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第四輪「孤独と孤立と、猜疑心」
④-7 花束を添えて①
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あの日以降、アルベルトの姿を見かけることはなく、一月が経とうとしていた。季節はもう5月だ。不安な気掛かりだけが心の奥底に後に残っていたが、ミュラー夫人が帰国するまで一週間もない。
アルベルトが監視されているのであれば、マリアやティニアの素性も調べ上げられているであろう。
今の今までで、何も無かったのだ。ティニアに対してだけでは無い。マリア自身に対しても、何も無かったのだ。
マリアはミュラー夫人が不在の間、休業しているペラルゴではなく、花露店のメアリーの店で研修を行っていた。
「メアリーさん、水替え終わったわ」
「あら有難う~。手際がいいのねぇ」
気難しいと言われていたメアリーは、マリアと知るや否やご機嫌で花露店での業務を一緒にやろうと言ってきたのだ。
メアリー御自慢の鼻歌も冴え渡っている今日、メアリーの花露店が移転することだけが、周囲への露店の不満であった。
「最初はメアリーの目つきの悪さから、非難轟々だったのに」
「あら、目付きがどうしたの?」
「な、何でもないの! それよりメアリーさん、農園には明日行くの?」
マリアの隣で椅子に座ったまま花へ水を差しているメアリーは、ウンウンと頷いた。彼女が上機嫌のままだったため、マリアはホッ胸を撫で下ろした。
「ペラルゴで置くなら、温度が難しい花も置けるからね。ありがたいよ」
「そうなのね、良かった! ご家族も張り切って打ち合わせしたいのね」
「それもこれも、マリアのおかげだよ。ありがとうね」
メアリーは体が、特に足が不自由だ。その状態で花露店を続けており、最近は病院の通院が増えていた。心配したマリア、そしてミュラー夫人によって、説得した結果が三人でペラルゴを切り盛りすることだったのだ。
メアリーの鼻歌に誘われ、観光客が花を眺めにやってきたため、マリアはメアリーの代わりに店先に立った。
「いらっしゃい」
「どの花も同じ値段?」
「ええ」
「うーん。色々見て回ってたのだけど、アイリスって今の季節はない?」
「アイリス……。注文があれば御売りすることが出来ます。何故かと言いますと、アイリスは蕾によっては咲かないことがあって、切り花に予約が入ってから、咲きそうな蕾を仕入れるんです。すぐにご入用ですか?」
「うーん」
客は少々考えた後に、ホテルを指さした。
「あそこのホテルに泊まってます。あと三日は滞在出来るんですけど。滞在の間に買えたら、お墓に供えたいなって思っていたの。無理なら他の花にします」
「墓? お墓参りにアイリスかい」
メアリーが首を傾げながら会話に入ってきた。手にはピンクの花が多く握られており、花束を作ろうとしていたようだ。
「祖母が好きだったと聞いて。ピンクの花で、祖母は日本人なの」
「えっ、日本……。それ、アイリスでした? アヤメ、とか言われなかった? あ、でもピンクか……」
マリアの言葉にメアリーも、首を傾げるが、すぐに客に向き合った。
「日本人だろう? その花は紫じゃなく、赤い色をしていなかったかい」
「うーん、濃いピンクは間違いなかったです……」
「花弁は上向きに咲いていたか、下向きに咲いていたか、わかるかい」
「あっ……。写真があるわ。白黒だから色は見えないけれど……」
客の女は写真をカバンから出した。カバンはフランスのブランド品だ。
「あっ、これはアイリスじゃないわ」
「え!?」
「うん、アイリスじゃないね。アイリスは女神が由来ではあるものの、縁起は悪くないはずだよ。似た花が沢山あるんだ。日本だと、この花のように赤い花が別に合ってね、ヒガンバナというんだ。似ているが、写真の花はヒガンバナとも違う花だよ」
「ヒ、ガン、バ、ナ?」
「リコリスさ。聞いたことはないかい。しかし、濃いピンクねぇ……」
