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第3話・クラスのアイドルがとても我慢していました。

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 結局、その後の授業は特におしっこを我慢している女子もおらず、やがて掃除が始まった。

「小林くん、ちょっと黒板消すの手伝ってくれない?」

 隣の席の鈴木さんが話しかけてきた。それと同時に、周りの男子の羨望を含んだ視線が一斉に俺の方に向いた。

 鈴木さんはいわゆるクラスのアイドル的存在だ。まるで何かの創作物のように整った可愛らしい顔とスタイルを持ち、身長はかなり低いがそれはそれで小動物的な可愛さとして男子の目を引いている。噂では入学式から2学期の始業式までの半年いかないくらいの間に複数回告白を受けているとのことだ。……まあ全部断ってるらしいけど。

 始業式の日の席替えで、俺は彼女の隣の席になった。俺的には一番後ろの席かつ端から2列目(一番端は鈴木さん)といういわゆる神席ということで誰にも譲る気はなかったが、クラスの陽キャ男子ほぼ全員から席を交換してほしいと交渉された。

 それほどまでにクラスのアイドル的存在としての地位を確立している彼女の願いとあらば、断るわけにはいかないだろう。まあ断る理由もないし、断るとたぶん「俺が手伝う」ってやつが多すぎて戦争が始まる。

 俺は黒板消しを手に取り、鈴木さんが届かないであろう黒板の上の方を中心に黒板を消した。

 その途中、鈴木さんの方を見て、俺は驚いた。

 彼女の尻尾は、とても大きかったのだ。伸ばせば天井まで届くんじゃないかと言うほどの長さは、彼女の小さな身体からは想像もできないほどだ。

 そして何より、その長い尻尾の9割以上が黄色く染まっていた。隣の席かつ教室の端ということで気が付かなかったが、他の誰よりも大きく長いその尻尾は、一目見て分かるほどに黄色く染まっていたのだ。

「……私の顔に何か付いてる?」

 鈴木さんの声で我に返り、鈴木さんの尻尾から目線を逸らす。ついじっと見つめてしまった。

 それにしても、あんなに黄色く染まっているということは、鈴木さんはもうかなりおしっこを我慢しているということだ。それなのに、目の前にいる鈴木さんは、多少内股に見えるとはいえおしっこを我慢していそうに見える仕草はそれくらいで、至って平然とした様子で掃除をしていた。

 やがて掃除が終わり、帰りのHRが始まった。隣の席に座っている鈴木さんを横目でちらりと見ると、両手は股の辺りに軽く添えられているだけで、とても8割以上おしっこが溜まっているとは思えないほど普通の様子だった。

 ◇ ◇ ◇ 

 HRが終わり、クラスメイトが部活や帰宅で教室を出ていく中、鈴木さんは帰る素振りを見せずに教室に残っていた。

「鈴木さん、帰らないの?」

「うん。今日は部活無いし、ちょっとだけ残って勉強しようかなって思って」

 そう言って、鈴木さんはにこりと微笑む。けれど、その後ろに見える尻尾は、相変わらず大部分、というかもう9割以上が黄色く染まっていた。

 とはいえ、「トイレ行かなくて大丈夫?」と突然聞くのもおかしい話だと思い、俺は教室を出た。

 ……明日は鈴木さんの尻尾に注目してみよう。俺はそんなことを考えながら学校を出た。

────────────

今回は以上です!
鈴木さんはなぜトイレに行かずに教室に残っていたのか……
次回その真実が明らかになります!
それでは次回をお楽しみに!

(以下鈴木さんの詳細プロフィール)

名前:鈴木彩音(すずき あやね)
年齢:15歳(高校1年生)
誕生日:3月19日
身長:138cm 体重:43kg
スリーサイズ:82-49-76
膀胱容量:1190ml
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