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第2章 成長
明日に備えて
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俺はギルドでオークを解体してもらい、肉だけ引き取って残りは売り払った。最初に倒した2体の他にガルドとバラムに5体倒してもらったので魔石と睾丸で銀貨7枚、肉は前に残しておいた分と合わせ10体分の肉を確保できた。
「ロアがどのくらい食べるかわからないが、とりあえず今日の夜と明日の朝の分は確保できたか?」
俺達はギルドを出て宿に戻った。
宿は既に従魔連れの料金で払っているのでなにも言わずに部屋に戻った。
「言ったらまた騒ぎになるしな。」
俺は部屋に入ると壁際にディメンジョンルームの穴を開けた。
「(ロア、待たせて悪かったな。)」
「(ご主人様~!遅いですよ~。僕、寂しくて泣いちゃいそうでした~!)」
ロアが鼻水を垂らして泣きながら、その顔を擦り付けてくる。
「(もう泣いてんじゃねぇか!ってか鼻水!こら!鼻水擦り付けんな!)」
「(すみませ~ん。)」
「(あぁ~あぁ~。ったく、しょうがねぇな~。)」
俺は既に鼻水でグショグショになった服は諦めて、そのまま顔を擦り付けられるのを受け入れ、頭を撫でて宥めてやる。
「(こんなデカイ図体でランクBなのになんでこんなに泣き虫なのかね~。)」
「(あぅ~。すみません。)」
「(落ち着いたか?)」
「(はい。すみませんでした。)」
「(もう、いいから。みんな、聞いてくれ。今後のことだ。)」
「(うむ、強い魔物が出る地域に行くと言っていたな。)」
ガルドは強い魔物と戦えるのが楽しみなのか、ニヤリと口角を上げて、若干凶悪に見える笑みを浮かべる。
「(そうだ。だが、すぐに動くわけにはいかなくなった。ランクアップするかも知れないからな。それと遠出の準備をする必要がある。)」
俺は食料や野営に必要だと思われる物をつらつらとあげていく。
「(あとは移動はロアに乗せてもらうことになる。いいな?)」
「(任せてください!どこまでだって走りますよ。)」
「(よし、それならロアの手綱もいる。)」
俺は今日、ロアに乗せてもらった時の事を思い出す。
「(ロアに乗ってる間、掴まるところがないからな胸の前と脇の下を通すハーネスに手綱を付けてもらおう。これはオーダーメイドになるだろうから時間がかかるかもしれない。)」
「(ふむ。つまり、そのランクアップとやらとロア殿の手綱ができるまでに旅の支度を整えるのだな?)」
「(そうなる。明日はまず、手綱のオーダーからだ。それが終わったらギルドでランクアップについて聞いてくる。そのあとで買い出しだ。)」
「(わかった。では買い出しの間、儂らはどうする?)」
「(この後、ディメンジョンルームを拡張しておくから、3人はディメンジョンルームで待機しててくれ。)」
5m四方で体を丸めて入ってるからこのままガルドを入れるわけにはいかない
「(えぇ~。ご主人さまといられないの~?)」
バラムは俺の腕に巻き付いてるから連れていっても良いんだが。
「(バラムにはお願いがあるんだ。もしかしたら、またロアが暴走するかもしれない。その時にはバラムがロアに媚薬を飲ませて精液を絞り取るんだ。)」
媚薬を飲めば、暴走する本能は生殖本能に切り替わるだろう。バラムが搾り取って落ち着くはずだ。
「(わかった~。ご主人さまのお願いだらバラム、ロアと一緒にいるね。)」
「(ありがとう、バラム。)」
「(ロアとガルドも構わないか?)」
俺が問いかけると2人は頷いた。
「(うむ、儂は構わぬ。)」
「(僕も1人じゃなければ寂しくないです。)」
「(じゃあそういうことで。)」
明日からの活動が決まったところで食事にすることにした。ロアの食事は頼み込んで厨房を借り、オーク肉5体分を次々焼いていく。
焼けた肉を収納に仕舞い、ついでに俺とガルドの分の食事ももらっていく。そして、部屋に戻ってからロアに食べ物の事を聞かずに用意していたことに気が付いた。
「(そういてば、ロアの食事は肉でいいんだよな?)」
「(はい、お肉大好きです!)」
ロアは肉と聞いて目を輝かせ、尻尾が激しく振られる。今にも涎まで垂らしそうだ。
「(よかった。じゃあこれはロアの分だ。オークを5体分焼いてきたけど足りるか?)」
俺はロアの前に借りてきた大きなボールを置くとそこに収納から焼いたオーク肉を取り出して行く。
「(僕1人でこんなに食べて良いんですか?わぁ~い!ありがとうございます!)」
ロアは尻尾を降ってオーク肉にかぶりつく。それを見て俺とガルドも了解を出して食事を始めた。
食事を終えてからディメンジョンルームの拡張に取りかかった。今は穴の維持とMPの自然回復が釣り合ってるのでMPが完全に枯渇したら穴が閉じてしまう。俺はMPを完全に枯渇するギリギリまで使って空間を10m四方まで拡張した。
