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CASE9 小野 結菜の場合
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(おしっこ、おしっこっ! 早く、おしっこさせて!)
早紀先生からトイレ休憩のことを聞いた時、私が真っ先に思ったのは「早くおしっこしたい」ということだった。
「結菜ちゃん、大丈夫?」
隣に座ってる美宇ちゃんが、心配そうに私に聞いてくる。
「う、うん……。でも、結構、やばいかも……」
「結菜、どしたの?」
今度は後ろに座ってるあやちゃんが心配そうに聞いてきた。
「結菜ちゃん、おしっこしたいみたいで……」
「そうなの? 確かに、結構長い時間トイレ行けてないもんね。あたしも結構おしっこしたいし」
(あやちゃんもおしっこしたいんだ……)
おしっこを我慢しているのが私だけじゃないと分かって、私は少しだけ安心した。
やがてバスが止まって、私たちはバスを降りようとした。
「んっ……、ふぅっ……」
突然、美宇ちゃんが両手でおしっこの出口のあたりを押さえて椅子の上でうずくまった。
「……美宇ちゃん?」
「結菜ちゃん、ごめん……。私が動かないと、結菜ちゃん、バス降りれないよね……」
「……もしかして、美宇もおしっこ我慢限界?」
「うん……」
美宇ちゃんは必死に両手でおしっこの出口のあたりを押さえながらゆっくり立ち上がった。
「結菜ちゃん、おしっこ、漏れちゃいそうなんでしょ? 早く、トイレ行きなよ……」
美宇ちゃんはそう言ってくれたけど、私は美宇ちゃんのことが心配で、結局私は美宇ちゃんとあやちゃんと3人でトイレに向かった。
トイレに並んでいる間、私は先に美宇ちゃんにトイレに行かせてあげるつもりだった。けれど、あと1人で美宇ちゃんの順番になるところで、私は突然、おしっこの強い波に襲われた。
「ひゃあぁっ!!」
「だ、大丈夫!?」
「結菜、急に大きな声出して、どうしたの?」
「……おしっこ、ちょっと出ちゃった……」
パンツの中に暖かい感触が一瞬広がって、私は慌てて両手に力を入れた。幸い、スカートにはおしっこは染みてこなかったけれど、私のほうが美宇ちゃんよりも限界に近いのは明らかだった。
「結菜ちゃん、先にトイレ行っていいよ」
美宇ちゃんがそう言ってくれて、私はちょうど開いたトイレの個室に慌てて駆け込んだ。
トイレのドアに鍵をかけて、パンツを下ろしながら和式のトイレにまたがろうとしたその時、再び私はおしっこの強い波に襲われた。
(あとちょっとだけ待って!!)
おしっこが噴き出してきたのもあって、慌ててしゃがんだ私は、
「ひゃあっ!?」
と小さな悲鳴を上げながら、勢い余ってしゃがんだ姿勢のまま尻もちをついて後ろ向きに転んでしまった。
噴水みたいにおしっこの出口から噴き出したおしっこは、大きな放物線を描いて便器の向こうの床にびちゃびちゃと大きな音を立てて打ち付けていた。
「ふあぁぁぁ……」
限界まで我慢したおしっこを出して、私は気持ちよさのあまり放心状態になっていた。
「結菜ちゃん、早くぅっ!」
外から美宇ちゃんの声が聞こえて、正気に戻った私は、トイレの床を見て絶句した。
(……どうしよう……こんなに床汚しちゃった……)
足元のあたりは無事だったけれど、便器の向こう側には私のおしっこで大きな水たまりができてしまっていた。
(とりあえず、拭かなきゃ……)
トイレットペーパーを手にとって、私は美宇ちゃんのためにできるだけ早くトイレの床を拭いた。
(とりあえず、これでいいかな……?)
私のおしっこをたっぷり吸ったトイレットペーパーを流して、私はトイレを出た。
「結菜、間に合った?」
あやちゃんに聞かれた私は、
「うん! 間に合ったよ!」
と、トイレの床を汚しちゃったことは秘密にした。
早紀先生からトイレ休憩のことを聞いた時、私が真っ先に思ったのは「早くおしっこしたい」ということだった。
「結菜ちゃん、大丈夫?」
隣に座ってる美宇ちゃんが、心配そうに私に聞いてくる。
「う、うん……。でも、結構、やばいかも……」
「結菜、どしたの?」
今度は後ろに座ってるあやちゃんが心配そうに聞いてきた。
「結菜ちゃん、おしっこしたいみたいで……」
「そうなの? 確かに、結構長い時間トイレ行けてないもんね。あたしも結構おしっこしたいし」
(あやちゃんもおしっこしたいんだ……)
おしっこを我慢しているのが私だけじゃないと分かって、私は少しだけ安心した。
やがてバスが止まって、私たちはバスを降りようとした。
「んっ……、ふぅっ……」
突然、美宇ちゃんが両手でおしっこの出口のあたりを押さえて椅子の上でうずくまった。
「……美宇ちゃん?」
「結菜ちゃん、ごめん……。私が動かないと、結菜ちゃん、バス降りれないよね……」
「……もしかして、美宇もおしっこ我慢限界?」
「うん……」
美宇ちゃんは必死に両手でおしっこの出口のあたりを押さえながらゆっくり立ち上がった。
「結菜ちゃん、おしっこ、漏れちゃいそうなんでしょ? 早く、トイレ行きなよ……」
美宇ちゃんはそう言ってくれたけど、私は美宇ちゃんのことが心配で、結局私は美宇ちゃんとあやちゃんと3人でトイレに向かった。
トイレに並んでいる間、私は先に美宇ちゃんにトイレに行かせてあげるつもりだった。けれど、あと1人で美宇ちゃんの順番になるところで、私は突然、おしっこの強い波に襲われた。
「ひゃあぁっ!!」
「だ、大丈夫!?」
「結菜、急に大きな声出して、どうしたの?」
「……おしっこ、ちょっと出ちゃった……」
パンツの中に暖かい感触が一瞬広がって、私は慌てて両手に力を入れた。幸い、スカートにはおしっこは染みてこなかったけれど、私のほうが美宇ちゃんよりも限界に近いのは明らかだった。
「結菜ちゃん、先にトイレ行っていいよ」
美宇ちゃんがそう言ってくれて、私はちょうど開いたトイレの個室に慌てて駆け込んだ。
トイレのドアに鍵をかけて、パンツを下ろしながら和式のトイレにまたがろうとしたその時、再び私はおしっこの強い波に襲われた。
(あとちょっとだけ待って!!)
おしっこが噴き出してきたのもあって、慌ててしゃがんだ私は、
「ひゃあっ!?」
と小さな悲鳴を上げながら、勢い余ってしゃがんだ姿勢のまま尻もちをついて後ろ向きに転んでしまった。
噴水みたいにおしっこの出口から噴き出したおしっこは、大きな放物線を描いて便器の向こうの床にびちゃびちゃと大きな音を立てて打ち付けていた。
「ふあぁぁぁ……」
限界まで我慢したおしっこを出して、私は気持ちよさのあまり放心状態になっていた。
「結菜ちゃん、早くぅっ!」
外から美宇ちゃんの声が聞こえて、正気に戻った私は、トイレの床を見て絶句した。
(……どうしよう……こんなに床汚しちゃった……)
足元のあたりは無事だったけれど、便器の向こう側には私のおしっこで大きな水たまりができてしまっていた。
(とりあえず、拭かなきゃ……)
トイレットペーパーを手にとって、私は美宇ちゃんのためにできるだけ早くトイレの床を拭いた。
(とりあえず、これでいいかな……?)
私のおしっこをたっぷり吸ったトイレットペーパーを流して、私はトイレを出た。
「結菜、間に合った?」
あやちゃんに聞かれた私は、
「うん! 間に合ったよ!」
と、トイレの床を汚しちゃったことは秘密にした。
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