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CASE19 向井 真央の場合

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(うわぁ、トイレめちゃくちゃ混んでる……、美紀ちゃんも結構辛そうだし……)

 バスを降りてすぐに、私はトイレの列を見て驚いた。けれど、それ以上に、隣にいる幼馴染みの美紀ちゃんのことが心配だった。

(美紀ちゃん、動けないくらいおしっこ我慢してる……、っと、そうだ)

 私はあることを思いついて、辺りを見渡した。すると、すぐ近くにちょうどいい茂みを見つけた。

(あそこならできそうかな?)

 私は”それ”をすることを決めて、美紀ちゃんに話しかけた。

「美紀ちゃん、もしかして、もう我慢限界そう?」

「……もう、おしっこ出ちゃいそう……。おトイレまで、我慢できない……」

 美紀ちゃんは辛そうにそう言った。

(美紀ちゃんももう限界みたいだし、一緒にしちゃおうかな)

「それじゃあ、他にもおしっこできるところ見つけたから、そこ行こう? 美紀ちゃん、動ける?」

 私がそう聞くと、美紀ちゃんは小さくうなずいて私についてきた。

 ◇ ◇ ◇ 

「ほら、着いたよ。一緒におしっこしよ?」

 茂みまで来て、私がそう言うと、

「えっ⁉ ここおトイレじゃないよ⁉」

と美紀ちゃんは驚いていた。

 そう、私がしようとしていたのは、いわゆる”野ション”だった。

(私はいつも我慢できないときは外でしてるけど、そういえば美紀ちゃんと一緒にしたことはなかったな……)

「いいのいいの。もう我慢できないんでしょ? 私、どうしても我慢できないときは結構外でしてるし、今日は一緒におしっこしよ?」

 美紀ちゃんにそう言いながら、私はパンツを脱いでおしっこをする体勢になった。

「う、うん……」

 美紀ちゃんはここでおしっこをする決意を固めたみたいで、パンツを下ろして私の隣にしゃがんだ。

「ほら、もうおしっこしちゃっていいんだよ?」

 私がそう言うと、美紀ちゃんのおしっこの出口からものすごい勢いでおしっこが噴き出し始めた。

(うわぁ……すごい勢い……美紀ちゃん、ずっと我慢してたもんね……)

「美紀ちゃん、すっごい勢いだね」

 私がそう言うと、美紀ちゃんは元々赤くなっていた顔をより赤らめた。

 一方で私の方はと言うと、そんなに勢いの強くないおしっこが長く出続けた。美紀ちゃんの方が先におしっこを出し終わってて、

「ごめん美紀ちゃん、私、もうちょっとおしっこ出るから」

と言うしかなかった。

 やがて私もおしっこを出し終わって、私と美紀ちゃんは揃って立ち上がった。

「お漏らししちゃわなくてよかったね、美紀ちゃん」

「……うん。ありがとう、真央ちゃん」

 そうして私たちは一緒にバスに戻った。
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