マリアはアルベルトから貰った冊子を鞄から引っ張り出すと、写真を見せた。
「待って、もしかしてこっちじゃないですか? ダイヤモンドリリー、色は濃いピンクだって」
「あっこれよ、これ!」
「良かった。メアリーさん、農園ってダイヤモンドリリーは季節が秋だけど、あるの?」
「無いけど、発注は掛けられる。ハウスで育てていたはずだよ。季節によるから、無くても他から仕入れられるよ。明日、いや明後日なら確実だね」
「本当!? なら、明後日に来るわ! 本数は1本でもいいけれど、ある程度本数があっても嬉しいわ」
「そうしたら、10本なんとか都合をつけようじゃないか」
メアリーはブツブツと計算に入った後、電話を借りてくると歩いていった。
「あの方、足が不自由だったのね。ごめんなさい、無理を言って」
「そんなことないわ。メアリーさんは花を売り切りたい方で、球根花は複数咲くわけじゃないなら、滅多に仕入れないの。売れ残したら、哀しいみたいで」
女性は胸に手を当て、掛けられた十字架に触れた。
「優しいのね。花への愛を感じるわ。花10本、お願いします。値段は高過ぎなければ買うわ。二本くらい供えたら、管理人の方に差し上げるから」
「ありがとう。待ってるわ、朝がいいわよね」
「そうね、9時、ううん。10時でもいい?」
「伝えておきます。お待ちしておりますね!」
「ありがとう、お願いね。一応、私の名前とホテル番号よ」
女性はカバンからメモを取り出すと名前とホテル名、部屋番号を記し、マリアに手渡した。女性の名もまたマリアであり、指輪がきらりと光り、既婚者であることが分かる。
「ありがとう、私もマリアというの。10時にお待ちしております」
マリアは握手の為に手を差し出したが、一瞬の間があって女性客は握手を交わした。女性はほほ笑みながら嬉しそうに語る。
「あら、貴女の名前もマリアと言うの?」
「ええ、そうなのよ」
「奇遇ね、日本人名でもいけるそうよ」
「そうなんだ。世界共通の名前なのね」
「そうよ。私ね、祖母の親戚家族を頼ることになったの。それで、祖母に改めて挨拶をね」
「そう……。日本に行くのね。その、大丈夫なの?」
あまりいい話を聞かない国だ。特に、日本の島が受けたのは誤爆攻撃の爆弾では無い。それも、確か二発であったと。
「大丈夫じゃないから行くのよ」
「…………そんな」
「私、看護師なの。やれることをやるつもりよ」
観光客のマリアは胸ポケットにさされたピンバッジの赤い十字架をチラ見せすると、ウインクした。
「素晴らしいわ。私にはできない事だもの。応援してる。大変だと思うからこそ、応援してるわ。その前に、明後日待ってるわね!」
「ええ、お願いします!」
白に近い金髪の青めを細め、女神のように微笑む女性は、まさに白衣のマリアだろう。
「あ、そうだ。貴女、イタリアに行ったことはある?」
「えっ、ありますけど。何かありました?」
急に振られた話題に、マリアは警戒していいのか悩んだ。
「この町には孤児院があるじゃない。凄くいい環境みたいだったから。最近イタリアではね、廃墟で放棄された施設が多くて、軍の研究施設では毒薬も作られてたって聞いたのよ。特にシチリア島は孤児院の廃墟も多いって聞いててね。こことは大違いだなって思ってたのよ」
「そんな、孤児たちはどうしたの?」
「話には上がらないけれど、私も孤児たちはどうしたのかなって思っていたの。出先にその情報を聞いてたのだけれど、スイスの滞在後は日本へ向かうから、どうしようもなくて。この街の教会の横の孤児院は楽しそうな声が溢れていたから、どこも一緒には行かないものね」
「そう、ですね……。でも子供って思ってるよりは逞しいですから。元気ですよ、きっと。そう思ったほうがいいです」
「そうね。ありがとう、本当にそうね。ではまたね。色々ありがとう」
「こちらこそ!」
マリアは浮かべた笑みと真逆の心を露わにしていた。
メアリーにメモを渡すと、メアリーは花をいつものように、明日も花たちを売りさばくと満足そうにしていた。メアリーは午後から検診があるために、花露店の片付けに入ったのだ。
