62 / 257
第三輪「とある、一つの約束と」
③-6 小景異情「その二」③-43-2
しおりを挟む
「えっとねえ」
ティニアはマリアに対し斜めを向くと、右手を更に握り締めた。あれは懐中時計だ。彼女がずっと肌身離さずに持っている大切なものだ。
ティニアは静かに話し始めたが、窓の向こうを見つめている。窓はカーテンが閉まっており、外の様子はうかがえない。そのまま、言葉を選ぶというよりはむしろ思いつくままに、思い出を語るかのような懐かしい思い出を語るように。
「あの人がそもそも家に来たのは、多分ボクじゃなくて、マリアがいると思ってたからだよ」
「…………え?」
ティニアの表情には何の変化もない。
「悪いことをした、させてしまったって。気にしていたんだよ。でも、あの日マリアはまだ帰宅前だったから、直ぐに帰らずに居座ったんだよ」
「…………」
「ボクは謝ってばかりより、それが今自分にとって有り難いと思うなら、むしろ御礼を言った方が良いんじゃ無いかなぁって、かるーく話したよ。本当に軽くだけど。本人も随分悩んでいただろうし、すぐ言えなかっただろうし、まだ言ってないのかもしれないね。今ボクが話しちゃったから、台無しかもしれない」
ティニアは足下を見つめた。それはアルベルトが移動させた家具だろう。なぜ、こうも出会ったばかりの男を理解しているのか。やはり知り合いではないのか。そんな問いが、頭に溢れては消えていく。
「感謝を伝えに来たのに、待っている間に居心地が良くて居座ってしまって。それに翌朝から家具を移動させて起こすのは忍びなかった。だから改めて片付けに来るよ、って。そういう事じゃ無いの。もしかして感謝の言葉、まだ何も聞いてない? うーん、ボクやっちゃったかな」
目線は上の方へ上がったものの、マリアと視線は合わない。ただ単に言いにくい話をしているだけ、それだけのように見える。
「でも、そこに下心とかは無いと思うよ。ボクに用事というより、マリアに伝えたかった言葉があったからだよ。御礼を伝えようとしたのに、また自分を責めて押し問答はじめてたんじゃないかなぁ。真面目なんだよ。それに、責任感が強いみたいだね。先に話してしまっていたら、流石にごめんとしかいえないな」
「ううん。ありがとう、とは言われてるから。そうなんだと思う。あいつの事、よく、わかるね」
「わかんないよ」
ティニアは吐き捨てるように、その言葉を吐き出した。ハッとした表情を浮かべ、慌てて取り繕いだしたのだ。
「言い当ててるとも思ってないよ。決めつけるようでごめんね。そりゃ本人から聞いたわけではないし、憶測ではやし立てる気もないんだ」
ティニアは再び俯き、やがて顔を上へ向けた。涙こそ出てはいないものの、泣いているように見える。堪えるように眉間にしわを寄せるわけでもなく、ただ軽く口元だけが歪む。
「教会にはよく、兵隊上がりの人も来てたよ。戦地から逃げてきた人も、大勢いたよ。戦場へ行って、戦場から戻って、戦場から避難して、あの時ああしていれば、こうしていればと思い悩む。悩むことが大事というより、そうやって、その時の自分の不手際を、傷を舐めて、それを忘れないようにする。刻んでいくの。浸るためじゃない。でも、浸ってしまうんだよ。なんだろう、怖いことなのに、居心地がいいんだ。罪を償い、償いを得ているようでね」
ティニアは右手を胸へ近づけると、銀の光は眩く輝くと左手と重ねられた。右手にも左手にも、銀色に輝く時計がお互いの光を反射させた。神に祈るかのように、彼女は佇んでいた。窓からの光はすぐに失われ、ぶあつい雨雲によって薄暗さが増していく。
「世界で一番無駄で、無情な、そして無惨な自問自答を繰り返す。それは、やらないわけにはいかない。いつの間にか、無意識にそれらの思考は脳へ流れ込んできて、そしていつのまにか、泡のように消えていくんだ。そうやって、人は償って生きていかねばならない」
金髪碧眼の美しい女性は、瞳を閉じると、自身の鼓動を聞くかのように佇んだ。マリアに聞こえてくるのは、自身の心音だけだ。
ティニアが語るのは、ティニア自身の事だろう。
