ヒーローは爆発だ 2019年3月の章

ヒーローを求めて風の中ゆく14

1993年3月31日ドラゴンボールZ「敗北か死か！？悟空、逆転の秘策」放送
中学時代最後の日で高校に希望を持てない僕はヒーロー悟空の戦いに夢を見た
2016年3月31日岡本太郎「今日の芸術」を読む
ヘタでも自分のやり方でいいという岡本太郎の言葉は響いてきた
ヒーローとは心を救う存在だ
高野山へ出発する前日の1996年３月３１日、僕は夕方に『笑点』を観た
その当時に司会をしていた５代目三遊亭円楽は番組冒頭に「円楽のよろずガイダンス」というコーナーで雑学のトークをしていた
その日、円楽は新選組の英雄・土方歳三の話をした
「先月、司馬遼太郎さんが亡くなられました。徳川幕府軍、最後の戦いの地、現在の北海道函館で、土方歳三は当時の幕府軍の幹部の中で唯一の戦死者となりました。小説『燃えよ剣』の中で土方を美学を貫いて死んだ武士として描いた司馬さん。それは太平洋戦争を起こしておきながら生き残った政治家たちへの批判がこめられていたのです」
僕は円楽のこの話に若い血をたぎらせながら高野山へ向かっていた
『お～い！竜馬』もその頃クライマックスをむかえようとしており、竜馬が死んだあとの逸話の紹介として土方歳三がカッコよく砲火の中で剣を抜き突進していく姿が描かれていた
僕も土方のようでありたいと思った
その頃、土方をモデルにしたホームレス劇作家が権力と戦う小説を書いていた
僕は土方のように捨て身の覚悟で世の中と戦おうとしていた

僕の人生に影響を及ぼしたとまで言えると思うゲーム・サクラ大戦の新作「新サクラ大戦」の映像が解禁された。正直、今、かなりテンションが上がってる。ツイッターやフェイスブックを活発にやるようになったのが2013年秋で、それ以降が今のような僕の人生になっていった時代だ。前作のサクラ大戦Vをやった2005年までの時代とは全く違ってしまっている。当時はリアルな女の子との関わりはほとんどなくゲームやアニメの女の子に本気で恋をしていた。あの時代が今によみがえったというだけで胸の高鳴りを禁じえない。
しかし初めてサクラ大戦をプレイした96年は祖父・祖母・父ともに健在で今のように金がないことによる危機など全く感じていなかった。今年の冬に発売ということだが果たして買えるかどうか…96年から2005年までの僕にはなかった悩みだ。僕自身がどうなってるかわからない人生になってしまったのだ…。
人生の変遷を感じて感慨深さも禁じえない。今はゲームよりネット上のリアルな女の子に恋する時代になった。そんな時代に再びサクラが登場したこれからはどうなるのか…。今は胸が熱くなってるが、やはりリアルな女の子のほうがいいのかもしれないな…ゲームの女子よりリアルな女子のほうにやさしさを感じることも多かった。
そしてサクラプレイ時代は考えもつかなかったことを生み出している。それは僕独自の「ヒーロー爆発」だ。サクラ時代は岡本太郎も山頭火も知らなかった。もうサクラが過去のものとなって長かった今、あのゲームが僕の人生にどういう影響を及ぼすのだろうか…。
思えば昨日はサクラ大戦3を初めてプレイした日で、まだ祖父が健在だった時代の感慨にひたったばかり。運命的なものも感じるが…いろんな意味で、さてどうなることやら…。