私たち、博麗学園おしがまクラブ(非公認)です! 〜特大膀胱JKたちのおしがま記録〜

赤髪命

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第1話ー① おしがま入学式(玲菜編)

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(うぅ……お手洗いに行きたくなってしまいましたの……)

 私立博麗学園。私が今日から通う学校の入学式の途中、私は下腹部に違和感を覚えてしまいました。

(今朝、紅茶を2回もおかわりしたのが良くなかったのでしょうか……。もしくは、タイツを穿いてこなくて足が冷えてしまったとか……、それとも……)

 段々と強まる下腹部の違和感、もとい尿意に、私は今朝の行動を思い出しては後悔し続けます。

(入学式が始まって2時間……あと30分くらいで終わるはずですし、何としても、我慢しなくては……)

 入学初日から「お漏らしお嬢様」という印象を他の方に持たれてしまうのは、私にとって今1番避けなければならないことです。ですが、

(うぅ……お腹がきゅうぅっとして、少し、興奮してしまっていますの……)

私は、おしっこを我慢することに少し興奮してしまっていました。本当なら高校生ともなれば「おしっこ」なんて言葉は相当限界になっていないと使わないはずなのに、私の心の中ではもうすでにその言葉が何度も出てきています。

 もしもお漏らししてしまったら「お漏らしお嬢様」と周りから思われてしまうような、いかにも「お嬢様」な私が、なぜお手洗いを我慢することに興奮してしまっているのか。それは、私の両親の影響です。

 私の家は代々続くお嬢様家系で、私も幼い頃から、お嬢様としての振る舞いができるように両親からいろいろな訓練をさせられていました。

 そのうちのひとつとして、お手洗いに行く回数を減らすというものがありました。お母さまからは、「お手洗いが近いといろいろ困る」とよく言われたもので、言われるがままに私はギリギリまでお手洗いを我慢してから済ませるようにしていました。

 それによって1日にお手洗いに行く回数が他の方よりも極端に少なくなったのは訓練の成果なのでいいのですが、1つ困った問題も起きてしまったのです。

 それが、ギリギリまでお手洗いを我慢してからおしっこをすることが気持ち良いと感じて興奮してしまうようになってしまったことです。中学生の頃から、お手洗いに行きたいのを我慢していると、なんだかぞくぞくと興奮してしまうようになり、訓練で家でしかしないはずの限界までの我慢を学校や他の場所でもしてしまうようになってしまいました。

 そんな、おしっこの我慢癖がついてしまったのも、今の大ピンチにつながってしまったのかもしれません。

 ふと時計を見ると、先ほど見てからまだ10分も進んでいません。ですが、私の尿意は本当に10分も経っていないとは信じられないほど高まってしまっています。

(もしもこのまま尿意が高まってしまったら……私はもう……)

 少し諦めてしまいそうになりながらも、「お漏らしお嬢様」になってしまうのは嫌だという一心で、私は我慢を続けます。

 そして、なんとか入学式が終わるまで耐えた頃には、私の下腹部は既に悲鳴を上げてしまっていました。

(ううぅっ、退場できればお手洗いに行けるはずですのに……すこし動くだけで、おしっこが出てしまいそうですの……)

 なんとか周りに悟られないよう、必死で堪えながら前の方に続いて体育館を出て、教室に戻ります。

(……嘘……、あんなに並んでいるなんて、そんなの、我慢できないですの……)

 教室に戻ってすぐ休憩時間となり、私は一番近くのお手洗いを目指しました。しかし、そこにはすでに私と同じようにお手洗いを我慢していた他のクラスの方たちでとても長い列ができていました。

(こんな行列、もう……)

 もうあきらめて中庭の物陰でしてしまおうか、その方が制服が汚れずに済みそうだという邪な考えが浮かび、慌てて私は首を振ります。その時、髪の短い眼鏡をかけた女の子が、下の階に続く階段の方に走っていくのが見えました。それも、私と同じように両手で前押さえをしていたのです。

(もしかして、他にも使えるお手洗いが……?)

 このままだと漏らしてしまうかお手洗い以外の場所でしてしまうかのどちらかだった私は、その女の子に続いて階段を下りることを決めました。

(うぅっ、階段を下りるごとに、おしっこが出てしまいそうですの……)

 ほんの少し下着に出てしまう感触がして、慌てて階段を駆け下りると、そこにはほとんど人のいないお手洗いがありました。先ほど見かけた女の子が一番手前の個室に入るのを見て、私は急いでその隣の個室に入ります。すぐ後ろからばたばたと足音が聞こえて、また隣の個室に誰かが入る音も聞こえました。

 目の前には1段の段差とその上に和式のお手洗いがあり、私は下着を慌てて降ろしながら段差を上がって便器にまたがってしゃがみます。両脇の個室からは滝のような水音が響いていましたが、すぐに私の入っている個室の中には激しい勢いで私の大事な部分から噴き出す大量のおしっこの音が響き渡りました。

(ふあぁぁぁっ、ま、間に合いましたの……)

 「お漏らしお嬢様」ではなく「おちびりお嬢様」で済んだこと、「おちびりお嬢様」になってしまったことが誰にもバレなかったこと、そして、ギリギリまで我慢したおしっこをきちんとお手洗いで出せた安堵感に、私は少しの間頭がふわふわしていました。

 少しして、両脇の個室から水を流す音がして、我に返った私は慌てて水を流し、下着を穿きなおして個室の扉を開けました。すると、ちょうど両脇の個室からも2人の女の子が出てきました。

「あれ? もしかして、あたしと同じ5組じゃない?」

 私の後にお手洗いに入ってきた、ちょっとギャルっぽい女の子が言います。

「はい、私は高橋玲菜と言いますの」

「やっぱり? なんか見たことあると思ったもん!」

「あっ、わたしも5組の、内海栞です」

 今度は私より先にお手洗いに入っていた女の子が言いました。

「よかった~、あたし、すっごい我慢してたから、もし他のクラスの子に聞かれちゃってたらどうしよって思ってたんだ」

「それは……私もですの……」

「わたしも、すごい音しちゃってた……」

 3人でおしっこの大合唱をしてしまったことが、私には恥ずかしくも少し楽しく感じてしまったことは、2人には秘密です。

「そういえば、まだ名前を……」

「ごめんごめん、あたし、宮内愛海!」

 宮内さんに、内海さん。なんだかいきなり仲良くなれそうな子がいて、私は少し安心しました。
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