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第1章 魔法少女との暮らし
1-4 少女の正体
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街の気温が一気に下がり始める。俊斗の部屋は静寂に包まれていた。
俊斗はドアノブにかけた手を離そうとしない。また、魔法少女の格好をした少女も椅子からピタリとも動こうとしないかった。
俊斗には緊張が走っていた。帰宅と同時に見ず知らずの人物に遭遇したから当然であろう。異常な事態であるが、その日の疲れと目の前の少女の姿に頭が真っ白になっていた。
しかし、ついに少女がその数秒間の長い静寂を破る。
少女は椅子から立ち上がり、俊斗の背丈ほどはあるであろう杖を床に慎重に置く。俊斗のいる玄関前まで走ってきて、土下座をした。
俊斗はその様子をただ目で追うことしかできなかった。
「ごめんなさい許してください休んでただけなんです! ごめんなさい許してください休んでただけなんです!ごめんなさい――」
「わ、わかったよ、どうしたの君……」
(もしかして、今日休んでた手芸部の人かな)
その少女は何度も頭を下げた。玄関に立ち尽くす俊斗に許しを請いた。声は震え、目には涙を浮かべながらだ。
その少女の様子を見た俊斗は、それまで持っていた緊張を一瞬にして無くしてしまった。一歩前に進みドアノブから手を離すと、ドアは自然と閉まる。小さくかがみ、目の前で必死な様子の少女に話しかけた。
すると、やはり目に涙を浮かべた少女はゆっくりと俊斗の顔を見た。桃色の髪が微かな音を立てて背中に流れた。
「休ませていただいていただけなんです……」
息を詰まらせ答える少女。最後の方はあまりうまく聞き取ることができなかった。
俊斗はそんな少女に戸惑いながらも、冷静に対応しようとした。
「う、うん、それはわかったんだけど……それより君は誰なの?」
少女は涙を拭った。そして、いきなり立ち上がったと思えば、それまで見せていた表情を突然明るく変え、置いてきた杖を取りに戻った。
「えっ……」
いきなり始まった少女の行動に言葉も出なかった。そして、その後を予測しようとする間もなく、少女は俊斗の前に戻ってきた。
「それじゃあ、自己紹介するね!」
「は、はぁ……」
少女からとてつもないやる気を感じた俊斗は、言われるままに玄関に立ち尽くすしかなかった。
そして、自己紹介が始まる。少女は杖を狭い玄関でいっぱいにふり、ポーズをとって見せた。
「私は魔法少女ヒカリン! この世界を救います!」
「……」
ポーズをとりウインクをしたまま俊斗を見ているヒカリン。俊斗は表情をまったく変えずにその顔を見ていた。
すると、俊斗はドアを開け、玄関の端に寄った。
「……帰ってください」
「ま、待ってくださいよ! あと少しでいいですからいさせてください!」
冷たい態度を見せた俊斗。ヒカリンは焦ってまた土下座をした。声が震え始める。開けたドアからは冷たい空気が室内から流れ出ていた。
「魔法って、なに言ってるんですか……」
俊斗はその自己紹介に少し呆れていた。しかし、ヒカリンの様子から、すぐには追い出せずにいた。
すると、ヒカリンは再び立ち上がった。だが、ついさっきの勢いはすっかり無くなっていた。
「信じてないんですね、いいですよ、見せてあげますよ」
「え……」
どこか不機嫌そうなヒカリン。ピンク色の杖を持ち上げ、星のついた先端を俊斗のほうに向けて軽く振った。
「えいっ」
俊斗はそんなヒカリンに軽く苦笑いをして済まそうとした時だった。俊斗の身体は宙にゆっくりと浮き始めた。そのままドアノブから手が離れ、自然とドアは閉まる。
「えっ! ちょ、ちょっと待って! はっ‼︎」
宙に浮き、手足を使ってもがく俊斗。しかし、自分の力ではどうすることもできない。その緊張は一瞬で焦りに変わった。自分の内臓一つひとつが浮き上がり、体内で動いているのを感じた。
ヒカリンはどこか満足そうにしながら、もう一度杖を振った。
「えいっ」
「ゔぁっ!」
俊斗の身体は一メートルほどの高さからそのまま床に落ちた。顔は青ざめる。身体を思い切り打ち付け、声を上げた。
痛さと驚きで頭の中が真っ白になった。
「だ、大丈夫ですか⁉︎」
「な、なんとか……」
(じゃあ落とすなよ……)
ヒカリンは心配そうに俊斗の前にしゃがんだ。俊斗はゆっくりと身体を起こす。
「信じてもらえましたか?」
ヒカリンが嬉しそうに問いかける。
「……本当に魔法少女なの?」
「はい‼︎」
目を輝かせて答えるヒカリン。その態度は知らぬうちに俊斗を威圧していた。
それまでの状況からして、俊斗の回答は決まっていた。
「わかった、信じるよ」
「わーい! ありがとうございます!」
玄関の前で跳ねながら喜ぶヒカリン。照明に照らされた桃色の髪はその一本一本の動きが鮮明に把握できた。
俊斗はその様子に安堵しながらも、魔法というものを目の当たりにして、新たな緊張を感じていた。
「それより、疲れちゃったのでシャワー借りてもいいですか?」
すぐにはその答えを出すことができなかった。ヒカリンは何かを期待した様子で俊斗を見ている。
「え……」
「ありがとうございます、お借りします!」
戸惑っているうちに、ヒカリンはすごい勢いで風呂場に行ってしまった。
俊斗はここに至るまで、玄関で立ち尽くしていた。
「覗かないでくださいよー!」
(まだ何も言ってないのに……)
風呂場の方からヒカリンの声が聞こえてきた。しかし、その声に答えることはできなかった。
一日に起きた出来事の多さから、かなりの疲労を溜めていて、判断力が鈍っていたのだろう。
靴を脱ごうとして下を見ると、ピンク色のハイヒールが並べてあった。きっとヒカリンのものだろう。その隣に靴を揃えた。
(何事だよ……)
普段であれば、さらに多くの疑問が浮かんでくるであろうが、この時の俊斗はそれができるほどの精神状態ではなかったのだ。
俊斗はテーブルのほうに向かった。そして、あることに気がついた。
「あ……」
窓が全開になっていた。朝、登校する時に閉め忘れていたようだ。そこから見える街の夜景は、照明に邪魔されて微かに揺れている。既に外は暗くなっていた。
(ここから入ってきたんだな……)
俊斗はリュックを下ろすと、窓を閉め、さらにカーテンも閉めた。
室内には風呂場から聞こえる水の音とヒカリンのものであろう軽快な鼻歌だけが響いていた。
俊斗は後ろに振り返り、室内を見渡す。そして、肩の力を抜いた。
「なんて……日だ……」
室内では穏やかに時が流れていった。しかし、その部屋の外においては冷たい空気がその穏やかさまでをも支配し始めようとしていた。
ヒカリンの出会いは事の始まりにすぎなかった――。
俊斗はドアノブにかけた手を離そうとしない。また、魔法少女の格好をした少女も椅子からピタリとも動こうとしないかった。
俊斗には緊張が走っていた。帰宅と同時に見ず知らずの人物に遭遇したから当然であろう。異常な事態であるが、その日の疲れと目の前の少女の姿に頭が真っ白になっていた。
しかし、ついに少女がその数秒間の長い静寂を破る。
少女は椅子から立ち上がり、俊斗の背丈ほどはあるであろう杖を床に慎重に置く。俊斗のいる玄関前まで走ってきて、土下座をした。
俊斗はその様子をただ目で追うことしかできなかった。
「ごめんなさい許してください休んでただけなんです! ごめんなさい許してください休んでただけなんです!ごめんなさい――」
「わ、わかったよ、どうしたの君……」
(もしかして、今日休んでた手芸部の人かな)
その少女は何度も頭を下げた。玄関に立ち尽くす俊斗に許しを請いた。声は震え、目には涙を浮かべながらだ。
その少女の様子を見た俊斗は、それまで持っていた緊張を一瞬にして無くしてしまった。一歩前に進みドアノブから手を離すと、ドアは自然と閉まる。小さくかがみ、目の前で必死な様子の少女に話しかけた。
すると、やはり目に涙を浮かべた少女はゆっくりと俊斗の顔を見た。桃色の髪が微かな音を立てて背中に流れた。
「休ませていただいていただけなんです……」
息を詰まらせ答える少女。最後の方はあまりうまく聞き取ることができなかった。
俊斗はそんな少女に戸惑いながらも、冷静に対応しようとした。
「う、うん、それはわかったんだけど……それより君は誰なの?」
少女は涙を拭った。そして、いきなり立ち上がったと思えば、それまで見せていた表情を突然明るく変え、置いてきた杖を取りに戻った。
「えっ……」
いきなり始まった少女の行動に言葉も出なかった。そして、その後を予測しようとする間もなく、少女は俊斗の前に戻ってきた。
「それじゃあ、自己紹介するね!」
「は、はぁ……」
少女からとてつもないやる気を感じた俊斗は、言われるままに玄関に立ち尽くすしかなかった。
そして、自己紹介が始まる。少女は杖を狭い玄関でいっぱいにふり、ポーズをとって見せた。
「私は魔法少女ヒカリン! この世界を救います!」
「……」
ポーズをとりウインクをしたまま俊斗を見ているヒカリン。俊斗は表情をまったく変えずにその顔を見ていた。
すると、俊斗はドアを開け、玄関の端に寄った。
「……帰ってください」
「ま、待ってくださいよ! あと少しでいいですからいさせてください!」
冷たい態度を見せた俊斗。ヒカリンは焦ってまた土下座をした。声が震え始める。開けたドアからは冷たい空気が室内から流れ出ていた。
「魔法って、なに言ってるんですか……」
俊斗はその自己紹介に少し呆れていた。しかし、ヒカリンの様子から、すぐには追い出せずにいた。
すると、ヒカリンは再び立ち上がった。だが、ついさっきの勢いはすっかり無くなっていた。
「信じてないんですね、いいですよ、見せてあげますよ」
「え……」
どこか不機嫌そうなヒカリン。ピンク色の杖を持ち上げ、星のついた先端を俊斗のほうに向けて軽く振った。
「えいっ」
俊斗はそんなヒカリンに軽く苦笑いをして済まそうとした時だった。俊斗の身体は宙にゆっくりと浮き始めた。そのままドアノブから手が離れ、自然とドアは閉まる。
「えっ! ちょ、ちょっと待って! はっ‼︎」
宙に浮き、手足を使ってもがく俊斗。しかし、自分の力ではどうすることもできない。その緊張は一瞬で焦りに変わった。自分の内臓一つひとつが浮き上がり、体内で動いているのを感じた。
ヒカリンはどこか満足そうにしながら、もう一度杖を振った。
「えいっ」
「ゔぁっ!」
俊斗の身体は一メートルほどの高さからそのまま床に落ちた。顔は青ざめる。身体を思い切り打ち付け、声を上げた。
痛さと驚きで頭の中が真っ白になった。
「だ、大丈夫ですか⁉︎」
「な、なんとか……」
(じゃあ落とすなよ……)
ヒカリンは心配そうに俊斗の前にしゃがんだ。俊斗はゆっくりと身体を起こす。
「信じてもらえましたか?」
ヒカリンが嬉しそうに問いかける。
「……本当に魔法少女なの?」
「はい‼︎」
目を輝かせて答えるヒカリン。その態度は知らぬうちに俊斗を威圧していた。
それまでの状況からして、俊斗の回答は決まっていた。
「わかった、信じるよ」
「わーい! ありがとうございます!」
玄関の前で跳ねながら喜ぶヒカリン。照明に照らされた桃色の髪はその一本一本の動きが鮮明に把握できた。
俊斗はその様子に安堵しながらも、魔法というものを目の当たりにして、新たな緊張を感じていた。
「それより、疲れちゃったのでシャワー借りてもいいですか?」
すぐにはその答えを出すことができなかった。ヒカリンは何かを期待した様子で俊斗を見ている。
「え……」
「ありがとうございます、お借りします!」
戸惑っているうちに、ヒカリンはすごい勢いで風呂場に行ってしまった。
俊斗はここに至るまで、玄関で立ち尽くしていた。
「覗かないでくださいよー!」
(まだ何も言ってないのに……)
風呂場の方からヒカリンの声が聞こえてきた。しかし、その声に答えることはできなかった。
一日に起きた出来事の多さから、かなりの疲労を溜めていて、判断力が鈍っていたのだろう。
靴を脱ごうとして下を見ると、ピンク色のハイヒールが並べてあった。きっとヒカリンのものだろう。その隣に靴を揃えた。
(何事だよ……)
普段であれば、さらに多くの疑問が浮かんでくるであろうが、この時の俊斗はそれができるほどの精神状態ではなかったのだ。
俊斗はテーブルのほうに向かった。そして、あることに気がついた。
「あ……」
窓が全開になっていた。朝、登校する時に閉め忘れていたようだ。そこから見える街の夜景は、照明に邪魔されて微かに揺れている。既に外は暗くなっていた。
(ここから入ってきたんだな……)
俊斗はリュックを下ろすと、窓を閉め、さらにカーテンも閉めた。
室内には風呂場から聞こえる水の音とヒカリンのものであろう軽快な鼻歌だけが響いていた。
俊斗は後ろに振り返り、室内を見渡す。そして、肩の力を抜いた。
「なんて……日だ……」
室内では穏やかに時が流れていった。しかし、その部屋の外においては冷たい空気がその穏やかさまでをも支配し始めようとしていた。
ヒカリンの出会いは事の始まりにすぎなかった――。
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