閉店間際に訪れた観光客のマリアは幸運だったと言ってもいい。メアリーはほとんど売りさばけた花樽をみて、満足そうに帰路について行った。
そして、マリアもいつも通り帰宅して自室へ入ると、何時ものように索敵を開始し、街から姿を消したのだった。
アルベルトが監視されているのであれば、マリアやティニアの素性も調べ上げられているであろう。
今の今までで、何も無かったのだ。ティニアに対してだけでは無い。マリア自身に対しても、何も無かったのだ。
マリアはミュラー夫人が不在の間、休業しているペラルゴではなく、花露店のメアリーの店で研修を行っていた。
「メアリーさん、水替え終わったわ」
「あら有難う~。手際がいいのねぇ」
気難しいと言われていたメアリーは、マリアと知るや否やご機嫌で花露店での業務を一緒にやろうと言ってきたのだ。
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「最初はメアリーの目つきの悪さから、非難轟々だったのに」
「あら、目付きがどうしたの?」
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「ペラルゴで置くなら、温度が難しい花も置けるからね。ありがたいよ」
「そうなのね、良かった! ご家族も張り切って打ち合わせしたいのね」
「それもこれも、マリアのおかげだよ。ありがとうね」
メアリーは体が、特に足が不自由だ。その状態で花露店を続けており、最近は病院の通院が増えていた。心配したマリア、そしてミュラー夫人によって、説得した結果が三人でペラルゴを切り盛りすることだったのだ。
メアリーの鼻歌に誘われ、観光客が花を眺めにやってきたため、マリアはメアリーの代わりに店先に立った。
「いらっしゃい」
「どの花も同じ値段?」
「ええ」
「うーん。色々見て回ってたのだけど、アイリスって今の季節はない?」
「アイリス……。注文があれば御売りすることが出来ます。何故かと言いますと、アイリスは蕾によっては咲かないことがあって、切り花に予約が入ってから、咲きそうな蕾を仕入れるんです。すぐにご入用ですか?」
「うーん」
客は少々考えた後に、ホテルを指さした。
「あそこのホテルに泊まってます。あと三日は滞在出来るんですけど。滞在の間に買えたら、お墓に供えたいなって思っていたの。無理なら他の花にします」
「墓? お墓参りにアイリスかい」
メアリーが首を傾げながら会話に入ってきた。手にはピンクの花が多く握られており、花束を作ろうとしていたようだ。
「祖母が好きだったと聞いて。ピンクの花で、祖母は日本人なの」
「えっ、日本……。それ、アイリスでした? アヤメ、とか言われなかった? あ、でもピンクか……」
マリアの言葉にメアリーも、首を傾げるが、すぐに客に向き合った。
「日本人だろう? その花は紫じゃなく、赤い色をしていなかったかい」
「うーん、濃いピンクは間違いなかったです……」
「花弁は上向きに咲いていたか、下向きに咲いていたか、わかるかい」
「あっ……。写真があるわ。白黒だから色は見えないけれど……」
客の女は写真をカバンから出した。カバンはフランスのブランド品だ。
「あっ、これはアイリスじゃないわ」
「え!?」
「うん、アイリスじゃないね。アイリスは女神が由来ではあるものの、縁起は悪くないはずだよ。似た花が沢山あるんだ。日本だと、この花のように赤い花が別に合ってね、ヒガンバナというんだ。似ているが、写真の花はヒガンバナとも違う花だよ」
「ヒ、ガン、バ、ナ?」
「リコリスさ。聞いたことはないかい。しかし、濃いピンクねぇ……」
マリアはアルベルトから貰った冊子を鞄から引っ張り出すと、写真を見せた。
「待って、もしかしてこっちじゃないですか? ダイヤモンドリリー、色は濃いピンクだって」
「あっこれよ、これ!」
「良かった。メアリーさん、農園ってダイヤモンドリリーは季節が秋だけど、あるの?」