俺はそのままベッドに倒れこむ。MP回復のため、穴を閉じて寝たいのでガルドにはロアと一緒にディメンジョンルームで寝てもらうことにした。暴走が心配だったが一晩位大丈夫とのことだ。バラムはごねたので一緒のベッドで寝ることにした。
「ロアがどのくらい食べるかわからないが、とりあえず今日の夜と明日の朝の分は確保できたか?」
俺達はギルドを出て宿に戻った。
宿は既に従魔連れの料金で払っているのでなにも言わずに部屋に戻った。
「言ったらまた騒ぎになるしな。」
俺は部屋に入ると壁際にディメンジョンルームの穴を開けた。
「(ロア、待たせて悪かったな。)」
「(ご主人様~!遅いですよ~。僕、寂しくて泣いちゃいそうでした~!)」
ロアが鼻水を垂らして泣きながら、その顔を擦り付けてくる。
「(もう泣いてんじゃねぇか!ってか鼻水!こら!鼻水擦り付けんな!)」
「(すみませ~ん。)」
「(あぁ~あぁ~。ったく、しょうがねぇな~。)」
俺は既に鼻水でグショグショになった服は諦めて、そのまま顔を擦り付けられるのを受け入れ、頭を撫でて宥めてやる。
「(こんなデカイ図体でランクBなのになんでこんなに泣き虫なのかね~。)」
「(あぅ~。すみません。)」
「(落ち着いたか?)」
「(はい。すみませんでした。)」
「(もう、いいから。みんな、聞いてくれ。今後のことだ。)」
「(うむ、強い魔物が出る地域に行くと言っていたな。)」
ガルドは強い魔物と戦えるのが楽しみなのか、ニヤリと口角を上げて、若干凶悪に見える笑みを浮かべる。
「(そうだ。だが、すぐに動くわけにはいかなくなった。ランクアップするかも知れないからな。それと遠出の準備をする必要がある。)」
俺は食料や野営に必要だと思われる物をつらつらとあげていく。
「(あとは移動はロアに乗せてもらうことになる。いいな?)」
「(任せてください!どこまでだって走りますよ。)」
「(よし、それならロアの手綱もいる。)」
俺は今日、ロアに乗せてもらった時の事を思い出す。
「(ロアに乗ってる間、掴まるところがないからな胸の前と脇の下を通すハーネスに手綱を付けてもらおう。これはオーダーメイドになるだろうから時間がかかるかもしれない。)」
「(ふむ。つまり、そのランクアップとやらとロア殿の手綱ができるまでに旅の支度を整えるのだな?)」
「(そうなる。明日はまず、手綱のオーダーからだ。それが終わったらギルドでランクアップについて聞いてくる。そのあとで買い出しだ。)」
「(わかった。では買い出しの間、儂らはどうする?)」
「(この後、ディメンジョンルームを拡張しておくから、3人はディメンジョンルームで待機しててくれ。)」
5m四方で体を丸めて入ってるからこのままガルドを入れるわけにはいかない
「(えぇ~。ご主人さまといられないの~?)」
バラムは俺の腕に巻き付いてるから連れていっても良いんだが。
「(バラムにはお願いがあるんだ。もしかしたら、またロアが暴走するかもしれない。その時にはバラムがロアに媚薬を飲ませて精液を絞り取るんだ。)」
媚薬を飲めば、暴走する本能は生殖本能に切り替わるだろう。バラムが搾り取って落ち着くはずだ。
「(わかった~。ご主人さまのお願いだらバラム、ロアと一緒にいるね。)」
「(ありがとう、バラム。)」
「(ロアとガルドも構わないか?)」
俺が問いかけると2人は頷いた。
「(うむ、儂は構わぬ。)」
「(僕も1人じゃなければ寂しくないです。)」
「(じゃあそういうことで。)」
明日からの活動が決まったところで食事にすることにした。ロアの食事は頼み込んで厨房を借り、オーク肉5体分を次々焼いていく。
焼けた肉を収納に仕舞い、ついでに俺とガルドの分の食事ももらっていく。そして、部屋に戻ってからロアに食べ物の事を聞かずに用意していたことに気が付いた。
「(そういてば、ロアの食事は肉でいいんだよな?)」
「(はい、お肉大好きです!)」
ロアは肉と聞いて目を輝かせ、尻尾が激しく振られる。今にも涎まで垂らしそうだ。
「(よかった。じゃあこれはロアの分だ。オークを5体分焼いてきたけど足りるか?)」
俺はロアの前に借りてきた大きなボールを置くとそこに収納から焼いたオーク肉を取り出して行く。
「(僕1人でこんなに食べて良いんですか?わぁ~い!ありがとうございます!)」
ロアは尻尾を降ってオーク肉にかぶりつく。それを見て俺とガルドも了解を出して食事を始めた。
食事を終えてからディメンジョンルームの拡張に取りかかった。今は穴の維持とMPの自然回復が釣り合ってるのでMPが完全に枯渇したら穴が閉じてしまう。俺はMPを完全に枯渇するギリギリまで使って空間を10m四方まで拡張した。
俺はそのままベッドに倒れこむ。MP回復のため、穴を閉じて寝たいのでガルドにはロアと一緒にディメンジョンルームで寝てもらうことにした。暴走が心配だったが一晩位大丈夫とのことだ。バラムはごねたので一緒のベッドで寝ることにした。
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