上 下
3 / 108
第1章 転生

要求

しおりを挟む
「まず、俺の体が持たない。」

俺はテーブルに広げられた同人誌を指差した。

「確かに俺もこんな風にされたいが、こんな腕より太いモノを突っ込まれたら痛みでそれどこじゃなくなる。ケツは裂けるし、内臓だって破裂して死ぬって」
「いいわ、じゃあ体力増加、超回復と超再生。あとは適応のスキルを付けましょう。体力増加は文字通り、体力を増やして疲れにくくするわ。超回復と超再生は傷の回復と回復できないレベルの欠損なんかを元通りに再生するわ。適応は状況に素早く適応できるようになるわ。感覚的なものだけでなく、身体的な面もね。」
「身体的な適応?」
「そう。さすがにエラができて、水中で呼吸できる。なんて体の構造そのものを弄るような適応はしないけど、太いモノを入れられて裂けたりすればそれに適応して大きく広がりやすくなったりね。」
「何でもありか。」
「痛みに関してはそうね……。痛覚鈍化や無効スキルじゃつまらないし、痛覚変換なんてどうかしら?」
「痛覚変換ってなんだ?」
「痛覚、痛みを他の感覚に変換するのよ。やっぱり快感に変換するのが良いわね。普段から機能してると危ないし任意発動がいいかしら?」
「そんなスキルがあるのか?」
「同人誌じゃないんだからあるわけないじゃない。あなた専用に作るのよ。他にあるかしら?」
「それなら、体力的なことだけじゃなくて精力的な面もサポートしてくれ。魔物にやられるんだ。そのくらい必要だろう。」
「それなら精力増加かしら。こっちは体力増加と同じで比較的一般的なスキルね。あとは射精量増加とか?こっちはオークとか元の精力が旺盛な魔物が持ってるわね。」
「じゃあどっちもつけてくれ。」
「いいわよ。じゃあこんなところかしら?」
「待った!」
「まだあるの?そろそろ厳しいんだけど。」
「俺は異世界の魔物の知識も物の知識無いからな鑑定が出来るようにしてほしい。あと、テイムしたモンスターを連れて歩くのに異空間の部屋がほしい。」
「う~ん。鑑定スキルと空間魔法スキル。鑑定はいいけど空間魔法スキルをいきなり異空間部屋作れるレベルでつけるのは無理かな。レベル1ならなんとか。あとは自分で修練してスキルレベル上げれば異空間部屋を作れるようになるから。」
「じゃあそれで。」
「じゃあステータスって唱えて。ここまでの内容はもう付与してあるから。」
「ステータス」


名前 :タカシ(Lv1)
職業 :テイマー(Lv1)
HP :1000
MP :300
STR :50
VIT :50
DEX :20
INT :30
MEN :30
AGL :25
スキル :
体力増加(Lv5)  精力増加(Lv5)  超回復(Lv5)  超再生(Lv5)  適応(Lv5)  痛覚変換(快)(Lv5)  射精量増加(Lv5)  鑑定(Lv5)  空間魔法(Lv1)  魔物魅了(雄・無)(Lv5)  精液吸収変換(Lv5)  妊娠(Lv5)
制約 :女神との契約

「HPはVITの値、MPはINTの値かける10がきほんね。あなたは体力増加(Lv5)の効果てさらに2倍になってるけど、あとは作った体の体型とあなたの精神から算出された値よ。ちなみにスキルレベルは5で最大ね。」
「職業の横にもLvが書いてあるんだが?」
「職業もその職に合った行動でレベルがあがるわ。テイマーなら魔物をテイムしたり、テイムした魔物を育てることであがるわ。」
「職業Lvが上がることの恩恵は?」
「本人のLvアップと同じようにステータスが上がる事と使える職業スキルが増えたり、強化されたりね。ちなみに本人と職業Lvは上限がないから死ななければどこまでも強くなれるわよ。じゃあそろそろ送るけど良いかしら?」
「あぁ、世話になった。……これからどんどん楽しませてやるから楽しみにしてろ。」

俺は空になったカップをアロディーテに返すとニヤリと笑った。

「楽しみにしてるわ。あと、あなたが目を覚ましたら魔物を1匹送ってあげるからテイムして。力の使い方は体に刷り込まれた知識でわかるはずだから。じゃあね。」
「おい、どんな魔物か教え……。」

俺の視界は言い終わる前に白く塗りつぶされた。
しおりを挟む
感想 78

あなたにおすすめの小説

病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない

月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。 人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。 2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事) 。 誰も俺に気付いてはくれない。そう。 2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。 もう、全部どうでもよく感じた。

社畜だけど異世界では推し騎士の伴侶になってます⁈

めがねあざらし
BL
気がつくと、そこはゲーム『クレセント・ナイツ』の世界だった。 しかも俺は、推しキャラ・レイ=エヴァンスの“伴侶”になっていて……⁈ 記憶喪失の俺に課されたのは、彼と共に“世界を救う鍵”として戦う使命。 しかし、レイとの誓いに隠された真実や、迫りくる敵の陰謀が俺たちを追い詰める――。 異世界で見つけた愛〜推し騎士との奇跡の絆! 推しとの距離が近すぎる、命懸けの異世界ラブファンタジー、ここに開幕!

催眠アプリ(???)

あずき
BL
俺の性癖を詰め込んだバカみたいな小説です() 暖かい目で見てね☆(((殴殴殴

【BL】国民的アイドルグループ内でBLなんて勘弁してください。

白猫
BL
国民的アイドルグループ【kasis】のメンバーである、片桐悠真(18)は悩んでいた。 最近どうも自分がおかしい。まさに悪い夢のようだ。ノーマルだったはずのこの自分が。 (同じグループにいる王子様系アイドルに恋をしてしまったかもしれないなんて……!) (勘違いだよな? そうに決まってる!) 気のせいであることを確認しようとすればするほどドツボにハマっていき……。

兄たちが弟を可愛がりすぎです

クロユキ
BL
俺が風邪で寝ていた目が覚めたら異世界!? メイド、王子って、俺も王子!? おっと、俺の自己紹介忘れてた!俺の、名前は坂田春人高校二年、別世界にウィル王子の身体に入っていたんだ!兄王子に振り回されて、俺大丈夫か?! 涙脆く可愛い系に弱い春人の兄王子達に振り回され護衛騎士に迫って慌てていっもハラハラドキドキたまにはバカな事を言ったりとしている主人公春人の話を楽しんでくれたら嬉しいです。 1日の話しが長い物語です。 誤字脱字には気をつけてはいますが、余り気にしないよ~と言う方がいましたら嬉しいです。

身体検査

RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、 選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。

美少年に転生したらヤンデレ婚約者が出来ました

SEKISUI
BL
 ブラック企業に勤めていたOLが寝てそのまま永眠したら美少年に転生していた  見た目は勝ち組  中身は社畜  斜めな思考の持ち主  なのでもう働くのは嫌なので怠惰に生きようと思う  そんな主人公はやばい公爵令息に目を付けられて翻弄される    

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました

まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。 性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。 (ムーンライトノベルにも掲載しています)

処理中です...