「無いけど、発注は掛けられる。ハウスで育てていたはずだよ。季節によるから、無くても他から仕入れられるよ。明日、いや明後日なら確実だね」
「本当!? なら、明後日に来るわ! 本数は1本でもいいけれど、ある程度本数があっても嬉しいわ」
「そうしたら、10本なんとか都合をつけようじゃないか」
メアリーはブツブツと計算に入った後、電話を借りてくると歩いていった。
「あの方、足が不自由だったのね。ごめんなさい、無理を言って」
「そんなことないわ。メアリーさんは花を売り切りたい方で、球根花は複数咲くわけじゃないなら、滅多に仕入れないの。売れ残したら、哀しいみたいで」
女性は胸に手を当て、掛けられた十字架に触れた。
「優しいのね。花への愛を感じるわ。花10本、お願いします。値段は高過ぎなければ買うわ。二本くらい供えたら、管理人の方に差し上げるから」
「ありがとう。待ってるわ、朝がいいわよね」
「そうね、9時、ううん。10時でもいい?」
「伝えておきます。お待ちしておりますね!」
「ありがとう、お願いね。一応、私の名前とホテル番号よ」
女性はカバンからメモを取り出すと名前とホテル名、部屋番号を記し、マリアに手渡した。女性の名もまたマリアであり、指輪がきらりと光り、既婚者であることが分かる。
「ありがとう、私もマリアというの。10時にお待ちしております」
マリアは握手の為に手を差し出したが、一瞬の間があって女性客は握手を交わした。女性はほほ笑みながら嬉しそうに語る。
「あら、貴女の名前もマリアと言うの?」
「ええ、そうなのよ」
「奇遇ね、日本人名でもいけるそうよ」
「そうなんだ。世界共通の名前なのね」
「そうよ。私ね、祖母の親戚家族を頼ることになったの。それで、祖母に改めて挨拶をね」
「そう……。日本に行くのね。その、大丈夫なの?」
あまりいい話を聞かない国だ。特に、日本の島が受けたのは誤爆攻撃の爆弾では無い。それも、確か二発であったと。
「大丈夫じゃないから行くのよ」
「…………そんな」
「私、看護師なの。やれることをやるつもりよ」
観光客のマリアは胸ポケットにさされたピンバッジの赤い十字架をチラ見せすると、ウインクした。
「素晴らしいわ。私にはできない事だもの。応援してる。大変だと思うからこそ、応援してるわ。その前に、明後日待ってるわね!」
「ええ、お願いします!」
白に近い金髪の青めを細め、女神のように微笑む女性は、まさに白衣のマリアだろう。
「あ、そうだ。貴女、イタリアに行ったことはある?」
「えっ、ありますけど。何かありました?」
急に振られた話題に、マリアは警戒していいのか悩んだ。
「この町には孤児院があるじゃない。凄くいい環境みたいだったから。最近イタリアではね、廃墟で放棄された施設が多くて、軍の研究施設では毒薬も作られてたって聞いたのよ。特にシチリア島は孤児院の廃墟も多いって聞いててね。こことは大違いだなって思ってたのよ」
「そんな、孤児たちはどうしたの?」
「話には上がらないけれど、私も孤児たちはどうしたのかなって思っていたの。出先にその情報を聞いてたのだけれど、スイスの滞在後は日本へ向かうから、どうしようもなくて。この街の教会の横の孤児院は楽しそうな声が溢れていたから、どこも一緒には行かないものね」
「そう、ですね……。でも子供って思ってるよりは逞しいですから。元気ですよ、きっと。そう思ったほうがいいです」
「そうね。ありがとう、本当にそうね。ではまたね。色々ありがとう」
「こちらこそ!」
マリアは浮かべた笑みと真逆の心を露わにしていた。
メアリーにメモを渡すと、メアリーは花をいつものように、明日も花たちを売りさばくと満足そうにしていた。メアリーは午後から検診があるために、花露店の片付けに入ったのだ。
閉店間際に訪れた観光客のマリアは幸運だったと言ってもいい。メアリーはほとんど売りさばけた花樽をみて、満足そうに帰路について行った。
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