「一番わかっているのは自分だよ。自分しかいない。その時そうしなければ、きっと今自分は生きてなかった。そして相手は、友は、命を散らせた。周りもそうなんだよ。生き残った者達は同じ問答を繰り返す。そのまま思案しても、しなくても、自分自身の命はいずれ消え、誰かの命も消える。その誰かの多くは自分の知らないヒトで、相手も知らない」
瞳を開けた彼女は、酷く虚ろの表情を浮かべている。彼女とレイスの最も異なる部分でもある眼。レイスは白目の部分も淡い青色をしていた。全体的に淡い青色だった。マリアはその目が好きだったのだ。
やはり、レイスとティニアはよく似ている。
ティニアの白目は分かりやすいほど白であり、光の反射受ければ受けるほど、ガラス玉のように光り輝く。その時白目はまるで透き通るかのように、瞳の青を透かす。そんなティニアの目が、瞳が今にも涙を溢れさせるかのように揺らぎ、意識しなくともその苦しみが伝わってしまう。声は震えてこそいないものの、かすれている。
「それでも、目の前にあって出来ることがあるのならそこから手を付ける。遅くなってから、後悔をしてしまうから。どの道後悔するの。そうせずには居られない。でも、もうやったところで、帰る場所はない。故郷など、最初からここには無い。胸を張って帰るところがあれば良かったのにね」
マリアは、目の前の彼女が時々呟く言葉を思い出した。雨音が聞こえないほど、静かに滴り落ち、そして大地に飲み込まれ、消えゆく。絞り出す声と言葉も、虚しく吸い込まれてゆく。
あれだけ壁を作り、マリアだけでなくアドニス神父も、ミュラー夫妻も。誰一人として入れなかった過去の領域を、彼女は語っていく。彼女の心を開いたのは、マリアではない筈だ。仲良くなったとはいえ、自分等ではない。嬉しさも、悔しさも沸かない。余りに重苦しい重圧が、想像以上の質量が、暗く彼女を縛っているとでもいうのか。
「だからこそ、出来ることがあるのに何もせずにいる。じっとしているっていうことが、最も酷なことなの。頭でも何をすればいいのかは、多分わかってる。出来るのにしないのかと、無駄な押問答を始めて視線を逸らすの。それが一番、本人にとっては望んでないことなんだけどね。その結果、憂鬱になっていくんだよ。……本当は感謝の言葉を述べたかったんだよ。今言ったとしても、もう随分と遅いけれど。でも本人と話せるのであれば、それはそれで幸運なことなの」
彼女が遅刻することは無い。だからこそマリアも彼女を見習い、早め早めを心掛けるのだ。それでも、ティニアのはまるで、呪縛のように、彼女を縛るかのように。
玄関の扉が閉まっているにも拘らず、彼女の短い金髪が風になびくと、胸の銀色のように白銀に染まる。
「曖昧でちっぽけな存在であっても、奪うことだけは出来てしまう。一人では失うだけで、何も産み出すことは出来ないのに、ね」
ティニアは前髪をよく気にしていた。何度やってもおでこがでてしまい、何とかしたいと粘る前髪が、今は良く機能して目元を覆う。ここまでしおらしく、素直な彼女を喜んでいいものか、それとも。
「私は特に、いつも、いつも遅かったから。いつも遅れてやって来て、いつも遅すぎるの。もう、何をしても間に合わない、だから……」
◇◇◇
どのくらい、立ち尽くしていただろうか。気付けば家の中にはマリアだけであり、ティニアの姿は無かった。それでも、彼女が申し訳なさそうに声を掛け、家を出る様子が思い出せる。
「ごめん、わたし、何も言えなかった。どうして。ティニアが話してくれたのに。受け止めきれなかった。」
マリアは、一人で考える時間が欲しくなった。雨音だけが、聞こえていた。
ティニアはマリアに対し斜めを向くと、右手を更に握り締めた。あれは懐中時計だ。彼女がずっと肌身離さずに持っている大切なものだ。
ティニアは静かに話し始めたが、窓の向こうを見つめている。窓はカーテンが閉まっており、外の様子はうかがえない。そのまま、言葉を選ぶというよりはむしろ思いつくままに、思い出を語るかのような懐かしい思い出を語るように。
「あの人がそもそも家に来たのは、多分ボクじゃなくて、マリアがいると思ってたからだよ」
「…………え?」
ティニアの表情には何の変化もない。
「悪いことをした、させてしまったって。気にしていたんだよ。でも、あの日マリアはまだ帰宅前だったから、直ぐに帰らずに居座ったんだよ」
「…………」
「ボクは謝ってばかりより、それが今自分にとって有り難いと思うなら、むしろ御礼を言った方が良いんじゃ無いかなぁって、かるーく話したよ。本当に軽くだけど。本人も随分悩んでいただろうし、すぐ言えなかっただろうし、まだ言ってないのかもしれないね。今ボクが話しちゃったから、台無しかもしれない」
ティニアは足下を見つめた。それはアルベルトが移動させた家具だろう。なぜ、こうも出会ったばかりの男を理解しているのか。やはり知り合いではないのか。そんな問いが、頭に溢れては消えていく。
「感謝を伝えに来たのに、待っている間に居心地が良くて居座ってしまって。それに翌朝から家具を移動させて起こすのは忍びなかった。だから改めて片付けに来るよ、って。そういう事じゃ無いの。もしかして感謝の言葉、まだ何も聞いてない? うーん、ボクやっちゃったかな」
目線は上の方へ上がったものの、マリアと視線は合わない。ただ単に言いにくい話をしているだけ、それだけのように見える。
「でも、そこに下心とかは無いと思うよ。ボクに用事というより、マリアに伝えたかった言葉があったからだよ。御礼を伝えようとしたのに、また自分を責めて押し問答はじめてたんじゃないかなぁ。真面目なんだよ。それに、責任感が強いみたいだね。先に話してしまっていたら、流石にごめんとしかいえないな」
「ううん。ありがとう、とは言われてるから。そうなんだと思う。あいつの事、よく、わかるね」
「わかんないよ」
ティニアは吐き捨てるように、その言葉を吐き出した。ハッとした表情を浮かべ、慌てて取り繕いだしたのだ。
「言い当ててるとも思ってないよ。決めつけるようでごめんね。そりゃ本人から聞いたわけではないし、憶測ではやし立てる気もないんだ」
ティニアは再び俯き、やがて顔を上へ向けた。涙こそ出てはいないものの、泣いているように見える。堪えるように眉間にしわを寄せるわけでもなく、ただ軽く口元だけが歪む。
「教会にはよく、兵隊上がりの人も来てたよ。戦地から逃げてきた人も、大勢いたよ。戦場へ行って、戦場から戻って、戦場から避難して、あの時ああしていれば、こうしていればと思い悩む。悩むことが大事というより、そうやって、その時の自分の不手際を、傷を舐めて、それを忘れないようにする。刻んでいくの。浸るためじゃない。でも、浸ってしまうんだよ。なんだろう、怖いことなのに、居心地がいいんだ。罪を償い、償いを得ているようでね」
ティニアは右手を胸へ近づけると、銀の光は眩く輝くと左手と重ねられた。右手にも左手にも、銀色に輝く時計がお互いの光を反射させた。神に祈るかのように、彼女は佇んでいた。窓からの光はすぐに失われ、ぶあつい雨雲によって薄暗さが増していく。
「世界で一番無駄で、無情な、そして無惨な自問自答を繰り返す。それは、やらないわけにはいかない。いつの間にか、無意識にそれらの思考は脳へ流れ込んできて、そしていつのまにか、泡のように消えていくんだ。そうやって、人は償って生きていかねばならない」
金髪碧眼の美しい女性は、瞳を閉じると、自身の鼓動を聞くかのように佇んだ。マリアに聞こえてくるのは、自身の心音だけだ。
ティニアが語るのは、ティニア自身の事だろう。
「一番わかっているのは自分だよ。自分しかいない。その時そうしなければ、きっと今自分は生きてなかった。そして相手は、友は、命を散らせた。周りもそうなんだよ。生き残った者達は同じ問答を繰り返す。そのまま思案しても、しなくても、自分自身の命はいずれ消え、誰かの命も消える。その誰かの多くは自分の知らないヒトで、相手も知らない」
瞳を開けた彼女は、酷く虚ろの表情を浮かべている。彼女とレイスの最も異なる部分でもある眼。レイスは白目の部分も淡い青色をしていた。全体的に淡い青色だった。マリアはその目が好きだったのだ。
やはり、レイスとティニアはよく似ている。
ティニアの白目は分かりやすいほど白であり、光の反射受ければ受けるほど、ガラス玉のように光り輝く。その時白目はまるで透き通るかのように、瞳の青を透かす。そんなティニアの目が、瞳が今にも涙を溢れさせるかのように揺らぎ、意識しなくともその苦しみが伝わってしまう。声は震えてこそいないものの、かすれている。
