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ヒーロー人生爆発2
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小学生の時、ウルトラマンになりたかった。だが中学になるとなれないことに気づいていった。
中学生ではドラゴンボールの悟空になるつもりでいた。だが二十歳になる頃、そんな夢も心に描けなくなった。現実的には無理と気づいたのだ。
次は坂本竜馬になろうとした。竜馬が暗殺された年齢を過ぎた頃、本当の坂本龍馬はマンガの坂本竜馬とは別人だと気づいた。幕末の動乱のように起こると思っていた世紀末の動乱も起こらなかった。僕はただの社会不適格者でしかなかった。
中学の時にコロコロコミックから起こった創作熱を絶たれなければ人生は違ったと思った。作家に漫画家になるべく創作を続ける日々を始めた。その時のヒーローはドラえもんの作者、藤子・F・不二雄だった。祖母の死によりその素晴らしい時代は終わった。まともな精神状態じゃなくなった僕は創作どころじゃなかった。
祖母を死に追いやった父にダメ人間として罵倒される日々。誰も味方はおらず助けてくれない。役所も福祉・医療関係も誰もかれも偽善者ばかりだった。僕はたった1人で社会と戦うしかなかった。
そんな時、岡本太郎の「こんなことをやっていたら社会に殺される?よし、それならおれは死んでやる」という言葉を知った。
そして母の自殺、破産、酒びたりの日々を超えて創作を続けた俳人・種田山頭火のことを知った。
どのヒーローにもなれなかった僕だが、僕は僕なりのヒーローを探そう。
そう思えるようになっていった。
中学生ではドラゴンボールの悟空になるつもりでいた。だが二十歳になる頃、そんな夢も心に描けなくなった。現実的には無理と気づいたのだ。
次は坂本竜馬になろうとした。竜馬が暗殺された年齢を過ぎた頃、本当の坂本龍馬はマンガの坂本竜馬とは別人だと気づいた。幕末の動乱のように起こると思っていた世紀末の動乱も起こらなかった。僕はただの社会不適格者でしかなかった。
中学の時にコロコロコミックから起こった創作熱を絶たれなければ人生は違ったと思った。作家に漫画家になるべく創作を続ける日々を始めた。その時のヒーローはドラえもんの作者、藤子・F・不二雄だった。祖母の死によりその素晴らしい時代は終わった。まともな精神状態じゃなくなった僕は創作どころじゃなかった。
祖母を死に追いやった父にダメ人間として罵倒される日々。誰も味方はおらず助けてくれない。役所も福祉・医療関係も誰もかれも偽善者ばかりだった。僕はたった1人で社会と戦うしかなかった。
そんな時、岡本太郎の「こんなことをやっていたら社会に殺される?よし、それならおれは死んでやる」という言葉を知った。
そして母の自殺、破産、酒びたりの日々を超えて創作を続けた俳人・種田山頭火のことを知った。
どのヒーローにもなれなかった僕だが、僕は僕なりのヒーローを探そう。
そう思えるようになっていった。
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