8 / 26
CASE6 市川 はるかの場合
しおりを挟む
(梨沙ちゃん、大丈夫かな……? って、私も結構おしっこしたくなってきちゃったんだけど……)
おしっこの我慢が辛そうな梨沙ちゃんを見ながら、私も尿意が高まっていることに気付いた。
初めて梨沙ちゃんと会ったのは、中学校の入学式の日。たまたま同じクラスで席も近かった私と梨沙ちゃんは、はじめは梨沙ちゃんの性格もあって、そんなに仲良くなくて、いつもトイレで会うくらいの感じでしかなかった。
けれど、入学式から1か月くらい経ったある日、私たちはひょんなことで仲良くなった。
あの日、自然教室の直前の学年集会の後、おしっこを我慢していた私は体育館の近くのトイレに駆け込んだ。おしっこを済ませてトイレを出ようとしたとき、隣の個室から、
「どうしよう……どうしよう……」
と泣きそうな声が聞こえた。閉まっている扉をノックして、
「大丈夫? どうしたの?」
と聞くと、ゆっくりと扉が開いて、中から顔を真っ赤にして泣いている梨沙ちゃんが出てきた。梨沙ちゃんのスカートと靴下は濡れて色が変わってしまっていて、足元には大きな水たまりが広がっていた。
「その……、おしっこ、我慢できなくて……、トイレ、間に合わなくて……」
恥ずかしそうに顔を真っ赤にしながら泣く梨沙ちゃんを見て、私は考えるよりも先に体が動いていた。
保健室で落ち着いた梨沙ちゃんに、普段はあまり見れないような満面の笑顔で「ありがとう」と言われたのは、今でもはっきりと覚えている。
それ以来、私と梨沙ちゃんは一緒にいることが多くなって、梨沙ちゃんがトイレに行くときは自然と私も一緒に行くようになった。
なんて昔のことを思い出していたら、いつの間にかバスは止まっていて、私は梨沙ちゃんに続いてバスを降りた。
トイレに並んでいる間も、梨沙ちゃんは我慢が辛そうで、あの時の梨沙ちゃんの泣きそうな顔によく似ていた。
「大丈夫? トイレの順番譲ってもらう?」
私が聞くと、梨沙ちゃんは弱々しくうなずいた。私は前に並んでいた子たちに声をかけて、梨沙ちゃんのトイレの順番を譲ってもらった。
やがて梨沙ちゃんがトイレに入って、トイレの中から梨沙ちゃんのおしっこの音が聞こえた。それと同時に、私の膀胱も限界寸前まで来ているようで、きゅうぅぅっとお腹が締め付けられるように痛くなった。
梨沙ちゃんと美優ちゃんがトイレから出てきた後、私もトイレに入った。パンツを脱いでしゃがむと、我慢していたおしっこがものすごい勢いで出始めた。
おしっこを全部出し終わって、トイレの扉を開けると、梨沙ちゃんが美優ちゃんと一緒に私のことを待ってくれていた。私は2人と一緒にバスに戻って、美優ちゃんとも仲良くなった。
おしっこの我慢が辛そうな梨沙ちゃんを見ながら、私も尿意が高まっていることに気付いた。
初めて梨沙ちゃんと会ったのは、中学校の入学式の日。たまたま同じクラスで席も近かった私と梨沙ちゃんは、はじめは梨沙ちゃんの性格もあって、そんなに仲良くなくて、いつもトイレで会うくらいの感じでしかなかった。
けれど、入学式から1か月くらい経ったある日、私たちはひょんなことで仲良くなった。
あの日、自然教室の直前の学年集会の後、おしっこを我慢していた私は体育館の近くのトイレに駆け込んだ。おしっこを済ませてトイレを出ようとしたとき、隣の個室から、
「どうしよう……どうしよう……」
と泣きそうな声が聞こえた。閉まっている扉をノックして、
「大丈夫? どうしたの?」
と聞くと、ゆっくりと扉が開いて、中から顔を真っ赤にして泣いている梨沙ちゃんが出てきた。梨沙ちゃんのスカートと靴下は濡れて色が変わってしまっていて、足元には大きな水たまりが広がっていた。
「その……、おしっこ、我慢できなくて……、トイレ、間に合わなくて……」
恥ずかしそうに顔を真っ赤にしながら泣く梨沙ちゃんを見て、私は考えるよりも先に体が動いていた。
保健室で落ち着いた梨沙ちゃんに、普段はあまり見れないような満面の笑顔で「ありがとう」と言われたのは、今でもはっきりと覚えている。
それ以来、私と梨沙ちゃんは一緒にいることが多くなって、梨沙ちゃんがトイレに行くときは自然と私も一緒に行くようになった。
なんて昔のことを思い出していたら、いつの間にかバスは止まっていて、私は梨沙ちゃんに続いてバスを降りた。
トイレに並んでいる間も、梨沙ちゃんは我慢が辛そうで、あの時の梨沙ちゃんの泣きそうな顔によく似ていた。
「大丈夫? トイレの順番譲ってもらう?」
私が聞くと、梨沙ちゃんは弱々しくうなずいた。私は前に並んでいた子たちに声をかけて、梨沙ちゃんのトイレの順番を譲ってもらった。
やがて梨沙ちゃんがトイレに入って、トイレの中から梨沙ちゃんのおしっこの音が聞こえた。それと同時に、私の膀胱も限界寸前まで来ているようで、きゅうぅぅっとお腹が締め付けられるように痛くなった。
梨沙ちゃんと美優ちゃんがトイレから出てきた後、私もトイレに入った。パンツを脱いでしゃがむと、我慢していたおしっこがものすごい勢いで出始めた。
おしっこを全部出し終わって、トイレの扉を開けると、梨沙ちゃんが美優ちゃんと一緒に私のことを待ってくれていた。私は2人と一緒にバスに戻って、美優ちゃんとも仲良くなった。
1
お気に入りに追加
26
あなたにおすすめの小説
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

体育座りでスカートを汚してしまったあの日々
yoshieeesan
現代文学
学生時代にやたらとさせられた体育座りですが、女性からすると服が汚れた嫌な思い出が多いです。そういった短編小説を書いていきます。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。


百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる