう事をいう)
もうずっと昔のことだ。怪我した時に、アキレアの花を煎じてくれたのは誰だったか。もう思い出すことは出来ない。また怪我をしたら、煎じて欲しい。そんなことを自分は言ったのだろうか。
アドニスも、その話は知っている。知っているからこそ、歯がゆいのだ。思い出せないのが歯がゆく、聞いた話でしか知らない。
「まったく。適当に野花を摘んで、許しを請うなど以ての外ですよ!」
「違う、ちゃんと図鑑を見て……。ただ、薬草だったなんて知らなくて、ただ図鑑を見たら見覚えがあったんで。山に入ったら、普通に咲いてるじゃないか。だから。羽状に深く裂けるように葉が咲くように咲いているのがそうなんだよな? ほら、植木鉢でスノードロップを贈ったら、その、機嫌が悪くなったから。その、代わりにこれを」
機嫌が悪くなったから。またしても自分の都合でアルベルトを振り回した。それが半分嬉しく、半分罪悪感に包まれていく。
アドニスは怒ったように二人の間へ割って入り込んだ。
「なんですって!? スノードロップ? シュネーグロッケンの花言葉もご存じないとは。……イングランドの一部では」
「あなたの死を望みます、だね」
「ええ! そ、そんな。知らなかったんだ。本当なんだ。そういう意味じゃないんだ」
「…………別にそうは思ってないけどね」
アルベルトが震えている。アルベルトがそういう意味で花を贈ろうとしたのではないのだということは、よく知っている。例え生まれ変わろうとも、花言葉や由来は彼にとって無意味だ。その人物がいかに好きかどうかの物を贈り、喜ばせたいと常に思っているような人だ。それだけは、いつになっても変わらない。
震えるアルベルトの腕や裾に泥がついていることに、ティニアは気付いた。
「……まさか、摘んできたの? こ、こんなに?」
どうしてこうも、彼は真っ直ぐなのか。孤児だった後に戦争へと突き進み、何があったのかはわからない。それでも、彼はこうも変わらない。
思わず、ティニアはその花を、アキレアの花束の入ったバケツを受け取ってしまった。
「だって、花屋が。それに、マリアが売ってくれなかったんだ」
「花言葉の意味も知らずに、適当に繕おうとしたからですよ」
「……いや、でも俺は」
「君はさ。そうやって、いくつもの花を摘み取って、僕の命も摘み取りたいということ?」
(また僕はそういうことを)
どうしてなのか。ここでいうべきなのは、ありがとうだ。
ありがとう、その言葉が言えない。そんなティニアに対し、アドニスもまた心配そうに彼女を見つめた。
ティニアはアキレアの小さな花に触れながら、アルベルトを睨みつけた。その時、教会の扉は開けたままであることに気付いたのだ。いつの間にか、人だかりができている。
(見世物じゃないのに。誰にも見せたくない……)
「……違う、これは」
ティニアはバツが悪そうに、改めて花に触れた。アルベルトの手は泥だらけであり、摘む際に出来たかすり傷も見える。ここまで必死にさせてしまったことを、嬉しくは思えなかった。そうさせたのはティニア自身だ。
かつてのティニアはそんな事はさせなかっただろう。レンはどうだっただろうか。もはや、自分が誰なのかがわからない。
「お前、この花好きだっただろ。だから、ただ摘み取っても喜ばないと思ったんだ。だから、これ、根も土ごと。根なんて何かに使えそうだろ」
「土!? ちょっと! ああもう、僕の教会が! ああああもっと溢れて」
「……………」
「好きだったろ? この花」
「なんで。そんなこと、一言も言ったことないでしょ」
アキレア。その花を好きだと、アルベルトへ話した記憶はない。アルベルトは前世の記憶を覚えているのだろうか、覚えているわけがない。
ティニアとして、自身は記憶や思い出を忘れただけなのか、それとも。消えただけなのか。何もわからない。胸の痛みを感じ、視線を逸らせてしまう。
「でも好きだろ」
「好きじゃないよ」
そう。好きではない。少なくとも今は、アキレアに対し何の感情も湧かない。薬草があれば、何かの役に立つだろう。それでも、今はどうでもいいことだった。アルベルトにこんなことをさせたかったわけではないのに。指に怪我までして。
自分はこうまで傲慢で、我儘なのか。直したくとも直らない。
「いや、でもお前」
「僕が好きな花は、色は白でもフリージアだよ」
「え、…………なんで……」
「なんで? 私が好きな花は、フリージアだよ、フリージア。香りがとても強いね」
「………………」
(覚えているのは、フリージアのことだけ。きっと、ティニアが好きだった花。自分も好きなような、そんな気分になってくる。アルベルトがティニアを好きなのはよくわかった。よく、わかったよ。大切な人だったんだよね……)
「本当に。好きな花の話なんて、一度もしてなかったじゃん。ほんっと、なんなのかな」
(だったら、僕はティニアになった方が、彼にとって過ごしやすいのかな……。僕は可愛げもないし、何のとりえもない)
「………………ティ……ニア」
「…………うるさい。でも、まあ。この花、このままだと枯れちゃうから」
「…………」
「子供達と植えかえたら、もっと長く咲いてくれると思うから」
(僕なんかじゃなくて。いっそのこと、僕がティニアだったらよかったのに)
「すまん、根ごと」
「ううん。ありがと」
ティニアは花束を受け取ると、そのまま人混みをかき分けて孤児院へ向かった。人だかりは笑みを浮かべながら、その光景を見つめている。
ごちゃごちゃの思考は、消えていった記憶を呼び覚ますわけではない。どうしても思い出せないジレンマは、いつしか苛立ちとなってアルベルトへぶち当ててしまっていた。それはもう、今日で終わりにしたい。
「通してください。見世物じゃないよ、もう!」
人々はそんなティニアへ道を譲るために離れていった。教会に残ったアドニスは、ポツリと疑問を呟いた。
「……彼女の好きな花」
「え? どうした、アドニス」
「いえ……………………」
白鷺と鷲が、教会の屋根から勢いよく羽ばたく音が、暖かくて穏やかなシュタインアムラインを駆け抜けていった。それはかつての友であり、もう忘れてしまった記憶の欠片。
忘れてしまった記憶はもう元には戻らない。どうすればいいのかもわからない。
今はそれでよくても。アルベルトはいずれ、自分を殺さなければならないのだ。
それが、ティニアではなく、レンである方が。
アルベルトにとってはいいことだろう。
優しいアルベルトが、ティニアを殺すなど。そんな事はさせられない。
だからこそ、自分はレンでなくてはならないのだ。
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