「それでも、目の前にあって出来ることがあるのならそこから手を付ける。遅くなってから、後悔をしてしまうから。どの道後悔するの。そうせずには居られない。でも、もうやったところで、帰る場所はない。故郷など、最初からここには無い。胸を張って帰るところがあれば良かったのにね」
マリアは、目の前の彼女が時々呟く言葉を思い出した。雨音が聞こえないほど、静かに滴り落ち、そして大地に飲み込まれ、消えゆく。絞り出す声と言葉も、虚しく吸い込まれてゆく。
あれだけ壁を作り、マリアだけでなくアドニス神父も、ミュラー夫妻も。誰一人として入れなかった過去の領域を、彼女は語っていく。彼女の心を開いたのは、マリアではない筈だ。仲良くなったとはいえ、自分等ではない。嬉しさも、悔しさも沸かない。余りに重苦しい重圧が、想像以上の質量が、暗く彼女を縛っているとでもいうのか。
「だからこそ、出来ることがあるのに何もせずにいる。じっとしているっていうことが、最も酷なことなの。頭でも何をすればいいのかは、多分わかってる。出来るのにしないのかと、無駄な押問答を始めて視線を逸らすの。それが一番、本人にとっては望んでないことなんだけどね。その結果、憂鬱になっていくんだよ。……本当は感謝の言葉を述べたかったんだよ。今言ったとしても、もう随分と遅いけれど。でも本人と話せるのであれば、それはそれで幸運なことなの」
彼女が遅刻することは無い。だからこそマリアも彼女を見習い、早め早めを心掛けるのだ。それでも、ティニアのはまるで、呪縛のように、彼女を縛るかのように。
玄関の扉が閉まっているにも拘らず、彼女の短い金髪が風になびくと、胸の銀色のように白銀に染まる。
「曖昧でちっぽけな存在であっても、奪うことだけは出来てしまう。一人では失うだけで、何も産み出すことは出来ないのに、ね」
ティニアは前髪をよく気にしていた。何度やってもおでこがでてしまい、何とかしたいと粘る前髪が、今は良く機能して目元を覆う。ここまでしおらしく、素直な彼女を喜んでいいものか、それとも。
「私は特に、いつも、いつも遅かったから。いつも遅れてやって来て、いつも遅すぎるの。もう、何をしても間に合わない、だから……」
◇◇◇
どのくらい、立ち尽くしていただろうか。気付けば家の中にはマリアだけであり、ティニアの姿は無かった。それでも、彼女が申し訳なさそうに声を掛け、家を出る様子が思い出せる。
「ごめん、わたし、何も言えなかった。どうして。ティニアが話してくれたのに。受け止めきれなかった。」
マリアは、一人で考える時間が欲しくなった。雨音だけが、聞こえていた。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説

【完結】暁の草原
Lesewolf
ファンタジー
かつて守護竜の愛した大陸、ルゼリアがある。
その北西に広がるセシュール国が南、大国ルゼリアとの国境の町で、とある男は昼を過ぎてから目を覚ました。
大戦後の復興に尽力する労働者と、懐かしい日々を語る。
彼らが仕事に戻った後で、宿の大旦那から奇妙な話を聞く。
面識もなく、名もわからない兄を探しているという、少年が店に現れたというのだ。
男は警戒しながらも、少年を探しに町へと向かった。
=====
別で投稿している「暁の荒野」と連動しています。「暁の荒野」の続編が「暁の草原」になります。
どちらから読んでいただいても、どちらかだけ読んでいただいても、問題ないように書く予定でおります。読むかどうかはお任せですので、おいて行かれているキャラクターの気持ちを知りたい方はどちらかだけ読んでもらえたらいいかなと思います。
面倒な方は「暁の荒野」からどうぞ!
※「暁の草原」、「暁の荒野」共に残酷描写がございます。ご注意ください。
=====
この物語はフィクションであり、実在の人物、国、団体等とは関係ありません。
=====
他、Nolaノベル様、アルファポリス様にて投稿しておりますが、執筆はNola(エディタツール)で行っております。
Nolaノベル様、カクヨム様、アルファポリス様の順番で投稿しております。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる